「秘密戦隊ゴレンジャー」第13話「ピンクの秘密! 人間爆弾を倒せ」

はじめに

この記事では第13話「ピンクの秘密! 人間爆弾を倒せ」を紹介します。脚本は上原正三、監督は田口勝彦です。

角仮面、人間爆弾を引き連れる

イーグル関東第13支部が黒十字軍の襲撃を受けました。指揮するのは角仮面(声:飯塚昭三)。

角仮面「人間爆弾、行け。」

人間爆弾によってイーグル関東第13支部は占領されました。

ストーム!

その報せを受け、アカレンジャーキレンジャーモモレンジャーが出動しました。細かい話ですが、キレンジャーがブルーマシンを運転し、モモレンジャーがサイド部に乗っています。さて現場に到着すると角仮面の皆さんが待っていました。3人がゾルダーを片付け戦いますが、角仮面は石のようになったりしてアカレンジャーキレンジャーはやられてしまいました。勝ち誇る角仮面。

アカ「モモ、ストームだ!」

え!? なに、その技は。初見の際は驚きました。アカとキが散り、モモは桃色のボールを置きながら

モモ「ストーム! 行くわよ。キー。」

モモレンジャーが桃色のボールを蹴ると

キ「任せんしゃい。アカ。」

キは黄色いボールをヘディング。3人でも放てたんですね、ゴレンジャーストームは…と思ったら「ストーム」と言ってましたよ、アカもモモも。ボールは黄色から赤いトゲトゲ付きボールに変わり

アカ「OK! トイヤー。フィニッシュ。」

いつものようにアカが蹴りました。ところが角仮面はまたも石になり、破ってしまいました。

アカ「ストームが効かない。」

これを初めて観た時、「5人揃っていないからじゃないの?」と思ったものです。

人間爆弾の威力

角仮面「俺の力がわかったか。人間爆弾、かかれ!」

人間爆弾が5体登場。人間爆弾はいつものゾルダーに赤いヘルメットをかぶせ、腹に何かつけた感じの格好をしています。「ホイ、ホイ。」と言いながら、近づいてきます。背中に背負っているのは爆弾でしょうか。

ナレーター「人間爆弾はコンピューターで動き、ゴレンジャーの動きを全て読み取っていた。」

キは猪突猛進しますが、凄い煙が上がって爆発してしまいました。とりあえず生きていて「大丈夫たい。」とは言いましたが、起き上がるのがやっとです。アカとモモはキを連れて退却することにしました。余談ですが、今度はブルーマシンをモモが運転してキがサイド部に乗っています。

