「秘密戦隊ゴレンジャー」第18話「戦慄の黒十字軍!(秘)作戦で攻撃せよ」

はじめに

この記事では第18話「戦慄の黒十字軍!(秘)作戦で攻撃せよ」を紹介します。脚本は平山公夫、監督は山田稔です。

今回のなぞなぞ

ここはどこかの川原。子供達がテントを貼って飯盒炊爨をしております。

男の子A「今度はみどりちゃんが答える版だよ。」

みどり「いいわよ。どうぞ。」

男の子A「赤信号なのに平気で渡る虫はな〜んだ?」

みどり「赤信号なのに渡っちゃうの? わかんないわ。」

答えは

男の子A「簡単じゃないか。信号無視だよ。」

みどり「なあんだ、そうか。」

男の子B「じゃあ、罰として水を汲んでくるんだよ。」

というわけでみどりは退散。

男の子B「よーし、今度は僕が出すよ。目で見ないで舌でみるものな〜んだ?」

子供達はわからないようです。だがその答えがわかった者がおりました。

一つ目仮面(声:丸山詠二)「答えは味だ。」

川の中から登場した一つ目仮面はゾルダーとともに子供達を「名誉ある黒十字予備軍」として連れ去って行きました。 水を汲みに行っていたみどりだけ難を逃れたのでした。

ゴレンジャー出動

大岩とペギーはボーイスカウト城北チームの訓練を警護に出かけ、それをゴレンジャールームで総司令が海城、新命、明日香に説明していました。海城と明日香は拐われた少年少女を捜索し、新命は待機する事になりました。そして探索している最中

海城「明日香、気をつけろ。」

大きな岩が落ちてきました。登場したのは

明日香「ゾルダー」

海城「黒十字軍はどうやら礼儀を知らないようだなあ。」

というわけで応戦。場所はいつもの三栄土木でしょうな。そこへ一ツ目仮面登場。黒十字軍の少年予備軍を出動させました。誘拐した少年少女がこのようにされていたのです。

海城「子供を相手に戦うわけにはいかん。」

明日香「子供は俺が引きよせる。奴と戦ってください。」

というわけで海城は転換し、一ツ目仮面と戦います。ミドも転換。一ツ目仮面は日本中の少年少女を黒十字少年予備軍にすると宣言。ボーイスカウトのいるスポーツセンターも狙っていると告げます。

アカ「ミド、スポーツセンターに向かってくれ。」

アカは残って戦闘を続行しようとしますが、ジャンプしたところを日輪仮面にやられ、谷底へ落ちてしまいました。

海城「なんとかして、あの子供達を救わなくては。」

大岩とペギー、黒十字軍に忠誠を誓う!?

さて明日香がスポーツセンターに駆けつけると、大岩とペギーの様子が変です。顔だけ出してますが、服はゾルダーと同じです。驚く明日香に

ペギー「動くと子供達の命はないわよ。」

大岩「明日香、お主も黒十字軍に忠誠を誓うのじゃ。」

明日香「気でも狂ったのか。」

明日香と大岩は戦いますが明日香は大岩に取り押さえられてしまいました。

ペギー「さあ、毒液を飲むのよ。仲間になりなさい。」

ペギーはビーカーに入った黄色い薬品(?)を飲むように強要します。それを拒否して明日香は大岩と応戦。小声で大岩が耳打ちします。

大岩「明日香、これは芝居じゃ。あれはタダのジュースじゃ。アジトの場所を侵入するための作戦じゃ。」

大岩とペギーの真意を知った明日香は散々格闘をした末、薬品を飲まされて気を失うのでした。

新命、焦る

さてゴレンジャールームで一人待つ新命は誰からも連絡が入らないので一生懸命、無線で呼びかけます。

新命「海城、応答しろ、海城。ペギー。明日香、大ちゃん。」

しかし応答はありません。しばらく考えた後、立ち上がってブルーマシンやバリブルーンの格納庫へ向かおうとした新命でしたが、そのドアの外には総司令が立ちはだかっておりました。

総司令「どこへ行く。新命。」

新命「総司令、行かせて下さい。お願いします。」

ところが総司令の答えは

総司令「お前、自分の任務を忘れたのか。」

新命「しかし、仲間と、仲間となんの連絡も取れない。これはきっと、きっと何かがあったんですよ。」

総司令「行方も知れずにどこへ行くんだ。」

ごもっとも。

総司令「心配するな。必ず帰ってくる。」

総司令は労いも忘れません。

一ツ目仮面の秘密基地

一ツ目仮面の秘密基地は離れ小島にありました。ロケ地はもちろん、猿島です。手術室で子供達は黒十字予備軍としての洗脳が行われていたのです。そして黒十字予備軍は一ツ目仮面によって操られていたのです。子供達が被っているのはもしかして同時期に放送されていた「仮面ライダーストロンガー」の一ツ目タイタンのマスクの流用でしょうか?

