「秘密戦隊ゴレンジャー」第15話「青い大要塞! 大暴れバリブルーン」

はじめに

この記事では第15話「青い大要塞! 大暴れバリブルーン」を紹介します。脚本は上原正三、監督は竹本弘一です。なお、この話からナレーターが大平透に代わりました。

虹の要塞

虹仮面(声:岩名雅記)が虹の要塞の説明をしています。ミサイルをも弾く超金属防御装置、すなわちバリヤを装備しており、文字通り難攻不落の要塞だと虹仮面は黒十字総統に豪語しました。

黒十字総統「よくやった。」

虹仮面は早速日本列島五大都市攻撃計画を推し進めると言い、出動しようとしましたが…

日輪仮面登場

黒十字総統「待て、虹仮面。間も無くあの男が帰ってくる。」

そこへ、アフリカ戦線で連戦連勝の成果を挙げた無敵の将軍(ゾルダー談)である日輪仮面(声:増岡弘)が登場。

日輪仮面「日輪仮面、ただいま戻ってまいりました。」

虹仮面「何故戻ってきたのだ、日輪仮面。」

おや。虹仮面は日輪仮面にタメ口を聞いています。もうこの時点で日輪仮面の実力が見えてきたような気もします。

黒十字総統「日輪仮面は優秀な将軍だ。お前の力にもなる。」

それでも虹仮面の不満は収まりません。

虹仮面「お言葉ですが、総統閣下。我が虹の要塞は無敵です。」

すると日輪仮面がこう言いました。

日輪仮面「私は虹の要塞を見てきた。あのバリヤは完璧ではない。」

虹仮面「俺の要塞にケチをつける気か。」

日輪仮面「虹仮面、あのバリヤは側面からの攻撃に対しては堅い。だが真上から攻撃されたら、バリブルーンの存在を忘れたのか?」

日輪仮面はやたら威張ってます。嫌な上司ですね。人望もなさそうです。閑話休題

黒十字総統「日輪仮面、何か手立てはあるのか?」

日輪仮面「私めにお任せを。」

バリブルーン、虹仮面に奪われる

山岳訓練を行なっていたイーグル関東支部第16分隊は虹仮面軍団の襲撃を受けました。よく見ると大野剣友会の皆さんです。分隊長は池田力也さんらしいですね。

報せを受けてバリブルーン出動。フード部には大岩、ペギー、明日香を乗せて全員出動です。訓練現場に到着すると新命は虹の要塞を調査することにし、残りのメンバーは第16分隊を救出に向かいました。ところが、第16分隊と思ったのは罠。日輪仮面の指揮でゾルダーが襲いかかりました。

一方、バリブルーンは虹仮面と遭遇。

新命「貴様、虹仮面。」

何故名前を知っているのでしょうか?

虹仮面「その通り。バリブルーンは我が虹仮面軍団が頂戴する。」

新命「バリブルーンは俺の愛機だ。奪えるものなら、奪ってみろ!」

虹仮面「大口を叩いていいのかな、新命明。」

バリブルーンは虹の要塞から出てきた鎖のようなもので奪われてしまいました。仕方なく新命は転換し、脱出。虹仮面と戦います。しかし虹仮面には敵いません。

一方、他の4人を襲った連中は退散。陽動作戦だったのです。アカ達4人は倒れているアオを発見。無線を遮断する装置が効いているのか、オートコントローラーも使えません。アカはキとミドの3人で虹の要塞を攻めようとしましたが、バリヤに弾かれ、退却を余儀なくされてしまいました。

バリブルーン、黒十字軍によって東京空爆に使用される

勝ち誇る虹仮面。そこへやってきた日輪仮面は

日輪仮面「笑っている場合ではないぞ、虹仮面。早速、バリブルーンによる東京空爆を実施せよ。」

虹仮面「よし。」

相変わらず虹仮面はタメ口です。虹仮面と日輪仮面はバリブルーンに乗り込み、発進しました。

虹仮面「東京上空だ。」

日輪仮面「よし、爆撃開始。」

東京が爆撃される様子を見て

黒十字総統「あじな事を考えたな、日輪仮面。」

ゴレンジャールームにて

CM明けて、ゴレンジャールーム。新命はオートコントローラーに呼びかけます。そんな機能があったんですね。

新命「バリブルーン、ゴレンジャー基地に戻れ。バリブルーン。」

だが結果は

新命「撹乱されている。」

絶句する一同。

大岩「早くバリブルーンを取り返さなきゃのう。」

新命は立ち上がりました。

新命「よーし、俺が行く。」 

新命、虹の要塞へ向かう

さてここはロープウェイ。ロケ地は浜名湖舘山寺温泉。ロープウェイに捕まり、突入しようとします。余談ですが、仮面ライダーV3でも宮内洋さんは同じ場所で同じ事をしています。こういう危険なアクションがよっぽど好きなんでしょうね。師匠の丹波哲郎が出ていた「キイハンター」でも似たような事をしていると思います。

今回のなぞなぞ?

