アオレンジャー/新命明

2日目はゴレンジャーのサブリーダー新命明を取り上げます。元々は東北支部に所属する分隊長で雪中訓練をしている最中に黒十字軍の武者仮面に襲撃されてただ一人生き残り、ゴレンジャーに加入しました。設定年齢は25歳でチーム最年長。分隊長を務めていた事から階級も海城よりも上だと思われるのですが、何故かゴレンジャーのリーダーにはなりませんでした。あと、海城とは前から面識があったと思われる描写が見られます。また海城不在時は彼がゴレンジャーの指揮を執ります。

 

クールで気障な二枚目でそれは第1話の時点でわかります。スナックゴンに集合した新命以外の4人。キーを合わせてみますが、1つ足りません。それを指摘する大岩大太に海城は笑いながら「良いんだ。」と答えます。そして秘密通路を通っていくとギターの音色が。先に進んでいくと新命明が先に来て待っていて、ギターを弾いていました。そして4人が来るのに気づくとキーを示します。海城はそのことを知っていたのですね。そして5つ揃ったキーを合わせてゴレンジャールームの中に一同は入るのです。海城とはアイコンタクトで意思を伝えあっている場面がしばしばみられます。また普段はテンガロンハットを被っていて、ヘルメットや強化ヘルメット装着時も、首にかけていつでも被れるようにしています。

 

普段はバリブルーン、後にバリドリーンの操縦を担当しています。これは放送当時、同じ東映制作の「刑事くん」にも出るなど多忙だった宮内洋さんのスケジュールを考慮し、宮内さん一人で別撮り可能なようにするために取られた措置です。それでも時間が取れなかった時はアオレンジャーの姿しか登場しなかったこともありました(第11話と第12話)。御丁寧にも、その話では大岩大太もキレンジャーの姿でバリブルーンに乗り込んでいます。なおバリブルーンやバリドリーンは新命だけが操縦できるわけではありません。第20話では江戸川総司令自らがバリブルーンを操縦しています。

 

アオレンジャーの武器はアイマスクを変形させたブルーチェリー。当初は「アーチェリー」と読んでいましたが、すぐに「ブルーチェリー」に呼び名が変りました。呼び名からわかる通り、矢を射って敵を倒します。ゴレンジャーストームが通用しなかった武者仮面が乗り込んだロケットを矢にミサイルをつけて爆破したこともあります。

 

一応、ブルーマシーン、後にブルースターの運転担当ではありますが、バリブルーンやバリドリーンを操縦して空にいることが多いため、パートナーである大岩大太や熊野大五郎が代わりに運転していることが多いです。

 

大野剣友会技斗を担当していた時、スーツアクターアカレンジャーのように固定されていたわけではないようで、中屋敷哲也さんが演じたこともあれば中村文弥さんが演じたこともありました。ただ、ブルーチェリーを剣のように使ってゾルダーを倒す技を見せる時は中村文弥さんが演じています。JAC技斗が変わってからは益田哲夫さんがスーツアクターを務めています。JACに変わってからは6人蹴りという技も見せるようになりました。

 

アオレンジャーを演じる話が来た時、宮内さんは多忙だった事と主役ではなかったこともあって、当初は出演を断っていました。しかし、石ノ森章太郎さんなどから、「宮本武蔵に対する佐々木小次郎のイメージで演じてほしい」と説得されるなどして、出演に応じていました。そのため、クレジットの順番は、誠直也さんの次ではなく、一番最後のトメになっています。

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