第47回《昭和のヒーロー 澄川真琴×森下雅子 トーク&サイン会》に参加して

私は昨日(2023年2月5日)、このイベントに参加しました。

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このイベントには以前も「仮面ライダースーパー1」(高杉俊价中屋敷哲也、田中由美子)と「秘密戦隊ゴレンジャー」(誠直也、新堀和男、だるま二郎)関連の時に参加しており、今回が3回目です。で「時空戦士スピルバン」は時々観ていてダイアナの勇姿は目に焼き付いておりましたし、「高速戦隊ターボレンジャー」は第1話を本放送で観ましたし、後に(多分東映チャンネルで)再放送を全話観たので澄川真琴さんと森下雅子さんに興味があったのは事実です。ただ本放送当時は高校生から大学生だった頃。なので澄川真琴さんにはしっかり言ってしまいましたが、「仮面ライダーBLACK RX」は「時空戦士スピルバン」ほど熱心には観ませんでした。これは澄川さんには言いませんでしたが、吉川進プロデューサーが激怒した「仮面ノリダー」の方が「仮面ライダー」の世界を体現しているではないかと思っていたのもあったのは否めません。

さて看板はこうなっていました。

看板

看板

事前に得ていた情報で思っていたのは右側だけで左側はなんだろうなあというのが、看板を見た時の感想です。それは兎に角、イベントは始まりました。撮影当時のお話を聞けるのだろうなあ、と無邪気に思っていました。ですが、その思いは良い意味で裏切られ、事前の想像の斜め上を行く話を聞く事になるのです。

さてイベントは始まりました。話の主題は左側と言っても良い内容でした。澄川真琴さんと森下雅子さんの人生そのものが語られたのです。

澄川さんは真田広之さんに憧れてJAC(今のJAEですが以後JACと書きます)に入りました。でその時まで全く知らなかったのですが、澄川さんは関西出身。あとで調べてみたら大阪府藤井寺市出身でした。私は野球も好きなので藤井寺球場へ行ってナイターを観て、外野席でベンチで横になりながら(それくらいガラガラだったのです)試合を観た事があります。話が横道にそれました。JACが京都に養成所を作ったのでそこに通ったそうです。今、さらりと書きましたが、藤井寺市から京都(のどこか)へ行くのはそれなりに時間がかかったのではないかと思います。阿部野橋に出て梅田(もしくは淀屋橋ですが太秦の近くに出るのなら阪急電車でしょう)に出て京都(のどこか)へ出なければならないからです。
そして「影の軍団IV」に出演し、「時空戦士スピルバン」に出演しました。その後「超人機メタルダー」に出演後、諸事情(これも話には出ましたが私が軽々に書ける事ではありませんので書きません)でJACを辞めた後、芸名を高野槇じゅんに改名して「仮面ライダーBLACK RX」に出演すると同時にJACに復帰したのです。私は一度退団していた事など知らず「なぜ改名したんだろう? 澄川真琴のままで良いじゃないか。」と本放送当時は呑気に思っていました。そして、これまた全く知りませんでしたが、後に結婚してJACをまた辞めて主婦になり、その後、ある活動を開始して現在に至るわけです。現在は京都府にお住まいとの事で、関西弁(関西の言葉は実は場所によって違うのですが生まれ育ったところから考えると大阪府藤井寺市の言葉なのでしょう)で喋っていました。

そして森下雅子さんの話になりました。森下さんは子供の頃は内気な人で母親がそれを治すために劇団東俳に入れさせて芸能界に入りました。私が全話観た「高速戦隊ターボレンジャー」や、たまにファミリー劇場で放送された時に観た「五星戦隊ダイレンジャー」の出演に繋がります。申し訳ないのですが、これはイベントでは言いませんでしたが、私は「五星戦隊ダイレンジャー」でクジャクが出た話を何故か見逃しており、全く観ておりません。で後に芸能界を引退後、現在は芸能界に復帰しフリーで活動を開始しているとの事です。で森下さんの話も壮絶なもので私は全く知りませんでした。

さて質問の時間になりました。私は真っ先に手を挙げて、澄川さんにこう質問しました。

スピルバン(渡さんと言ったかもしれませんが)が倒すのではなく、自分が敵を倒したかったですか?

よくよく考えればおかしな質問です。ダイアナレディの中の人は澄川さんではないからです。ですが、この質問をしたのには理由があります。これは「時空戦士スピルバン」を観ていて思っていた不満でもあったからです。女性にもハイテククリスタルスーツを着せるなら女性も敵を倒すべきではないかと思ったのです。だがダイアナレディも後に登場したヘレンレディも補助戦士の扱いでトドメを刺すのがスピルバンのみというのが私にはイマイチ納得できませんでした。
で対する澄川さんの答えは、志穂美悦子さんの「女必殺拳」のようなアクションをしたかった、と受け取れるものでした(私がそう思っただけで違っていたらすみません)。本放送当時の私は「女必殺拳」を観ていませんでしたが、志穂美悦子さんがああいうアクションを見せていたのは知っていました。もちろん、今は「女必殺拳」シリーズはみましたが。だから、ダイアナレディやヘレンレディが志穂美悦子さんみたいなアクションを見せるのは賛成でした。あと戦隊シリーズが既にありました。澄川さんの同期の吉田真弓さんは「超新星フラッシュマン」で敵を倒していました。なお私は澄川さんが『東映ヒーローMAX』 Vol.12で「時空戦士スピルバン」の話をしていたことは知りませんでした。『東映ヒーローMAX』は時々買っていましたが、何故か、その時のものを買っていなかったのです、多分。で私は何故か舞い上がっていたので「仮面ライダーBLACK RX」はあまり観ていないことも申し上げてしまいました。すると澄川さんは、「仮面ライダーBLACK RX」も観てください、と仰ったのです。私は勢いもあって、観る事を約束しました。