さて海城達は新命とは別行動。海城以外の3人はゾルダーの襲撃を受けました。

大岩「お主、新命どんはどうして片手でぶら下がっているんじゃい?」

ゾルダー「片手を離すと落ちるからだ。」

大岩「は、は、は。残念でした。虹の要塞に入るためじゃい。」

これはなぞなぞなんでしょうかねえ。

海城、水上を進む

海城はゴンドラの下をモーターボートで進み、新命を援護。ゾルダーを撃ち落としましたが、海城の乗るボートはゾルダーの爆弾にやられました。

新命「海城!」

思わず叫ぶ新命でしたが、海城はすぐに水上に姿を表し、新命に手を振りました。

新命、虹の要塞に潜入

遂に新命は潜入に成功。虹仮面軍団がミサイルを積み込んでいるのを目撃しました。

新命「電波撹乱装置を爆破しなければ。」

新命は電波撹乱装置を爆破。驚く虹仮面軍団。

新命「バリブルーン、発進。」

こうして新命はバリブルーンを奪還。格納庫を爆破することにも成功しました。そして新命はバリブルーンに乗り込みました。

新命「ここは大暴れしようぜ、バリブルーン。ゴー!」

新命、虹仮面と対決

新命は虹の要塞を攻撃。バリヤも真上からの攻撃に破れました。逃げる虹仮面軍団。

アオ「虹仮面、行くぞ。」

虹仮面「おのれ、アオレンジャー。」

海城達も転換し、アオと合流する事にしました。

名乗り

虹仮面「小癪な真似を。」

アカ「ここだ。」

アカに続いてキ、ミド、モモ、そしてアオが登場。

 

虹仮面「貴様達は?」

 

アカレンジャーアカレンジャー

キレンジャーキレンジャー

ミドレンジャーミドレンジャー

モモレンジャーモモレンジャー

アオレンジャーアオレンジャー

 

そして一人ずつジャンプします。

アカレンジャー「トイヤー」

アオレンジャー「トイヤー」

キレンジャー「トイヤー」

ミドレンジャー「トイヤー」

モモレンジャー「トイヤー」

 

全員着地。振り返って浜名湖を背にし、左から順にモモ、ミド、キ、アオ、アカの順に並び

アカレンジャー「5人揃って」

全員「ゴレンジャー」

かかる曲はエンディングのメロオケです。

戦闘開始

浜名湖の湖畔でしばらく戦ったあと、また一人ずつジャンプ。

アカレンジャー「トイヤー」

アオレンジャー「トイヤー」

キレンジャー「トイヤー」

ミドレンジャー「トイヤー」

モモレンジャー「トイヤー」

 

森の中で虹仮面は取り囲まれましたが

虹仮面「レインボーファイヤー。」

杖から発射。虹仮面の周りは火柱が立ち、近づけません。そこでゴレンジャーはジャンプして樹上に隠れました。虹仮面は杖を地につけてまた放ち、撤退。それを見ながら

日輪仮面「ふ、ふ、ふ。バカめが。」

虹仮面を援護するという発想は全くないようです。

 

虹仮面を追跡するゴレンジャー。

アオ「あいつだけは俺にやらせてくれ。」

そしてブルーチェリーを放ち、矢に方向舵をつけてリモコン操作。矢は岩陰に隠れていた虹仮面に命中しました。

ゴレンジャーストーム

アカ「モモ、ゴレンジャーストームだ。」

モモ「OK!」

アカ「GO!」

散る4人。桃色のボールを置きながら

モモ「ゴレンジャーストーム、行くわよ。キー。」

キ「任せんしゃい。ミド。」

ミド「OK! アオ。」

アオ「オーライ! アカ。」

アカ「トイヤー。フィニッシュ。」

こうして虹仮面は倒されました。

戦い終わって

黒十字総統「おのれ、ゴレンジャーめ。」

日輪仮面「私と共同戦線をはっておれば、こんな事には。」

決戦では援護もせずに逃げていったのに、どの口がそう言っているのでしょうか? それは兎に角。

黒十字総統「鏡仮面。」

鏡仮面(声:丸山詠二)「はい。」

黒十字総統「日輪仮面と力を合わせ、ゴレンジャーを倒せ。」

日輪仮面「はは。」

鏡仮面「ははあ。」

鏡仮面のモチーフは三面鏡です。

でゴレンジャーは浜名湖から遠く離れた宮ヶ瀬湖の辺りを走るのでした。

おわりに

黒十字総統も度重なる失敗に我慢がならなくなったのか、将軍を呼び寄せました。それが日輪仮面です。日輪仮面は暫く指揮を執る事になります。ただこの方、将軍としては力不足。自信過剰で威張り散らし、形勢不利と見るや味方を見捨ててサッサと退却するという卑怯な性格で、器量に問題がありそうです。なので他の仮面怪人も彼に敬意を表するものはおらず、黒十字総統の命令で仕方なく一緒に戦っているという状態です。しかもいずれも正式には彼の配下の仮面怪人ではないのです。他の将軍に比べると統率力も劣っていたのでしょう。彼の登場が6回にとどまったのはそれが理由なのだと思います。なお顔のモチーフは文字通り太陽で全身真っ赤な姿です。

 

今回、009がクレジットされていますが、一切登場しません。同じ浜名湖ロケ編の次回には登場するのでクレジットミスでしょうね。

 

あと、書き忘れていましたが、新命明のバリブルーンへの倒錯した愛が見られるのも大きな見所でしょうね。