「秘密戦隊ゴレンジャー」第38話「青い断崖! 悪魔の海賊宝さがし」

はじめに

この記事では第38話「青い断崖! 悪魔の海賊宝さがし」を紹介します。脚本は曽田博久、監督は山田稔です。

ペギー、地図の半分を渡される

ここは新宿中央公園。誰かが潜望鏡で覗いております。潜望鏡には男が誰かに追いかけられている様子が映っており、偶然(!)通りかかったペギーに封筒を渡して、そのまま逃げました。

潜望鏡を覗いている人(声:西尾徳)「あれはペギー松山、モモレンジャーだ。」

一方

ペギー「変な人達。」

と言いながら封筒を開けると

ペギー「何の地図かしら?」

地図は破り取られて半分しかないようです。その途端、先ほどペギーに封筒を渡した男が、追いかけていた男達に射殺されるのが見えました。追いかけていた男達を演じていたの大野剣友会の人達のようですね。中屋敷哲也さんの姿が見えます。で中村文弥さんらしき人が男の懐を探りましたが

中村文弥さん(?)「ないぞ。」

そこへペギー登場。男達と戦いました。男達はゾルダーの正体を現しました。

ペギー「やっぱり黒十字軍だったのね。」

ゾルダーは退散。ペギーは瀕死の男からこの言葉を聴き出しました。

男「明日、午後、一時、米子、皆生グランドホテル。306号室。」

もうお分かりでしょうが、そこが今回のタイアップ先です。閑話休題。男は絶命。

ペギー「そこに届けるのね。」

それを物陰から先ほど潜望鏡を覗いていた海賊仮面が見ておりました。

海賊仮面「あの地図は必ず取り返してみせる。」

アジトにて

黒十字総統「馬鹿者。あの地図が手に入らなければα計画は完成しないではないか。」

黒十字軍にとってあの地図は重要なもののようです。

海賊仮面「ゴレンジャーの行くところに残りの半分の地図もあるはず。二つの地図を手に入れ、この海賊仮面、誓ってα計画を完成させてみせます。」

鉄人仮面もこの場におりました。

ゴレンジャールームにて

ゴレンジャーはペギーが受け取った地図に重要な情報が隠されていると睨みました。

海城「この際、地図を狙ってくる黒十字軍を罠にかけ、徹底的に粉砕するんだ。」

総司令「明日の13時、皆生グランドホテル306号室だったな。」

ご丁寧にも大岩がこんなことを言いました。

大岩「そうすると東京から新幹線で岡山に出て岡山乗り換えの伯備線で米子まで。この距離じゃ約7時間じゃのう。」

皆生グランドホテル最寄りの米子駅への行き方まで説明するのですから、皆生グランドホテルの皆さんも御満足でしょう。なおバリブルーンで行くという発想は全くないようです。

黒十字軍、大阪からの高速バスをジャックする

東京からの行き方だけではなく、しっかり大阪から米子への行き方も番組では説明してくれます。高速バスが運行されていたのです。

高速バスのバスガイド「皆様、本日はようこそ日本交通特急バスをご利用くださいましてまことにありがとうございます。このバスは池田インターチェンジより中国自動車道を走り、落合インターチェンジ経由で米子まで参ります。この間の所要時間は約4時間でございます。米子皆生温泉へは大変便利な便でございますので、何卒、皆様方の御利用をお待ち申します。」

おんや。新堀和男さんら大野剣友会の人が乗ってますよ。新堀和男さんは変な着物を着ていますが、他の人は学生服を着ています。どこかの大学の応援団風です。その頃、ペギーも米子駅に急行で着きましたが学生服を着た怪しい男2名が尾行し、無線機で通信しておりました。そしてバス車内では

