はじめに
この記事では仮面ライダーBLACK RX 第4話「光の車ライドロン」(脚本:江連卓、監督:蓑輪雅夫、アクション監督:金田治)を観て一番印象に残った場面について取り上げます。澄川真琴さんとの約束を果たすためです。それにしてもここまでのめり込むとは私自身意外でした。あのイベントも実は色々と時間をやりくりして行ったのですが、あそこへ行かなければ一生「仮面ライダーBLACK RX」を観なかったと思います。これも運命なのかもしれませんねえ。
佐原家
冒頭は佐原家の場面です。佐原家の人しかいません。何気に茂の夢が宇宙飛行士になる事だと言うことが語られたり、中学受験のために勉強していることが語られますが、誰かがいません。帰ってきたおじさんがこう言います。
佐原俊吉「あれ、ママ、光太郎のやつ、まだ姿を現さんのか?」
佐原唄子「今日で3日目ですよ。会社の方も休んでるんでしょ。」
余談ですが、今回は白鳥玲子も全く登場しません。楽しみが一つ減りました…が本題には関係ないので仕方がありません…が、脚本にはもしかしたら白鳥玲子と南光太郎のやり取りが何かしらあったかもしれませんし、なかったかもしれません。うむ。この表現ずるいですねえ。何を書いても問題なしにできますからねえ。
ライドロン製作
で南光太郎は当然ライドロンを作ってます。本放送当時、仮面ライダーファンから物議を醸した、あの乗り物です。仮面ライダーが自動車を使うのは何事だ! ライダーはバイクに乗るからライダーだろう!! そう私も思いました。
しかし、よく考えれば仮面ライダーアマゾン第1話「人か野獣か?! 密林から来た凄い奴!」(脚本:大門勲(実は長石多可男)、監督:塚田正煕、技斗:高橋一俊)でアマゾンライダーを観たまさひこはこう言い放ちます。
まさひこ「ライダー!」
そう。彼にとってはあの斑尾大蜥蜴をモチーフにしたあの変な格好をした人は仮面ライダーだったのです。立花藤兵衛が意地になってオートバイを嫌がるアマゾンに乗せようとしたのはこの後の第3話。当然、アマゾンライダーはオートバイに乗ってはおりません。仮面ライダーの定義とは実は曖昧模糊としたものだったのです。それに気がつかなかった私達が愚かでした。すみません。こんな事ばかり書いてますねえ。
とまた話が横道に逸れてしまいましたが3日でもう自動車ができているのは凄いです。何気にゴルゴムだかブラックサンだかのマークまでつけています。調子こいて(?)こんなことまで言います。
南光太郎「アクロバッター、もう少しでお前の仲間ができるぞ。」
アクロバッターが頭(?)を左右に振りました。喜んでいるのでしょう。
南光太郎「最高時速1500Km。地上はもちろん水中走行もできる夢のマシン。どんな乗り心地なんだろう。まるで光になった気分かもしれないなあ。」
なお、クライシス帝国の皆さんもこれを察知しています。当然、刺客を差し向けます。その名はガンガディン。結城丈二もとい大門豊が電人サボーガーに命令を出して戦わせたデス・ガンダーやらヘルガンダーやらブル・ガンダーやらを小さくしたような姿です。全くの余談ですが、映画版の監督を務めた井口昇さんは大月俊倫さんの猛反対を押し切ってブル・ガンダーを出したのだそうです。曰く、ブル・ガンダーを出さなかったら、電人ザボーガーではない。この話を聞いて私は映画を観に行くことを決めました。もっとも、映画は原作への愛が炸裂していましたが井口昇監督独特の異常な作風も炸裂していました。
また話が横道に逸れました。ガンガディンの声優は西尾徳さん。ゲッターロボの巴武蔵のあの方です。また秘密戦隊ゴレンジャーの黄金仮面の声優も務めています。「ゴレンジャー?」と言って戸惑いながら戦います。
横道に逸れまくりなので閑話休題。
さて設計図通りに作った(はずな)のにライドロンは全く動きません。で長くなったので端折りますが、途中で光太郎は人間爆弾の攻撃を受けます。そういえばあの話にも人間爆弾は出てきました。
閑話休題。色々考えた末、光太郎は
南光太郎「そうだ。ライドロンをあそこに連れて行けば。」
思いつきました。あそこってどこですか? そういえば「大都会 PARTII」で松田優作演じる徳吉がこう言ってました。
徳吉「黒(岩)さん、あそこ行きましょうよ。」
そのあそこではないですね。松田優作もふざけていましたが私もふざけ過ぎです。閑話休題。そこへガンガディンがやってきました。この状態でどうやって「あそこ」へライドロンを運ぶのでしょうか? と思う間もなくガンガディンが突入しました。南光太郎がいません。ライドロンとアクロバッターがいるだけです。