で森下さんには質問しませんでしたが、後でサイン会が開かれるのでその時にお話しできるだろうと思いました。

そしてサイン会になりました。私は敢えて最後の方に並ぶ事にしました。一番最後も考えましたが待っているうちに気が変わり、最後の方にしたのです。まあ時間がかかる事は想像がついていました。皆さん、色々なものにサインをさせた、もとい、求めていたり、お話をしていたりするからです。それが予想できていたので私はサイン色紙1枚ずつだけ描いて頂く事に決めていました。澄川さんも森下さんも大変だっただろうなあ、と思います。

さて私の番が回ってきました。澄川さんは先述の経緯もあって「スピルバンですよね。」と仰っていましたが、私は敢えて「仮面ライダーBLACK RX」を希望しました。「仮面ライダーBLACK RX」を観ると約束したからです。そして描いていただいたのがこの色紙です。

澄川真琴さんサイン色紙

澄川真琴さんサイン色紙

なお「洋史さんへ」となっているのも理由があります。私は本名を指定したつもりでした。ですが、私自身は今まで全く気がついていませんでしたが、私の名前は渡洋史さんと全く同じ「洋史」だったのです。なお読みは「ひろふみ」で「ひろし」ではありません。今まで私は「渡洋史」と一セットで覚えていたため、苗字と名前に分けるという発想自体ありませんでした。なんという奇縁でしょう。澄川さんはそこに気がついたのです。ですが私は澄川さんに指摘されるまで全く気がついていませんでした。
次に森下さんに描いて頂く事になりました。森下さんには敢えて流れ暴魔カシムを演じた大月ウルフさんが亡くなった話をしました。森下さんは御存知なかったようですが。そして描いていただいたのがこの色紙です。

森下雅子さんサイン色紙

森下雅子さんサイン色紙

森下さんは色々あった末に芸能界に復帰。フリーで活動しています。私はこれまで全く知りませんでした。あの過酷な仕事を経験したのに、また戻ってきたのです。これにも理由があります。自分の夢を叶えたかったからです。それがこのイベントのテーマでした。そうなったのも澄川真琴さんと森下雅子さんの人生そのものが波乱に満ちていたからなのでしょう。

夢は叶うもの。そういえば「時空戦士スピルバン」を書いた上原正三さんの盟友市川森一さん(お互いに盟友だと言っていました)も「夢見る力」をテーマにしていました。結果的に遺作となった「蝶々さん」も夢をみる人の話です。夢を信じて努力してチャンスを掴めば夢は叶うものなのです。さて私自身の人生は結果的には夢を叶えることはできませんでしたが、その時、その時を精一杯生きてきました。なので後悔はありません。「その時、その時を精一杯生きていれば後悔などない」というのはあの国民的ドラマ「おしん」の重要なテーマです。そして「若さ、若さってなんだ? 振り向かないことさ。」というのは「宇宙刑事ギャバン」の主題歌の一節です。澄川真琴さんも森下雅子さんも夢を叶え、今は新たな夢に挑戦しています。私も夢を叶えるために努力しようと思いました。

この日は何故か緊張していました。ほぼ同世代の人とお会いしたからかもしれません。テレビでレギュラー出演した事のある人にはオーラがあるのかもしれません。あと彼女達の人生を聞いてそれそのものがドラマだなあと思いました。十人十色、色々なドラマがあるのだなあと思いました。まあ澄川真琴さんと森下雅子さんはそれぞれ時期は違えど私と同じ時期に小学校に通っていた人です。ほぼ同世代と言って良いでしょう。共感というか共鳴したのかもしれません。自宅に着いてからもなかなか興奮が収まりませんでした。今までイベントで会った人は年下の橋本巧さんや間下このみさんを除いて年上だったから余計にそうなったのかもしれません。もっとも筒井巧さんも日下翔平さんもほぼ同世代ですが。同じ男性ではなくて女性だというのもあったのかもしれません。

さて私は澄川真琴さんと「仮面ライダーBLACK RX」を観るという約束をしました。約束をしたからには何か証拠を残さなければなりません。これからどうしていくのかは未だ固まり切ってはいませんが、このブログでも何かを残そうと思いました。

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(2023年2月10日追記)

実は中野駅前はJAC(現JAE)とは縁があります。朝日放送松竹芸能制作で1981年7月17日放送のザ・ハングマン 第35話「爆発サイクリング」(脚本:山浦弘靖、監督:帯盛迪彦、擬斗:西本良治郎)の主要ロケ地なのです。JACがアクションを担当した番組のロケ地なのです。放送当時とは変貌してしまいましたが、中央線の電車もしっかり映ります。で今思えば、林隆三さん演じるブラックがリーダーを務めたザ・ハングマン前半は暗くて、黒沢年雄さん演じるマイトがリーダーを務めた後半は打って変わって明るい作風になって最初は戸惑いましたが徐々に慣れて、そちらの方も好きになりましたが、それも「仮面ライダーBLACK」と「仮面ライダーBLACK RX」の違いと似ているのかもしれませんねえ。

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