大岩、悔しがる

角仮面の杖は音を聞く力があり、ゴレンジャーマシンの行先を察知。なんとスナックゴンの近くに到着。早速、ゾルダーに調査を命じます。

その頃、大岩はペギーの手当を受けていましたが、顔は包帯でぐるぐる巻きです。海城は人間爆弾の事を総司令に報告。おや、総司令は半袖姿ですよ。

ペギー「でも必ず粉砕してみせるわ。」

総司令「だが迂闊に手を出すと痛い目にあうぞ、このようにな。」

総司令が大岩の右肩を叩くと大岩は痛がりました。

総司令「おお、ここも痛いのか。」

と定番のコントが挿入されたところで007が登場。

007「総司令、角仮面がゴレンジャーを探してます。」

海城と大岩が潜望鏡を覗くとスナックゴンの入口辺りに角仮面の姿が見えました。

大岩「こやつ。」

海城「大ちゃん。」

総司令「おい、待て。」

大岩「このまま、引っ込んでろって言うんですか。」

総司令「そうだ。角仮面軍団を破るには、こっちにもそれなりの戦術を編み出す必要があるんだ。」

それでも悔しがる大岩に

総司令「キ、ま、落ち着いてカレーでも腹一杯食え。」

大岩「よーし、腹一杯、腹一杯食べてやるばい。」

今回のなぞなぞ

角仮面は遂にスナックゴンの前までやってきました。大岩はおかわりを要求している最中です。

マスター「地獄腹だね、お前は。」

大岩「そんなことはなかとよ。」

さっき腹一杯食えと言ったのにマスターは呆れ返っています。そこへ太郎が入ってきました。

太郎「なぞなぞ遊びしようよ。」

大岩「よーし。どんななぞなぞでもOKたい。」

と言うや否や、今度は角仮面が御来店。マスターは「いらっしゃいませ。」と素知らぬ顔で応対します。

大岩「太郎君、ふわりふわり降りてくるカモメの名前は何じゃい?」

太郎「カモメの落下傘なんて古いんだよ、もう。」

大岩「それじゃあ、カモメのジョナサンのママの名前は?」

太郎「カモメのおっかさんも古いの。」

009「それじゃあ、他のなぞなぞ。」

と言いながら008と009は退散。

角仮面「この辺りにゴレンジャーのアジトがあるはずだ。どこだ。言え。」

マスターもタヌキです。

マスター「え? ゴレンジャー? 知ってるか?」

大岩「知りましぇん。」

大岩はまだ包帯ぐるぐる巻きの姿ですが、口だけは出ています。

マスター「お前たちは?」

007「さあ。」

008「私、聞いたことあるわ。黒十字軍と戦う5人の戦士でしょ。」

009「とってもかっこいい正義の味方よ。」

大岩「そんなかっこいいかのう。マスターどうじゃい。」

あーあ。角仮面はそれを聞いてピンと来ちゃいましたよ。

角仮面「おお。聞いた声だな。」

呆れるマスター。

マスター「(小声で)バカ。」

すると

大岩「お主、まっすぐばかり飛ぶカモメの名前、知っとるか? 知っとるまい。」

ところが

角仮面「カモメの水兵さんなんて使い古されたなぞなぞだ。では静岡県のカモメは?」

大岩「そんなのあったかのう。」

マスターこと江戸川総司令がぼやく気持ちがよくわかるセリフです。答えは

太郎「カモメの富士山。」

角仮面「やるな、小僧。では腰抜け5羽のカモメでも呼ぶか。」

そこへゾルダーが入ってきました。

ゾルダー「角仮面様。付近を調べましたが、ゴレンジャーのアジトは見当たりません。」

ああ、なんと無能な連中なのでしょう、黒十字軍は。

角仮面「なーに! なぞなぞ遊びはこれまでだあ。」

角仮面、スナックゴンで大暴れ

暴れる角仮面。マスターはさりげなく角仮面の杖から身を避けましたよ。戦闘も抜群ですね。対する大岩はしこたま打たれました。ゾルダーは椅子を投げたりしました。これに怒った大岩は

大岩「おどば阿蘇山たい。」

すかさず

マスター「やめろ。やめるんだ。」

大岩はそれでも怒りが収まらず椅子を壊してしまいました。

さてゴレンジャールームではペギーが我慢できずにゴンへ行こうとしましたが

海城「待て。出るなと言う命令だ。」

ペギー「総司令が危ないわ。」

モニターには大岩の顔にイチゴのケーキがつけられたり、マスターが拷問を受けたりと散々な様子が映っています。

角仮面「これでも出てこないと言うのか、腰抜けゴレンジャー。アジトはどこだ?」

マスター「知らん。本当に知らんのだ。俺達には関係ないんだ。」

角仮面「出てこい、ゴレンジャー。」

007、008、009も臨戦態勢に入りましたがマスターはやめろと顔で合図しました。

角仮面「腰抜けめえ。」

遂に

太郎「おじさん(マスターのこと)に何するんだ、この野郎。」

007の制止を振り切って出てきてしまいました。まあお子様ですから仕方がありませんね。

角仮面「やかましい、どけ。」

ゴレンジャールームでは

ペギー「もう我慢できないわ。」

海城「待て。俺達はまだ、奴に勝つ方法を編み出していないんだ。」

と言いながら、海城は右の拳を力強く握りしめていました。海城もペギーと気持ちは同じだったのです。

キレンジャー、角仮面にコテンパンにのされる

角仮面は引き揚げましたが、怒りにもえた大岩は角仮面軍団を追いかけ、戦いました。

キレンジャー「ゴレンジャーは腰抜けではなかとよ。」

キレンジャーは角仮面の乗るトラックを怪力で止めましたが、人間爆弾に捕まってしまいました。今度は二人掛かり。またも爆発し、ゾルダーに嬲られ、CMに。

キレンジャー、送り返される

スナックゴンを片付けているマスター達。キレンジャーの行方は不明です。とそこへ

運送業者「ごめんください。角デバートです。ハンコ。」

上原正三、芸が細かい。

マスター「角デパート? 聞いたことねえなあ。」

007「はい、ハンコ。」

運送業者は受け取りにハンコを押して帰って行きました。やたらと大きな箱ですよ、届いたのは。

太郎「お中元かな。」

マスター「爆弾かもしれんぞ。」

マスターは冷静に008に調べさせましたが

008「火薬反応はありません。」

マスター「そうか。じゃあ、開けてみるか。」

中に入っていたのはキレンジャーでした。ドライアイスでも入っていたのか、寒そうです。キレンジャーはくしゃみをしました。

ゴレンジャー、対抗策を練る

新命と明日香が帰ってきました。大岩は悔しがります。黒十字総統は進撃を命じました。次々と占領されるイーグルの基地。一方、新命は人間爆弾の対抗策を考えようと言いますが