ガンガディン「これがライドロン。RXめ。俺を恐れて大事なものを捨てて逃げよった。あのライドロンを木っ端微塵にしてくれる。」
この短慮が後に敗北を招くのですが、ガンガディンも視聴者もこの時点ではそこまではわかりません。さてアクロバッターが動き始めました。無謀にもガンガディンに体当たり。
ガンガディン「お前から先に破壊してやる。」
それにしてもアクロバッターはなぜガンガディンに体当たりしたんでしょうねえ。そこまでガンガディンが考えれば良かったのでしょうが、ガンガディンの頭は「目の前にあるライドロン」破壊でいっぱいです。注意がアクロバッターの方へ行ってしまいました。でいつの間にか、外へ出てしまいました。アクロバッターは倒れましたが、また起き上がって体当たり。この撮影、どうやって行なったのかが興味深いですねえ。当然、当時のCGではそこまで表現できないので人力(?)です。とそこへ機甲隊長ガテゾーンがオートバイに乗ってやってきました。曰く
ガテゾーン「ガンガディン、アクロバッターは俺が引き受けたぜ。」
と言うわけでガンガディンはアクロバッターを振り切り、ライドロン破壊に成功…したかに見えました。なお破壊した場所は採石場です。わざわざあそこへ運んだのです。どうやって運んだのでしょうねえ。
クジラ怪人の聖なる海の洞窟
政宗一成「ライドロンはたった一度も地上を走ることなく爆破されてしまったのであろうか? いや、そうではない。敵の到来を察知した光太郎がアクロバッターと策を立て、秘密の地下通路から運び出していたのである。仮面ライダーを愛する諸君、君たちは一度死んだ仮面ライダーBLACKがクジラ怪人によって奇跡的に蘇った、聖なる海の洞窟を覚えているか。ここがその場所だ。光太郎はライドロンに命を与えるべく再びここに来ていたのだ。」
ライドロンをどうやって運んだのかは謎ですが、ライドロンと光太郎がいる場所は、そこです。あそことは聖なる海の洞窟だったのです。なお、徳吉刑事が言った「あそこ」がどこなのかは定かではありません。ただもうお分かりでしょう。
ライドロン始動
南光太郎は仮面ライダーBLACK RXに変身し、ガンガディンと戦闘開始。何気に凄いアクションを岡元次郎さん(でしょう)もといRXは見せますが、やはりガンガディンは強敵です。なにしろ結城丈二もとい大門豊が電人サボーガーに命令を出して戦わせたデス・ガンダーやらヘルガンダーやらブル・ガンダーやらを小さくしたような姿ですからね。自動車繋がりです。
仮面ライダーBLACK RX「ライドローン!」
と叫ぶや否や、その時、不思議な事が起こりました。ライドロンが始動したのです。RXのところに駆けつけました。
仮面ライダーBLACK RX「ライドロン、命を持ったのか?」
なんとライドロンは喋ります。アクロバッターみたいですね。
ライドロン「RX、私はライドロン。お前の同志。」
仮面ライダーBLACK RX「お前は俺の同志。俺の友達だ。」
当然、ガンガディンは驚きました。
ガンガディン「そんなバカな。ライドロンは俺が爆破したはずだ。」
仮面ライダーBLACK RX「ガンガディン、お前が爆破したのは偽物だ。」
ガンガディン「なに!」
仮面ライダーBLACK RX「本物は聖なる海の洞窟で命を与えられ、ここにある。ガンガディン、俺とライドロンを見事に倒してみるか。」
皆さん、もう結末は分かりましたよね。新・必殺仕置人第41話「解散無用」(脚本:村尾昭、監督:原田雄一)で中村主水がこう言ってました。
中村主水「そう、あんたの思った通りだよ、諸岡さん。」
と言うわけで仮面ライダーBLACK RXはライドロンに乗り、ガンガディンを攻撃。ガンガディンはリボルケインで倒されたのでした。
さて余談ですが、三ガキは光太郎がライドロンを作っていたことを知っていました。おそらく白鳥玲子もそうでしょう。その白鳥玲子は次回予告に登場しました。
おわりに
物凄く端おって遊びも入れましたが第4話の内容を書けました。こんなハイスピードで書けるとは私も思いませんでしたが、今後もなんとかなりそうな気がしました。
ライドロンも受け入れることができました。今度はあれやあれの登場(あれってなんですか?)ですが、これも既に答えは見つけているのでなんとかなりそうな気がします。
追伸
別の切り口で本業に関係しそうな記事(無理矢理こじつけただけかもしれませんが)もかけたので、ご披露します。