男の声「うみねこは米子で降りた。」

無線機でそれを聞いた男は新堀和男さんに目配せ。すると新堀和男さんは立ち上がり、一番後ろの席から運転席に向かって歩き出しました。そして拳銃を突きつけました。

運転手「何をする。」

新堀和男さん「もっとスピードをあげろ。ノンストップで米子までぶっ飛ばせ。」

騒ぐ乗客に

新堀和男さん「ガタガタするな!」

と一喝。すると変な帽子を被ってサングラスをした男が叫びました。この人は技斗担当の岡田勝さんです。

岡田勝さん「何をするんだよ。」

新堀和男さん「うるせえ。」

というわけでバスは米子へノンストップでぶっ飛ばすのでした。黒十字軍にもコンドラーで飛んでいくという発想はなかったようです。まあ目立つからでしょうね。

新命らも米子に到着 

さて新命も米子駅に到着。ラジカセみたいなものをコインロッカーに入れました。それを学生服を着た池田力也さんがしっかり目撃。池田力也さんは新命がものを入れたコインロッカーの隣のところに変な通信機みたいなものを入れました。そしてKioskの前で新命はペギーにコインロッカーの鍵を渡しました。ペギーは鍵を開けてラジカセでカセットテープを再生。

新命の声「皆生グランドホテル。」

ペギー「皆生グランドホテル。」

新命の声「特別室13時。」

そこまで聞いたペギーはカセットテープを止めてコインロッカーの鍵を閉めました。その様子を池田力也さんはしっかり盗聴。先ほどのは盗聴機だったのですね。で外へ出るペギーを尾行しました。もちろん、ペギーも尾行を勘づいていました。外へ出たペギーは新命に

ペギー「OK!」

というのでした。

ペギー、皆生グランドホテルに到着

さてペギーはタクシーで皆生グランドホテルに到着。タクシーには「日交」というマークが付いていたので日本交通のタクシーなのでしょう、多分。で皆生グランドホテルの外観が長めに映った後、ロビーでペギーは先乗りしていた海城と合流。

海城「頼むぞ。」

ペギー「306号室の人はどんな人?」

海城「わからん。13時ジャストに訪問するんだ。その間に黒十字軍を始末する。」

地図は海城が持っていたようです。ペギーは海城が開いた雑誌から封筒を受け取りました。

ペギー「任しといて。」

黒十字軍、皆生グランドホテルに到着

さて先ほどの高速バスも皆生グランドホテルに到着しました。降りる新堀和男さんら6人を米子に先乗りしていた池田力也さんら2名が出迎えました。

出迎えた男「13時特別室です。」

そして新堀和男さんらは特別室へと向かいました。

新命「カラスが8羽いるぞ。」

ロビーで海城は新命からの通信を聞きました。そして海城は案内板を出しました。案内板には「四階です」「特別室」と書かれています。

新堀和男さん「特別室は4階だ。」

他の7人「おっす」

エレベーターに8名が乗り込むのを見届けた後

海城「カラスは飛んだ。」

4階には明日香と大岩がいました。大岩は特別室への案内表示を貼りまくりました。これに騙された新堀和男さん達は「特別室」へ向かいました。余談ですが、大岩はこんな歌を歌いながら貼っておりました。

大岩「かーラース、なぜ鳴くの? カラスはやーまにー。ペタペタと。」

どこまでがアドリブなんでしょうかねえ。そして303号室の上に「特別室」という札を貼り

大岩「でけた。」

大岩が去った直後に

新堀和男さん「1分前か。」

ノックする新堀和男さん。

新堀和男さん「地図を持ってきました。少し時間より早いけどよろしいでしょうか。」

「どうぞ」と言われたので中に入りました。

大岩「グッ。大成功じゃ。」

新堀和男さん達は特別室もとい303号室に閉じ込められました。

部下「団長、ドアがあきません。」

新堀和男さん「なんだと!」

その時、高笑いする海城の声が聞こえました。

海城の声「まんまと引っかかったな、黒十字軍。」

それはカセットテープで録音されたものでした。

海城の声「この部屋はお前達のためにゴレンジャーが改造した特別室だ。どんなに大声を出しても外には聞こえない。無論、無線連絡もできないし、爆破しても壊れない頑丈な部屋だ。」

