バリドリーン

17日目は飛行要塞バリブルーンの後継機バリドリーンを取り上げましょう。

 

名前とデザインのモチーフは鶏でしょう。座席はメインコクピットのみとなりました。

 

バリブルーン同様、メインコクピットでの操縦は2名で行なうのが基本です。機長の新命が操縦して副操縦士の大岩や熊野が武器を操作するのが基本です。これまた宮内さんのスケジュールの都合で新命一人で操縦している場面も多々見られます。バリブルーンよりも操縦は難しかったらしく、第43話での操縦訓練では新命が苦労していました。またオートコントローラーによる自動操縦も可能です。新命だけが操縦できるわけではなく、第60話ではアカが、第67話では007が操縦していました。また第47話では鳥牙仮面に奪われて操縦されてしまいますが、この時はオートコントローラーで操縦席の強制射出装置を作動させ、鳥牙仮面を操縦席ごと射出して、奪還しています。

 

プロペラは上昇するための浮力用のが2つと前に進むための推力用の物が後尾に2つ、計4つついています。ただ左右の脚の斜め上に折りたたみ式の翼もついています。

 

機首はカタパルト専用になりました。着陸して機種の嘴を開き、バリタンク、ゴレンジャーマシン、スターマシンを発進させます。バリタンクは空中での射出も可能。また第69話からは機種上部からバリキキューンを射出するようになりました。

 

武器は機体下部から出すのが基本です。主な武器は次の通りですが、バンクシーンが後半増えた事は否めません。

  • スカイロック(第44 - 49話、第54話、第55話、第57話、第60話、第64 - 69話、第71話、第73話、第74話、第77話、第80話、第82話、第83話、劇場版)
    機体の下部から連発するミサイル。
  • スペースウィング(第55話、第64 - 68話、第71話、第73話、第77話、第78話)
    脚についている爪を発射。
  • プロペラシェイプ(第47話)
    プロペラで切る。

バリドリーンも後部から煙幕を噴射して敵を撹乱して退却することも可能です。

 

普段は基地に格納されており、新宿駅西口にある通風口の煙突から発進します。ただ映す角度はバリブルーンの真横から斜め下からに変わり、そして西新宿のビル群上空を西へ進んでいくという風に発進場面が変わりました。

 

最終回、バリドリーンは黒十字軍の総攻撃でゴレンジャー基地が破壊された影響で10分だけ飛べるだけの燃料しか残されていない状況に追い込まれます。同じく上原正三が脚本を担当した「帰ってきたウルトラマン」最終回と似たような状況だった気もしますが、それは兎に角、その状態で黒十字城の甲板に強行着陸、スターマシンを発進させ、爆弾を積んだスターマシーンの特攻(もっとも映像は第54話のゴレンジャーマシンのナバロン要塞特攻場面の流用(苦笑))により、黒十字城と共に爆発四散しました。「秘密戦隊ゴレンジャー」はゴレンジャーも黒十字軍も全兵器を失って終了したのでした。

adventar.org