はじめに
私がOSCに初めて参加したのは2009年8月1日に行われたオープンソースカンファレンス2009 Niigataです。ですから、開催されてから5年くらい経ってから参加したことになります。初めは一参加者として関わっただけでしたが、途中、運営のお手伝いをしたのが何回かあります。その関係で開催レポートを書いた事も何度かありました。今回はOSCおよびOSUNCの開催レポートを書いた時の経験と、その後、一参加者に戻って開催レポートを読んだ時に思ったことを書きます。
なお、後半の一参加者として開催レポートを読んだ時の感想では忌憚のない意見を書きますので、運営者にとっては耳の痛いことを書くことになることをはじめにお断りいたします。
OSC/OSUNC開催レポートで読みたいこと
さて皆さんがOSC/OSUNCの開催レポートで読みたい事は何でしょうか。私の場合は次の通りになります。
- 展示の様子
- 発表の様子
- 懇親会の様子
なので開催レポートを書く時はその3点がよくわかるように考えました。
OSC/OSUNC開催レポートを書いてみて
私が開催レポートの執筆に関わったのは次の3つです。
- オープンソースカンファレンス2012 Nagoya
- オープンソースアンカンファレンス2015 川越
- オープンソースアンカンファレンス2016 川越
今回はこの3回分について書きます。
オープンソースカンファレンス2012 Nagoya
このOSCではFacebookに運営者のグループが設置されており、グループ参加者が記事を追記していく方式をとりました。そのため、連名になっています。追記された文章の中には使いづらいものもありましたが、修正を加えて活かす形になっています。時が経つと発表内容や展示内容を忘れている箇所があり、そこはTwitterなどに投稿された発表資料を観て補完しました。
オープンソースアンカンファレンス2015/2016 川越
オープンソースアンカンファレンスが始まったのは2013年です。この時は故高橋信頼さんがITProに取材記事を書かれており、それが開催レポートの代わりになっていました。
その後、2014年は高橋正和さんが開催レポートを執筆。
翌年と翌々年は私が書いたと言う流れになります。発表内容についてはメモをとり、可能な場合は発表資料の内容も確認して執筆しました。
OSC/OSUNC開催レポートを読んでみて
さて現在は諸事情により、運営からは離れ、一参加者として参加するのみになっています。その観点で私が担当した分について、今年(2018年)のOSC/OSUNCの開催レポートをみてみましょう。まず、OSC名古屋の開催レポートです。
このレポートはよく書けています。私が執筆した時に挙げた次の3点が過不足なく網羅されています。LTについても全発表の内容が書かれており、今年度の開催レポートの中で最高の出来ではないかと思いました。
- 展示の様子
- 発表の様子
- 懇親会の様子
次にOSUNC川越です。こちらは残念ながら今年度の最低の出来なのではないかと思います。と言うのは、誌面の半分以上を開催準備に割いており、肝心の「発表の様子」の記述が写真と題名のみになっているので中身が非常に薄っぺらなのです。これでは、何か発表されたな、と言うのはわかりますが、どう言う発表だったのかがわかりません。まあ個人のブログのノリならば、こんな内容でも許されると思いますが、他の開催レポートと比べると見劣りするのは間違いありません。
おそらく、発表内容の記録を行なっていなかったので、発表内容を書けなかったのでしょう。それで会場準備の様子を半分以上書くことによって誌面を埋め、お茶を濁したのでしょう。でも、これは開催者の自己満足でしかないのではないでしょうか。確かに会場準備は大変な作業ですが、OSCやOSUNCに参加できなかった人が知りたい情報かと言うと、そうではないと思います。それに発表の内容について全く触れていないのは、発表者の内容を聴いていなかったからとも受け取れてしまいます。
なお、前年度も同レベルの内容でした。私の書いたものの劣化コピーであると感じました。
と最後は厳しいことを書いてしまいましたが、兎に角、当日の内容が参加できなかった人にもわかるレポートを皆様には執筆していただきたいと一参加者としては思う次第です。