「秘密戦隊ゴレンジャー」第11話「みどり色の戦慄! 耳地獄からの脱出」

はじめに

この記事では第11話「みどり色の戦慄! 耳地獄からの脱出」を紹介します。脚本は上原正三、監督は山田稔です。

工藤教授帰国

工藤教授が日本に帰国。それを羽田空港で見張っていたゾルダーXはアカレンジャーの中に入っている新堀和男さんではあーりませんか。

ゾルダーX「こちら、ゾルダーX。カモメは戻った。」

でよく見ると工藤教授を海城、ペギー、明日香に紹介するイーグルの人は中村文弥さんではあーりませんか。閑話休題ゾルダーXからの報告で待ち受ける舟耳仮面(声:西尾徳)。

ナレーター「工藤教授はマイナスエネルギーの方程式を発見した。この方程式を応用すれば地球ですら破壊してしまう反物質爆弾の製造が可能なのである。」

意味不明な文章ですが(苦笑)、それはさておいて、それで黒十字軍が工藤教授を狙っていたというわけです。海城達はトンネルに差し掛かりました。海城はまず明日香の乗るグリンマシンで先行。問題ないのを確認して海城と工藤博士の乗る自動車が進んだはずですが、そこに舟耳仮面が登場しました。イナズマンの予告に使われた曲が流れる中、海城はバックするように車に命じますが、その甲斐もなく、イーグルの皆さんはやられてしまいました。そしてゾルダーが工藤教授の車のドアを開けると

ゾルダー「海城」

ゾルダー「ペギー」

え!? どういう事?

舟耳仮面「何かあったのか?」

海城「こういう事もあろうかと途中ですり替わっておいたのよ。」

え!? いつの間に? だってさっきは確かに海城はレッドマシンに、ペギーはグリンマシンのサイド部に乗っていたのですが…

舟耳仮面「すると本物の工藤教授は?」

工藤教授拉致される

その頃、明日香はグリンマシンに工藤教授を乗せて先行していました。その頃、海城とペギーは舟耳仮面達と応戦。二人とも転換。アカのピンチをモモがモモミラーで救いましたが、直後に舟耳仮面は信号弾を発射。それを見た黒十字軍の別働隊がグリンマシンに落石を落としました。グリンマシンは谷底に落ちてしまいました。明日香は工藤教授を助け起こすと谷の上に登り、ちょうど走ってきた車を止めました。

明日香「病人です。病院へ送ってください。」

運転手「いいですよ。」

おや、運転手は大野剣友会中屋敷哲也さんもとい小沢章治さんじゃあありませんか。と思う間もなく、運転手はゾルダーの正体を表し、発砲。そのまま、逃走してしまいました。明日香は転換してバーディーで追いかけます。その情報を008と009も察知しました。その頃、ミドレンジャーは一人で工藤教授を救出しようとしますが、多勢に無勢な上に負傷のために満足に力も出せずに失敗。後から駆けつけたアカとモモに救い出されました。なお、モモが乗ってきたのはブルーマシンです。アカとモモは008と009にミドを任せ、彼女らの情報を元に黒十字軍のアジトへやってきました。

 

モモはカブトムシ型の盗聴装置をアジトに潜り込ませ、舟耳仮面が工藤教授を記憶抽出装置にかけようとしている情報を掴みました。アカはそれを総司令に報告。総司令は工藤教授救出を厳命しました。

工藤教授救出するも地雷地帯へ

CM明けてまずモモがアジトに登場。舟耳仮面達の目が彼女に惹きつけられている隙をついてアカが工藤教授を救出しました。ところが舟耳仮面の追撃でアカとモモは地雷地帯に追い込まれてしまいました。アカとモモはオートバイを捨てて逃げますが、舟耳仮面の攻撃で身動きが取れなくなりました。アカは応援を頼むことにしました。

今回のなぞなぞ

ここはスナックゴン。相変わらず大岩がカレーを食べているところへ

太郎「ねえ、タヌキがさあ」

大岩「うん。」

太郎「宝くじをうりだしたんだけどさあ」

大岩「うん。」

太郎「ちっとも売れないんだよ。 なーぜだ?」

大岩の反応は

大岩「うーん、そんなのは簡単じゃ。」

そこへマスターが現れ、カレーの皿を取り上げてしまいました。

マスター「おいおい。」

大岩「何するんじゃ、マスター。」

マスター「モモが危ないんだ。すぐ出動しろ。」

大岩「あいな。」

マスター「アオがバリブルーンで待っている。」

大岩「あいな。」

というわけで出動と相成りました。バリブルーンの機内にいるのはアオレンジャーキレンジャー。あれ、新命明と大岩大太の姿ではありませんよ。

キレンジャー「タヌキの宝くじは何故売れないんじゃろうのう。」

このネタ、「いじわるばあさん」でも使われているんですけどねえ。たからくじから「た」を抜くと「からくじ」になるんですけどね。

 

その頃、明日香はミドメランの改良を行なっていました。

今度こそ工藤教授救出

アカが舟耳仮面を惹きつけている間にバリブルーン到着。

アオ「救出開始。」

キ「あいな。スイッチオン。」

バリブルーンは機首からチューブを伸ばし、工藤教授の救出に成功しました。

名乗り

舟耳仮面をアカ、アオ、キ、モモの4人が取り囲みました。

アカレンジャーアカレンジャー

アオレンジャーアオレンジャー

キレンジャーキレンジャー

モモレンジャーモモレンジャー

ツバサ仮面「ん。5人目が揃わんのか。」

ミドレンジャー「ここにいるぞ。ミドレンジャー

 

そして一人ずつジャンプします。

アカレンジャー「(ミド達に)行くぞ。トイヤー」

アオレンジャー「トイヤー」

キレンジャー「トイヤー」

モモレンジャー「トイヤー」

ミドレンジャー「トイヤー」

 

全員着地。左から順にアカ、アオ、キ、ミド、モモの順に並び、

アカレンジャー「5人揃って」

全員「ゴレンジャー」

かかる曲はエンディング。ついに名乗りは完成しました。

戦闘開始

しばらく戦いますが、ミドはやはり完調ではありません。それでも

ミド「舟耳仮面、勝負しろ。」

舟耳仮面「小癪な小僧め。来い。返り討ちだ。」

舟耳仮面は耳からアカをも苦しめた長いベルトのような物を出しましたが、ミドメランに切られてしまい、

ミド「今度は耳だ。ミドメラン。」

ミドレンジャーはミドメランを手刀のように使って舟耳仮面の両耳を落としてしまいました。だがその両耳は杖についてしまいました。

ゴレンジャーストーム

アカ「モモ、ゴレンジャーストームだ。」

モモ「OK!」

桃色のボールを置きながら

モモ「ゴレンジャーストーム、行くわよ。キー。」

キ「任せんしゃい。アオ。」

アオ「オーライ! ミド。」

ミド「OK! アカ。」

アカ「トイヤー。フィニッシュ。」

こうして舟耳仮面は倒されました。

黒十字総統「うーむ。またしてもゴレンジャーに邪魔されてしまった。覚えておけよ、ゴレンジャー。」

おわりに

殺陣はついに完成しました。ここまで本当に長かった。それだけ、高橋一俊さんも考えていたということです。さて、今回と次回、アオレンジャーは登場しますが、新命明は登場しません。宮内洋さんのスケジュールの関係だと思われますが、それだけ逼迫していたのでしょう。アオレンジャーの登場も必要最小限に止まっていて、アフレコにかける時間も減らした気配がします。

 

次回はこの宮内洋さんのスケジュールを逆手にとったかのような話を高久進と新井光の師弟コンビが書きます。