はじめに
この記事では仮面ライダーBLACK RX 第10話「ニセ者でドッキリ」(脚本:宮下隼一、監督:蓑輪雅夫、アクション監督:金田治と村上潤)を観て印象に残った場面について取り上げます。澄川真琴さんとの約束を果たすためです。さてこのブログにも固定客がついてついて下さっている様で、どなたかは明確には存じませんが、ほぼ毎回、Facebookでシェアしてくださっています。はて誰だろうなあ、もしかして、もしかしたら、もしかするでコロン、とは思いつつ、第8話の記事をチラッとみると2023/2/17 4:16時点でなんと8人もの方がシェアしてくださっています。私としてはさほど時間がとれないので戦闘場面もバッサリ切って一番印象に残った場面(いつの間にか趣旨が元に戻ってますが)を書いただけ、だったのですが、なんでだろう、なんでだろう、なんでだ、なんでだろう、とどこかで聞いたような事を思いつつ読み返したら、ああ、確かに感動的な記事になっていました。私としては普通のノリで書いたんですけどね。お天道様はちゃんと観ているわけです。そうなると私もバカですから、きちんと書かなければ行けないなあと思うわけです。とは言うものの、第9話の真のテーマに気づかず、あんな感じの記事を書いてしまいました。なので第9話はさほど反響はございません。第8話ほどの(結果的に)良質な記事になるかどうかは分かりませんが、今回も目が覚めてしまったのでできた隙間時間を使って書きましょう。
この話の主人公は誰?
さてこの話の実質的な主人公は誰なのでしょうか。最初観た時はドグマログナが茂のクローンを作って茂と絡むので彼が主人公で、ああ、良くある、偽者ネタなのだなあ、と思いました。ところがこの話はそんな単純な話ではありません。しっかり、クライシス帝国の皆さんがこう言っています。
ジャーク将軍「見事だ。あそこまで瓜二つのクローンを作り出せるとは、ゲドリアン、お前が鍛え上げた(怪魔)異生獣だけのことはあるな。」
ゲドリアン「恐れ入ります。」
ボスガン「しかし間違いないんだろうなあ、マリバロン。本当にあの小僧めを抑えればRXめを倒すことが…」
マリバロン「(いつもの如く女王様みたいな口調で)私の諜報能力を疑うつもり? RXはたしかにあの家族(佐原家)と繋がりがある。これまでの奴の動きをみてもそれは間違いないわ。」
ゲドリアン「あの小僧めを手始めにRXの周囲の人間を次々とクローン化して奴を孤立化させる。ゆっくりと地獄へ追い込んでやるのだ。」
ボスガン「しかし万が一正体に気付かれたら?」
ゲドリアン「心配無用。ドグマログマの持つクローンに対してはRXの透視能力もさえも全く無力。気づかれる恐れは全くない。」
チャックラム「なるほど。奴の油断をつく絶好のチャンスというわけか。」
ゲドリアン「ジャーク将軍、牙隊長ゲドリアン、必ずや作戦を成功させ、RXの首をその祝いの席に供えさせましょう。」
ジャーク将軍「うーむ。RXさえ始末すれば、この地球が我らクライシスのものになるのも時間の問題。楽しみにしておるそ。」
そう。実は敵の真の標的は南光太郎。見方を変えれば南光太郎が主人公でもあるのです。ただこの時点でクライシス帝国の皆さんが気づいていない事がありました。それが失敗の要因になるのです。
さて作戦は遂行され、茂のクローンもそれなりに頑張りますが、思わぬところから、光太郎に事が露見します。ひとみがこういうのです。
ひとみ「癖とかはそっくりなんだけど、でもお兄ちゃん、トマト大嫌いなのよ。それをムシャムシャムシャムシャ。あれは絶対、お兄ちゃんじゃないわ。」
それを聞いて光太郎は気がつきました。たしかに似ているが茂とは似つかないところがある!
南光太郎「まさか。」
で光太郎と白鳥玲子はドグマログマとついに遭遇。茂の他、ズッコケ三人組もとい茂とは仲良し3人組の三郎と健吾もクローンと入れ替わってしまいます。で佐原家に戻ってきた光太郎は皆がクローンと入れ替わっていないことを知り、まあ一安心するのですが、その考えは甘かったのです。なぜなら、戻ってきた白鳥玲子がクローンだったからです。クローンの皆さんは当然本人が演じていますが、本当に何かが違う姿をして何かが違う行動をとります。この違いを見るのもこの話の大きな見どころです。高野槙じゅんさんをはじめとする皆さんも演じ分けるのが大変だった事でしょう。この演じ分けが宮下隼一さんの発案か蓑輪雅夫監督の発案かご本人の発案かまではわかりませんが。
戦いすんで
で戦闘場面はバッサリ削って(岡元次郎さん、すみません)戦闘後。救出できた茂、白鳥玲子、三郎、健吾を観ながらRXはこう独白します。
仮面ライダーBLACK RX「この俺のウィークポイントを狙ってきた。いつかまた、同じ作戦を展開してくるに違いない。だが守ってみせる。佐原家の人達を。玲ちゃんを。そして人間達を。」
この時の岡元次郎さんのお芝居も見どころです。ちゃんと岡元次郎さんのことも書けました。そういえばコブラ男の話で犬の墓参りに行く仮面ライダー(本来は本郷猛だったのだろうと私は個人的に思いますが)は中村文弥さんだそうですが、彼の芝居も大きな見どころです。その中村文弥さんとお会いすることはできません。閑話休題。
で対するクライシス帝国の皆さんはというと
マリバロン「奴とあの家族の繋がりは紛れもない事実。いずれ更なる必勝の作戦をもって、必ず奴の首を。」
確かに戦いは敗れましたが、南光太郎と佐原家、白鳥玲子などとの繋がりもしっかりわかったので大局的に見れば勝っています。これからの戦いがどうなるのか、目が離せなくなってきましたねえ。これはしっかり今後の伏線になっているのだと思います。
おわりに
第9話は手を抜きすぎて失敗しましたが第10話はそれなりにテーマを拾えたと思います。続く第11話の脚本も宮下隼一さん担当。この話を踏まえた話になるのか、それともそうでもないのか。それはわかりませんが、いつの間にか私は仮面ライダーBLACK RXにのめり込んでしまった様です。あのイベントが何かを変えたのは間違いないのでしょうね。偶然にすぎませんが、兎に角、イベント開催前にそうなるとは誰も思わなかった事でしょう。事実、私は思っていませんでした。
とは言いながら、この記事を書くのにかかったのは視聴時間を除けば30分程度でさほど時間をかけてはおりません。やれる範囲で割り切って書いてます。