それを聞き、部下達は窓を開けようとしましたがビクともしません。

池田力也さん「窓が開きません。」

新堀和男さん「謀ったな、ゴレンジャー。」

新堀和男さんはカセットテープ再生機を投げ捨てました。新堀和男さんの正体は海賊仮面だったのです。もちろん、他の人はゾルダーです。

海賊仮面「小細工しおって。」

なんと先ほど投げ捨てた再生機から赤いガスが噴射されています。それを吸い、全員倒れてしまうのでした。

今回のなぞなぞ(出題編)

海城「よし。完全に催眠状態になるまで待つ。これでペギーも無事相手と接触できるわけだ。」

新命「うん。なんだかうまく行き過ぎって感じだな。」

明日香「ま、暇つぶしになぞなぞとでも行きましょうかね、大ちゃん。」

大岩「どんといらっしゃい。」

そんなことを言って大丈夫なのですか?

明日香「古ければ古いほど若いものはなんでしょう?」

これはちょっと難しいですねえ。当然、大岩のセリフは

大岩「なんじゃらほい。」

ペギー、もう一つの地図の持ち主と会う

その頃、ペギーは306号室に着いていました。

ペギー「1時ジャスト。」

そしてドアをノックして中に入りました。中にいたのはヘッドライト付きのヘルメットをした男(演:轟謙二)です。CM明けて男が話し始めました。男の名前は黒潮十兵衛。

黒潮十兵衛「私の祖先は500年前は海賊だったのです。」

ペギー「海賊?」

黒潮十兵衛「いやあ、実は、東京で殺されたというのは私の兄なんです。」

ということはあの男も黒潮という姓なのでしょうかねえ。

ペギー「するとこの地図は?」

黒潮十兵衛は残り半分の地図を出しました。合わせてみると、おんや、中海と宍道湖の地図になりましたよ。

ペギー「変ねえ。なんの地図かしら? 普通、こういう地図には目的の場所が記してあるはずなのに。これには、そんな場所、どこにもないわ。」

黒潮十兵衛は地図をしまいました。

黒潮十兵衛「さあ、私にもわかりませんね。でも地図を持ってきてくだすってありがとう。」

ペギー「黒十字軍が狙っていたものなんですよ。あなた、まだ隠してますね。」

黒潮十兵衛はそれを否定しました。

黒潮十兵衛「いやあ、何も隠してませんよ。いいですか。この地図は御先祖様が私のために残してくれたんです。あなたがたにとやかく言われる筋合いはございません。」

ごもっとも。しかしペギーは抗弁します。

ペギー「ゴレンジャーを信用してください。本当に海賊の宝物なんですか?」

余談ですが、日本にも海賊はいました。村上水軍や九鬼水軍が有名です。ただ日本海にいたかどうかまでは知りません。

今回のなぞなぞ(解答編)

その頃、「特別室」の前では

大岩「古ければ古いほど若いもの…わかった。写真じゃ。」

海城「上出来だ。」

大岩「ふふん。冴えてるの。」

海賊仮面、ゴレンジャーと戦闘開始

さて十分時間は稼いだので海城がドアの鍵を開けて中に入ると海賊仮面達が倒れていました…と思ったら、「人造人間キカイダー」で使われた曲が流れ

海賊仮面「俺は海賊仮面だ。水中に長時間潜る事もできる。この潜望鏡が酸素ボンベの代わりを務めてくれたのだ。」

要するに原理不明です。

海賊仮面「ゴレンジャー、策に溺れたな。」

素早く逃走する海賊仮面。早速屋上でアカ達4人と戦闘です。ゾルダーはいません。ゾルダーには酸素ボンベなどありませんからね。それでも海賊仮面は健闘。海賊仮面が両眼から放った海賊魚雷(ミサイルだと思うのですが、こう言っています)をまともに食らったキレンジャーはそのまま下に落ちてしまい、大岩大太の姿に戻って大の字になってしまいました。