ペギー「まさか、トンボみたいに指で輪を描くみたいに人間爆弾のコンピューターを狂わすわけにはいかないでしょう。」

その言葉に新命は閃きました。

新命「案外、その方法でコンピューターを狂わせることができるかもしれない。」

海城「おい、そいつはいけるぞ。」

大岩「うまく行くかのう。」

海城「とにかく、すぐやってみよう。」

だがもう一つの課題が残っていました。

海城「だが問題点はすぐ石に変わってしまう角仮面をどう破るかだ。何だってストームさえ跳ね返してしまう角仮面だからなあ。」

5人揃っていなかったからではないかと言うのはさておいて、このタイミングで総司令御登場。

総司令「いい考えがある。時間差攻撃法で行こう。」

海城「時間差攻撃法?」

総司令「うん。」

ゴレンジャー出動

なおも角仮面は襲撃を続けました。その頃、ペギーは爆弾の改良に取り掛かっていました。そして遂に親子爆弾が完成しました。

総司令「よし、ゴレンジャー出動。」

飛ぶバリブルーン。そしてバリブルーンから発進するゴレンジャーマシン。

名乗り

角仮面が進軍しているところで爆弾が炸裂しました。

角仮面「ん! 何奴だ。」

みると、アカ、アオ、ミド、モモ、キが周りを取り囲んでいます。

角仮面「出たな、ゴレンジャー! まだ懲りんのか。」

 

アカレンジャーアカレンジャー

アオレンジャーアオレンジャー

キレンジャーキレンジャー

モモレンジャーモモレンジャー

ミドレンジャーミドレンジャー

 

そして一人ずつジャンプします。

アカレンジャー「トイヤー」

アオレンジャー「トイヤー」

ミドレンジャー「トイヤー」

モモレンジャー「トイヤー」

キレンジャー「トイヤー」

 

 

全員着地。前から順にアカ、アオ、キ、ミド、モモの順に並び、

アカレンジャー「5人揃って」

全員「ゴレンジャー」

エンディングがかかりましたよ。

戦闘開始

角仮面「出てきおったか、ゴレンジャー。ここがお前達の墓場だ。人間爆弾よ、かかれ。」

人間爆弾が「ほい、ほい。」言って登場しました。すると

アカ「マシーン作戦開始。」

ゴレンジャーはゴレンジャーマシーンで走り回り、人間爆弾を撹乱。人間爆弾の動きは封じられ、倒されました。仕方なく角仮面はゾルダーを繰り出すのでした。当然、倒されて行きます。

ゴレンジャーストーム

アカ「よーし。時間差攻撃開始。」

ミド「時間差攻撃だ。」

モモ「OK! 行くわよ。」

アカ「モモ、ゴレンジャーストームだ。」

モモ「OK!」

散る4人。桃色のボールを置きながら

モモ「ゴレンジャーストーム、行くわよ。キー。」

キ「任せんしゃい。ミド。」

ミド「OK! アオ。」

アオ「オーライ! アカ。」

アカ「トイヤー。フィニッシュ。」

おや、トゲトゲボールから小さなトゲトゲボールが落ちましたよ。それに気づいたかどうかは兎に角、角仮面はエンドボールを石になって跳ね返しました。

角仮面「俺は不死身だ。」

と高笑いしながら走る角仮面でしたが、小さなトゲトゲボールを踏んづけてしまい爆発。角仮面は倒されました。

おわりに

この話はとても濃い話で思わず文章が長くなってしまいました。3人で「ストーム」を放った時は「5人いなくても放てるんだ」と思いましたし、大岩のやられっぷりも壮絶で、オチは荷物として送り返されると言うもの。ギャグも満載ですが、角仮面と人間爆弾も強力です。今回、ゴレンジャーストームを改造しますが、これが後のニューパワー作戦、そしてゴレンジャーハリケーンに繋がっていったのではないかなあと思います。

 

それにしても、5人揃っていないから、「ストーム」なのでしょうね、あの技は。と言うことはモモとアカだけでも放てるのではないかと思いますが、それは一切ありません。