007/加藤陽子

6日目はスナックゴン・フルーツパーラーゴンのウェイトレス、その正体はイーグル諜報部員兼総司令のボディーガードの加藤陽子を取り上げましょう。007はコードネームで「ゼロゼロセブン」と読みます。初期は008/林友子と009/中村春子の2名とともに任務を遂行していましたが、後半は彼女一人で任務を遂行していました。これは加藤陽子一人でもお話を作る事が出来た事などが理由でしょう。なお残りの2名もコードネームの読み方は同じで「ゼロゼロエイト」「ゼロゼロナイン」と読みます。008と009は普段はゴンの常連客を装っており、二人組で行動する事が多かったです。008/林友子は第26話まで、009/中村春子の登場は第20話までの登場に止まってしまいました。

 

イーグルの諜報部員は基本的に00ナンバーがコードネームとなっており、劇中では002(第2話、ゾルダーに扮装した姿のみ登場したため演者は不明)、003(第3話、演者は長沢大)、0010(第27話、演者は斉藤真)、008(第40話、演者はモモレンジャーのスーツアクトレスを務めていた内藤みどり)、0017(第70話、演者は岩田広之)、003(第82話、演者は日野麗子)が登場しています。第40話に登場した008は林友子とは別人です。「仮面ライダーストロンガー」の電波人間タックル役を終えた清田真妃さんがモモレンジャーを担当する事に伴い、内藤みどりさんが降板する事になったため、卒業の花向けに顔出し出演が用意されたための登場です。

 

007はなかなか優秀な諜報部員でモモレンジャーに化けて黒十字軍を欺いた事が2回(第37話と第58話)あり、バリドリーン(第66話)やバリタンク(第67話と第70話)を操縦する場面もあります。

 

任務の最中は「007」と呼ばれる事が多いのですが、何故か大岩は任務中でも「陽子ちゃん」と呼んでいました。対する007は大岩を「大ちゃん」と呼んでいましたが。

 

007には太郎という弟がおり、彼もゴンによく出入りしています。太郎は黒十字軍の人質になる事も多く、それ絡みで007が主役となる話が2回あります。第12話(脚本は高久進/新井光)では銀熱仮面の脅迫に屈して偽情報を流し、アオレンジャーが負傷。海城から激しく叱責されます。ですが、第27話(脚本は上原正三)ではイーグルを裏切ったダブルスパイの0010の脅迫に屈せず、最終的には彼を射殺します。更にはゴレンジャールームへの侵入に成功したものの蛍光灯の発するノイズに苦しんだ鉄の爪仮面の弱点も0010から入手し、ゴレンジャーに伝えるという殊勲もあげます。失敗を糧にして成長しているのです。それぞれの話を書いたのは別の脚本家。ゴレンジャーの脚本陣は他の人が書いた話の内容をきちんと把握していた事も伺えます。

 

残念ながら演じる鹿沼えりさんが撮影中に背中を強打して出演が不能となってしまい、007の登場は第71話が最後になってしまいました。その時は寝ながらアフレコをしたそうです。途中降板してしまいましたが、ゴレンジャーに欠かせぬ存在であったことに代わりはありません。怪我さえしなければ最後まで出演した事でしょう。その様子を見てみたかったです。

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