ゴレンジャー全員、大岩を介抱する

キレンジャーが落ちる様子をペギーも目撃。

明日香「大ちゃん。」

ペギー「大ちゃん。」

ゴレンジャー全員、大岩のところに駆けつけました。

新命「大ちゃん。大ちゃん。」

大岩は気がつきました。

新命「あ、ペギー。十兵衛さんは?」

これはうっかりしてました。その頃、黒潮十兵衛は306号室から出ていました。

重力兵器 

海城はゾルダーを尋問し、α計画のことを聴き出しました。

海城「α計画と地図の関係は? 地図のありかは何を示しているんだ?」

ところが返ってきた答えは

ゾルダー「下っ端にはわからねえ。」

海城「とぼけるな。α計画とはなんだ。」

ゾルダー「重力兵器。」

海城「重力兵器?」

その瞬間、画面が切り替わり、チャチなイラストが映りました。西新宿のビル街が破壊されるようです。

ゾルダー「恐ろしい、恐ろしい新兵器だ。自由に重力を変えることができるのだ。人も車もビルも空中に浮いたと思ったら、また大地に叩きつけられてしまう。」

その時、大岩が目を覚ましてこう言いました。

大岩「恐ろしか。恐ろしか事じゃ。」

そしてまた倒れてしまいました。ペギーは大岩の救護をしています。

海城「重力兵器。おそらく地図は重力兵器を完成させるために必要な何か重大なもののありかを示しているに違いない。宝物なんかじゃない。」

海城、鋭いですねえ。そこへ新命と明日香が戻ってきました。

新命「海城、十兵衛さんがこのホテルから抜け出した形跡がないな。おそらく、まだこのホテルの中にいるはずだ。」

海城「よし、手分けして探そう。」

ゴレンジャーは手分けして黒潮十兵衛の行方を探すことにしました。

黒潮十兵衛、宝物のありかを突き止めるが…

その頃、黒潮十兵衛は大浴場でお湯に薬品を溶かし、地図にかけておりました。その様子を海賊仮面が潜望鏡で覗いておりました。そしてわかったことは

黒潮十兵衛「あ、これは島根半島の日御碕だ。」

なんとタイミングの良い事に海城が大浴場に到着。海賊仮面の潜望鏡に気がつき

海城「危ない。」

海城は黒潮十兵衛を連れ出そうとしましたが、言う事を聞いてくれません。

黒潮十兵衛「これはワシの宝だ。誰にも渡せるか。」

と叫んだ瞬間、背後に海賊仮面が現れ、

海賊仮面「地図は頂いたぞ。」

地図を奪われてしまいました。海賊仮面は鉄人仮面と合流。

海賊仮面「テムジン将軍。」

鉄人仮面「海賊仮面、地図はどうした。」

海賊仮面「地図は手に入れました。」

と言うわけで

鉄人仮面「出発!」

海賊仮面は載せなくて良いのですか? 当然、ゴレンジャーも追跡。黒潮十兵衛は半ば強引にレッドマシンに乗り込みました。

名乗り

日御碕に到着した海賊仮面と鉄人仮面。

海賊仮面「向こうだ。」

そして御誂え向きに

海賊仮面「あったぞ。」

なぜか箱が置いてありました。西洋の海賊が宝物を入れる箱に似てますね。

鉄人仮面「でかした。これで重力兵器は完成だ。」

海賊仮面「開けてみよう。」

開けてみようとした瞬間

アカ「待て。」

みるとアカ、アオ、キ、ミド、モモがいます。

海賊仮面「おのれ、ゴレンジャー。」

 

というわけで順番に名乗ります。

アカレンジャーアカレンジャー

アオレンジャーアオレンジャー

キレンジャーキレンジャー

ミドレンジャーミドレンジャー

モモレンジャーモモレンジャー

 

で今回は一人ずつジャンプします。

アカレンジャー「トイヤー」

アオレンジャー「トイヤー」

キレンジャー「トイヤー」

ミドレンジャー「トイヤー」

モモレンジャー「トイヤー」

  

そして左からキ、アオ、アカ、ミド、モモの順に着地して並び

アカレンジャー「5人揃って」

全員「ゴレンジャー」

と思ったら並び順がキ、アオ、アカ、モモ、ミドの順になってました。

流れるエンディングのメロオケ。

海賊仮面「全員、突撃。」

戦闘開始

と言うわけでしばらく戦います。モモレンジャーの中身は男性のようですな。これはオープニングのクレジットを見れば一目瞭然です。さて海賊仮面は海賊魚雷を発射しましたが鉄人仮面の近くに誤爆