大岩「なんと恐ろしか手術たい。」

ペギー「これ以上、犠牲者を出すわけには行かないわ。」

ですが、心を鬼にして大岩とペギーは黒十字予備軍の戦闘訓練を行い、隙を伺っていました。

ペギー「大ちゃん、子供達、また拐われてきたのね。」

大岩「なんとかしてあの子供達の洗脳手術を阻止せねばならん。」

ペギー「ミドの居所はまだわからない?」

大岩「この島のどこかに閉じ込められている事は間違いなかと。」

ペギー「早くしないと。」

ですが

大岩「ペギー、一ツ目仮面が見たばい。」

仕方なく、大岩とペギーは戦闘訓練を行なうのでした。一ツ目仮面は訓練の成果に満足するのでした。

牢屋にて

CM明けて、ここは一ツ目仮面のアジトにある牢屋。あれ? 先ほど難を逃れたみどりがいますよ。そこへ大岩とペギーがやってきました。なんとか救い出さなければと悩む二人。通信は傍受される危険があるので迂闊に連絡はできないと悩む二人にみどりが話しました。二人はみどりに必ず助け出すと言いましたが、そこへゾルダーが。二人はみどりに寝るように言い、退散するのでした。

アカレンジャー上陸

一ツ目仮面のアジトにアカレンジャーがモーターボートで突撃を開始しました。どうやって場所を知ったのでしょうか? なんだか雑な作りですね。と思ったら、それは人形。007と008が仕立てた偽者でその隙に海城と007と008の3人は海中からの上陸に成功。

海城「これからは俺一人で行く。君達は新命と連絡を取ってくれ。」

そしてアカは牢屋の前に辿り着きましたが

アカ「これ以上は近づけん。テレビカメラで見張られている。」

一ツ目仮面「その通りだ、アカレンジャー。」

ホイ、ホイ言って登場したのは大岩とペギー。

アカ「大ちゃん。ペギー。」

大岩「アカレンジャー、気安く呼ぶな。もう昔の仲間ではなかとよ。なあ。」

頷くペギー。

ペギー「私達は黒十字軍の幹部よ。」

アカ「何言ってんだ、ボケ。」

アカがそういうのもわかるような気がします。というわけでアカレンジャーと応戦する大岩とペギー。ですが大岩が耳打ちします。

大岩「アカレンジャー、これは芝居たい。」

うーん。ここは「アカ」と呼ぶのではないでしょうか。なんだか雑な作りですね。閑話休題

アカレンジャー「そんじゃ、派手に行くぜ。」

芝居とは思えないアカのパンチと大岩の頭突きが炸裂しまくり、大岩の頭突きが牢の扉に炸裂。扉が開きました。

ペギー「さあ、早く逃げるのよ。」

子供達を逃すペギー。アカが一ツ目仮面と応戦している間に大岩とペギーは他の牢も探しました。みどりも牢から出ましたが、ゾルダーに捕まってしまいました。まあ色々あった末、みどりはアカに救出されました。ですが、一ツ目仮面に捕まり、絶体絶命のピンチ。一ツ目仮面は子供達も全員捉えたと豪語します。このピンチを救ったのは

ミド「ミドメランカット。」

うーん。どうやってアジトを脱出したのでしょうか。雑な作りなのでさっぱりわかりません。閑話休題。そこへモモとキも駆けつけました。一ツ目仮面はその一ツ目で催眠攻撃を仕掛けました。苦しむ4人。その危機を救ったのは

アオ「ブルーチェリー。」

アオのブルーチェリーが一ツ目仮面の一ツ目に命中して催眠攻撃は破られました。

名乗り

アカ、アオ、キ、ミド、モモが一ツ目仮面を取り囲みます。なおモモはミドの遥か前方にいました。

 

アカレンジャーアカレンジャー

アオレンジャーアオレンジャー

キレンジャーキレンジャー

ミドレンジャーミドレンジャー

モモレンジャーモモレンジャー

 

ジャンプして登場するゾルダー達。

と同時にゴレンジャーも一人ずつジャンプします。

アカレンジャー「トイヤー」

アオレンジャー「トイヤー」

キレンジャー「トイヤー」

ミドレンジャー「トイヤー」

モモレンジャー「トイヤー」

 

そして左からキ、ミド、アカ、アオ、モモの順に並び

アカレンジャー「5人揃って」

全員「ゴレンジャー」

流れるエンディングのメロオケ。

戦闘開始

しばらく戦った後、

一ツ目仮面「動くな、ゴレンジャー。俺の命令一つで子供達は飛び降りるぞ。」

崖の上に子供達を立たせる一ツ目仮面でしたが

アカ「アオ」

アオのブルーチェリーが一ツ目仮面の一ツ目に命中。

ゴレンジャーストーム

アカ「ゴレンジャーストームだ。」

モモ「OK!」

アカ「行くぞ!」

散る4人。桃色のボールを置きながら

モモ「ゴレンジャーストーム。いいわね、行くわよ。キー。」

キ「任せんしゃい。ミド。」

ミド「OK! アオ。」

アオ「オーライ! アカ。」

アカ「トイヤー。フィニッシュ。」

こうして一ツ目仮面は倒されました。子供達も無事救出されたのでした。

おわりに

今回の脚本を書いた平山公夫はこの当時は東映の助監督で「秘密戦隊ゴレンジャー」の制作にも参加していました。後に監督に昇進して「バトルフィーバーJ」などの制作に参加しています。日輪仮面の登場が極端に少ないので、もしかすると日輪仮面登場前に書かれた脚本なのかもしれませんね。ただ上原正三高久進・新井光、曽多博久に比べると出来が雑なのは否めません。冒頭でみどりが助かったのがあまり生きていない構成なのは頭を抱えてしまいます。

 

そしてこの話から次回予告もなぞなぞ仕立てとなります。これは暫く続くのですが、個人的にはやりすぎだった気も致します。