「秘密戦隊ゴレンジャー」第16話「白い怪奇! 鏡の中の目」

はじめに

この記事では第16話「白い怪奇! 鏡の中の目」を紹介します。脚本は上原正三、監督は竹本弘一です。

パイル計画

黒十字総統「日輪仮面、パイル計画を聞こう。」

パイルとは原子炉のこと。関東地区にあるイーグルの原子炉5個所を爆破してイーグルの電力を断つとともに放射能を撒き散らすという一石二鳥を狙った作戦です。

鏡仮面(声:丸山詠二)「日輪仮面と共同で放つサンミラー火炎を持ってすればパイル爆破は簡単だ。」

おや、鏡仮面も日輪仮面にタメ口きいています。

鏡仮面「さ、すぐに出かけよう。」

日輪仮面「待て、鏡仮面。ゴレンジャーをどうするつもりだ。」

鏡仮面「サンミラー火炎を持ってすればゴレンジャーなど虫ケラも同然だよ。」

日輪仮面はあまり人望がないようですなあ。

日輪仮面「前回、虹仮面も大口を叩いてやられてしまったではないか。5人揃ったゴレンジャーを侮る事はできん!」

確かにストームは角仮面に通用しませんでしたね。

鑑仮面「何を! 気遅れたか。」

この険悪なやり取りを見かね

黒十字総統「やめろ!」

と一喝。黒十字総統はゴレンジャーをどうするのかと日輪仮面に尋ねました。すると

日輪仮面「分断作戦はどうかと。」

日輪仮面は5人揃わせないために誰か一人を徹底的に痛めつけることを提案します。

鏡仮面「なるほど。だが、誰をやる?」

日輪仮面はモモレンジャーを選び出しました。

ペギー、鏡の中から見つめられる

ペギーと明日香はパトロールに出ていました。すると内部に鏡が。そして鏡の中から目が。

ペギー「誰かが私を見ていたわ。気のせいかしら?」

それは鏡仮面でした。ペギーは転換し、鏡を叩き割りましたが、何も出てきません。

ゴレンジャールームでペギーはそのことを報告しましたが誰も信じません。江戸川総司令の発案で2、3日休養することとなりました。

今回のなぞなぞ その1

というわけでペギーは休養することになり、浜名湖舘山寺温泉にあるサンホテルに宿泊することになりました。お供は明日香、009、そして太郎です。プールで泳ぐ明日香を見ながら、ペギーは例の件を考え込んでいました。

明日香「よーし、腹減ったなあ。太郎ちゃん、なぞなぞでもやろうか。ご飯を食べるとお腹がすくものなんだ?」

009「ご飯を食べると腹ペコ?」

明日香「なんじゃらほい!」

あの方の真似でしょうか? 答えは

太郎「わかった。弁当箱だ。」

明日香「さすがじゃのう、太郎ちゃん。」

やはりあの方の真似のようです。

明日香「じゃあさあ、駆け出すと切れるものなんだ?」

009「駆け出すと切れるもの?」

明日香「そう。」

太郎「息切れだ。」

その時、サングラスにあの時の目が映っているのがペギーには見えました。思わず駆け出しますが、何もいません。

明日香「ゆっくり休んだ方がいいなあ、ペギー。」

ホテルの部屋でペギー襲われる

ホテルにあるペギーの部屋。ベッドで寝ているペギーに

鏡仮面「ペギー松山、お前は間も無く死ぬ。」

起き上がったペギーは壁に緑のシミが消えていくのを見ました。

ペギー「夢じゃない。夢じゃない、これは。」

すると鏡に目が現れ

鏡仮面「女だてらにゴレンジャーになりおって。」

ペギーが鏡を見ると両手が伸びてきました。

鏡仮面「地獄へ落ちるんだあ。」

両手はペギーの首を締めました。ペギーの悲鳴をきいて明日香と009が部屋に入るとペギーが倒れているのが見えました。

ペギー「鏡が。」

しかし鏡に異常はありません。ペギーは外へ出て行きました。

ホテルの外でもペギー襲われる

外はもう夜。男の子(鈴木正幸)が座っていました。

男の子「お姉ちゃん、昼間、これ忘れたでしょう。」

男の子はペギーが置いていったサングラスを持っていました。顔が真っ青になったペギーに男の子はサングラスを渡して立ち去りました。するとプールの水面にあの目が映りました。

ペギー「出たわね。」

ペギーはプールに飛び込みました。するとペギーは水中に引き摺り込まれてしまいました。

鏡仮面「いくらモモレンジャーでも水の中では戦えまい。」

だがそこに明日香と009が登場。ペギーが水中に引き摺り込まれていることに気がつきました。明日香は転換し、ミドメランで攻撃。最終的には鏡仮面の三面鏡の(こっちから見て)左側のサイド部のど真ん中(ここ重要)が叩き割られてしまい、鏡仮面は撤退しました。

