モモレンジャー/ペギー松山

4日目はゴレンジャーの紅一点、ペギー松山を取り上げましょう。設定年齢は18歳。元々は北海道支部に所属し、乗馬訓練中に黒十字軍のヒスイ仮面の襲撃を受け、重傷を負いながらもただ一人生き残りました。明日香健二と組んで出動する事が多く、普段はグリーンマシーングリーンスターのサイド部分に乗っていますが、運転することも可能です。またバリブルーンに新命の助手として乗り組んだことも何度かあります。年下のメンバーが明日香だけということもあり、他のメンバーを「海城さん」「新命さん」と「さん」づけで呼びますが、なぜか大岩は「大ちゃん」と呼びます。なお、熊野大五郎の事も「大ちゃん」と呼びます。

 

専門は爆弾の処理で必殺技のゴレンジャーストームやゴレンジャーハリケーンのボール爆弾をセットするのは彼女の役割です。それに注目した黒十字軍から集中攻撃を受けた話もありました。また爆弾の解体もよく行なっています。

 

武器で印象深いのはイヤリング爆弾です。イヤリングを引き抜き、

モモレンジャー「いいわね、行くわよ。」

と行ってから敵に投げつけます。このセリフは物凄く流行りました。第49話では音声変換装置を使ってツノボネ仮面がこのセリフを真似して言い、火の山仮面マグマン将軍に「ふざけるな。」と怒られています。

 

で他のメンバー同様、アイマスクが武器に変形しますが、こちらの使用頻度はイヤリング爆弾ほど高くはなかったです。前期はモモミラー、ニューゴレンジャースーツに変わった後期はモモカードという武器にアイマスクが変化します。ただ設定の混乱があったのか、第63話でもモモミラーを使っています。

 

演じる小牧リサさんは、この番組のオーディションを受けた時はこのような戦うヒロイン役ではなくて、アシスタント役の話だと思っていたそうです。また小堺一機さんによれば、小牧さんは高校時代の友達の妹さんだそうです。この話は年齢を考えると帳尻が合わないような気もするのですが、関根勤さんがゴレンジャーにゲスト出演して小牧さんと共演した時の話をした時は小牧さんの顔の特徴や太腿の話にもきちんと頷いていたので、あながち嘘とも言い切れないと思います。

 

当初はピンクマスクやピンクレンジャーという名前が考えられていたそうですが、ピンクはピンク映画やピンク産業といった、性風俗を連想させるイメージが強かったため、ピンクは避けたいという意見が名前を考えていた頃には挙がっていました。モモレンジャーという名前も小牧さんの太腿を観て思いついたと平山亨プロデューサーは証言しています。もっとも、平山の上司である渡辺亮徳が「果物のモモ、ハートのモモ、ふっくらした女性のモモが、ちょっと不良っぽくていい」と考えてモモレンジャーと名付けたという説もあります。いずれにしろ、ピンクのエロティックなイメージを避けるため、日本語の桃色を使用することになり、他のメンバーもそのような命名になったことは間違いありません。石ノ森章太郎原作の東映ヒーローは「キカイダー」「イナズマン」など日本語と英語を混ぜたものが多く、もしかしたら、それも理由にあったのかもしれません。

 

よく「モモレンジャーの中身はどうせ男だろう」とネタにされる事もありますが、大野剣友会技斗を担当していた時は女性がメインで演じていました。初期は大野剣友会以外のチームからの助っ人だった内藤みどりさん、第42話以降は大野剣友会所属の清田真妃さんが演じています。なので当時の写真を見るとモモレンジャーは女性らしく丸みを帯びた体系をしています。ただ技斗がJACに交代してからは男性の横山稔さんが演じています。

 

またペギー松山はペギー葉山をもじったものですが、「ぺ」で始まる名前にしたのもちゃんと理由があります。それは最終回の重要な伏線となるので、後で触れることにいたします。

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