鉄人仮面「ええい、この馬鹿者めが。」

その隙に

アカ「アオ、今だ。」

アオ「おう。ブルーチェリー。」

ブルーチェリー二発、海賊仮面の両眼に命中しました。

ゴレンジャーストーム・ニューパワー作戦

アカ「モモ、ゴレンジャーストームだ。」

モモ「OK!」

アカ「GO!」

モモ以外の4人が散りました

モモ「ゴレンジャーストーム・ニューパワー作戦・錨。いいわね、行くわよ。キー。」

キ「任せんしゃい。ミド。」

ミド「OK! アオ。」

アオ「オーライ! アカ。」

アカ「トイヤー! フィニッシュ!」

トゲトゲボールは錨に変形。海賊仮面は絶命しました。

黒潮十兵衛が探していた宝物の正体

鉄人仮面「海賊仮面らしい最期だったが、だが、俺は諦めん。」

海城達が近づいたので鉄人仮面と衛兵は岩陰に隠れました。

黒潮十兵衛「宝物だあ。あれはワシの宝物だ。」

そう言いながら黒潮十兵衛は箱に駆け寄りました。

海城「それは宝物じゃない。触ると危険だ。」

しかし黒潮十兵衛は言う事を聞きません。

黒潮十兵衛「ワシのもんだ。」

ついに箱を抱えてしまいました。さて物陰から見ていた鉄人仮面は衛兵を制しました。

鉄人仮面「うっかり触っては危険なものらしい。様子を見てから横取りするんだ。」

黒潮十兵衛は箱を持ち上げました。

黒潮十兵衛「宝物だ。来るんじゃねえぞ。」

海城「危ない。」

なんと箱を抱えた黒潮十兵衛はそのまま宙に浮いてしまいました。たまらず十兵衛が箱を離すとなぜか箱は地に落ちてしまい、転げて箱が開きました。遅れて黒潮十兵衛も落下。箱の中から出てきたのは

海城「これは隕石だ。」

新命「大騒ぎして隕石ですか。」

大岩「隕石ってなんじゃい。」

ペギー「宇宙から飛んできた星のカケラよ。」

大岩「早く言えば流れ星のことじゃの。」

明日香「遅く言ってもおんなじ。」

大岩「気の毒じゃのう。」

黒潮十兵衛「有難や、有難や。」

物陰から見ていた鉄人仮面は冷静にこう言いました。

鉄人仮面「あの隕石さえ手に入れば重力兵器は完成だ。」

黒潮十兵衛が隕石を拾おうとすると、隕石は宙に浮いて、どこかへ飛んで行ってしまいました。隕石はどこへ行ったのでしょうか。鉄人仮面は虎視眈々と狙っています。と言うわけでお話は次回へと続きます。

おわりに 

今回は鳥取県米子の皆生温泉ロケ編です。前後編+1話が撮影されており、皆生グランドホテルとしっかりタイアップしています。また出演者もロケコーディネーターも兼ねている轟謙二さんの他は大野剣友会の人ばかりで、あまり予算をかけていないようです。東京と大阪からの行き方もしっかり説明していますが、当時は今ほど飛行機を利用する人は少なかったようで、鉄道と高速バスの説明に止まっています。ところで東京から見れば誤差なのかもしれませんが米子から日御碕までは結構距離があります。あと、このロケでは鳥取砂丘も登場しますが、こちらも米子からは離れています。

 

さてオープニングのクレジットをみると今までモモレンジャーを演じていた内藤みどりさんがいません。その理由はこの前後編の後で放送される話で詳しく書こうと思いますが、この直前に制作された話(上原正三&田口勝彦制作)をもって降板したからです。なのでこのロケではモモレンジャーを男性が演じています。それは体型をみるとわかります。また今回007がクレジットされていますが、一切登場しません。総司令も前半のみの登場にとどまっています。旅費を浮かすためにそうしたのだろうと私は思います。