アジトにて

CMあけて、鏡仮面はモモレンジャーを戦闘不能にしたと報告しました。

鏡仮面「はい。あの分では当分起き上がる事は無理でしょう。」

黒十字総統には敬語を使って鏡仮面は話しています。

日輪仮面「よーし、鏡仮面。パイル爆発計画を実行するぞ。」

大暴れする日輪仮面と鏡仮面の前に新命登場。ゾルダーをなぎ倒して行きます。

新命「おのれ。ゴー。」

新命は転換。鏡仮面と日輪仮面と戦いました。遅れて、アカ、そしてミドとキも到着。

日輪仮面「揃いおったな、ゴレンジャー。」

ミドレンジャー「モモのお返しをさせてもらうぞ。」

おや。ここは魔女仮面のアジトだった浄水場ではありませんか。閑話休題

鏡仮面「サンミラー。」

(こっちから見て)左側のサイド部にツギが当たっているのが笑えますが、鏡仮面が放つサンミラーの威力は絶大。赤は太陽に背を向けると危険と見ましたが、今度は日輪仮面が光線を鏡仮面に放ちます。

キレンジャー「ゴレンジャーストームじゃい。」

アオレンジャー「そうか。モモを狙った理由がわかった。」

アカレンジャー「太陽が雲に隠れるまで待とう。」

ゴレンジャーは撤退を余儀なくされ、パイルは破壊されてしまいました。

病室にて

海城はペギーの病室にきていました。パイル1とパイル2は破壊され、今度はパイル3の攻防戦です。ペギーは連れてってと頼みますが

海城「折角の休みだ。ゆっくり休みなさい。春子、後を頼むぞ。」

今回のなぞなぞ その2

こうしてアカ、アオ、そしてミドとキ(グリーンマシンのサイド部に乗車)はパイル3を守っていました。

ミドレンジャー「じゃあさあ、親が読まずに子が読むもの何だ?」

ここでそうきましたか、上原正三さん。

キレンジャー「親が読まずに子供が読むもの? はてのう。なんじゃらほい?」

答えを言う前に

アカレンジャー「来たぞ。」

日輪仮面と鏡仮面の乗るジープが近づきました。

アカレンジャー「行くぞ。ゴー!」

迎え撃つゴレンジャー(除くモモ)。

キレンジャー「ミド、なぞなぞの答えは?」

ミドレンジャー「子供が読むから暦さ。」

キレンジャー「暦。なるほどのう。」

ペギー、出撃。

日輪仮面と鏡仮面軍団と戦うゴレンジャー(除くモモ)。

日輪仮面「パイルを攻めるぞー。」

そこに立ちはだかったのは

ミド「ペギー。」

キ「無理しちゃいかん。寝とらんといかんとよ。」

アカ「ペギー、戻れ。」

ペギー「借りを返したら戻るわ。」

ペギーは転換しました。

名乗り

そして一人ずつジャンプします。

アカレンジャー「トイヤー」

アオレンジャー「トイヤー」

キレンジャー「トイヤー」

ミドレンジャー「トイヤー」

モモレンジャー「トイヤー」

 

今回は右から順に名乗ります。

モモレンジャーモモレンジャー

アオレンジャーアオレンジャー

アカレンジャーアカレンジャー

ミドレンジャーミドレンジャー

キレンジャーキレンジャー

 

アカレンジャー「5人揃って」

全員「ゴレンジャー」

戦闘開始

日輪仮面「鏡仮面、サンミラー火炎だ。」

鏡仮面「よーし。死んでもらう。サンミラー。」

何発もサンミラー火炎が放たれましたが

モモ「私に任せて。」

第1話から久しぶりにモモレンジャーがモモミラーを取り出しました。

モモ「モモミラー。」

サンミラー火炎は跳ね返され、日輪仮面と鏡仮面に命中。鏡仮面は怒り狂って日輪仮面と仲間割れを開始しました。記憶回路をやられたようです。しばらくゴレンジャーが高みの見物をしている最中、日輪仮面はスタコラサッサと逃げ出しました。

ゴレンジャーストーム

アカ「モモ、ゴレンジャーストームだ。」

モモ「OK!」

アカ「ゴー!」

散る4人。桃色のボールを置きながら

モモ「ゴレンジャーストーム。いいわね、行くわよ。キー。」

キ「任せんしゃい。ミド。」

ミド「OK! アオ。」

アオ「オーライ! アカ。」

アカ「トイヤー。フィニッシュ。」

こうして鏡仮面は倒されました。

戦い終わって

怒り狂う黒十字総統。

黒十字総統「ゴレンジャーを倒す奴は他におらんのか。」

黒髪仮面(声:西尾徳)「私めがお引き受けいたします。」

おわりに

卑怯な日輪仮面はモモレンジャーに目をつけて集中攻撃。確かに彼女がいなければゴレンジャーストームは使えません。将軍になるだけあって目の付け所が違います。ですが、威厳のなさは相変わらずで部下であるはずの鏡仮面は日輪仮面にはタメ口。黒十字総統には敬語を使っているので日輪仮面を見下しているのは明らかでやはり日輪仮面に人望はありません。これは次回出動する黒髪仮面も同様です。そして日輪仮面は今回も逃げ出してしまいました。黒十字総統が早々と見切りをつけたのも無理はありませんね。

 

今回は真夏の放送なので怪談話ですが、鏡仮面のツギとか、戦いの最中になぞなぞをするミドとキなど、上原正三はギャグも忘れてはおりません。残念ながらカレーは出てきませんでしたがね。