はじめに - 帰ってきたウルトラマン Advent Calendar 2021 -

私と「帰ってきたウルトラマン

私は最近、Kindleで通勤の電車の中や会社の昼休み中に本を読むようにしています。歴史の本を読むことが多かったのですが、ある日、「ウルトラマン80」や「科学戦隊ダイナマン」に出演した萩原佐代子さんのInstagramで倉山満著「ウルトラマンの伝言 日本人の守るべき神話」という本が紹介されていました。で読んでみたのですが、この本、努力の後は認められるのですが、細部には誤りが多く、史料として取り上げるには注意が必要という代物でした。もちろん、間違いのない箇所もありますが。

 

今年は昨年のように Advent Calendar を独りで書こうとは思っていなかったのですが、「ウルトラマンの伝言 日本人の守るべき神話」を読んでから、火がつきました。ちょうど今年は「帰ってきたウルトラマン」が放送されて50年目です。当時の私は2歳。本放送を観た記憶などなく、当時の写真を観ても「仮面ライダー」の方に興味が行っていたのは明らかでした。

 

そんな私が「帰ってきたウルトラマン」を観た記憶が残っているのは小学校の夏休みの午前10時頃にTBSで再放送されていたのが最初です。タッコングによって郷秀樹が命を落し、ウルトラマンが乗り移る第1話、ウルトラマンがキングザウルス3世に敗れる第4話、ビーコンが登場する第21話、そしてプリズ魔との戦いが終わった後、郷秀樹が這いつくばりながら何かを呟く第35話を観た記憶が残っています。ただその時に他の話を観た記憶は残っていません。夏休みということもあって放送局が話を厳選して放送したのかもしれませんし、外へ遊びに行ってしまったせいなのかもしれません。いずれにしろ、どれも鮮明に記憶が残っています。ただ当時はドラマの方にはあまり目が行っておらず、怪獣とウルトラマンの戦いの方に興味が行っていたことは否めません。

 

その後、「帰ってきたウルトラマン」を本格的に観るようになったのは中学生になってからだと思います。小学生の頃もTBSでは毎朝ウルトラシリーズを再放送していたのですが、当時はテレビのあった部屋で両親が寝ていた関係で早朝の放送を観ることはできませんでした。

 

さて大学生になった頃、今度はNHK BS2(当時)でウルトラシリーズや「怪奇大作戦」が再放送されるようになりました。子供の頃に観られなかったこともあって私は食い入るように各作品を観ました。子供の頃とは違ってドラマの細部にも目がいくようになりました。

 

さらに年齢を重ねると、ウルトラマンスーツアクターを務めたきくち英一が書いた『ウルトラマンダンディー 帰ってきたウルトラマンを演った男』を読み、スタッフの方にも目が行くようになりました。ファミリー劇場WOWOWでの再放送は何度も観直しました。

 

帰ってきたウルトラマン」は放送時期から第2期ウルトラシリーズに分類される作品です。手探りながら潤沢な予算を投じて作られた「ウルトラQ」、「ウルトラマン」、「ウルトラセブン」よりも評価が低くなってしまうのは否めません。予算は第一期ウルトラシリーズよりも低いため、映像の完成度は低いのも否めません。しかし、私が一番好きなウルトラシリーズは「帰ってきたウルトラマン」です。その理由をこれから書いていこうと思います。

 

「さあ来週もみんなで見よう。」は名古屋章担当の予告編の決まり文句。みんなでその軌跡を追ってみましょう。

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