仮面ライダーBLACK RX 第32話「愛と希望の大空」を観て

はじめに

仮面ライダーBLACK RX 第32話「愛と希望の大空」(脚本:鷺山京子、監督:蔦林淳望、アクション監督:金田治と村上潤)を観て思ったことを書きましょう。さてハッシュタグにはこの話に登場しない人も入ってますけど、私なりの理由があるのです。

前回こんな記事を書いてしまいました。事前情報は中途半端にあるけど初見だと言い切れるので思ったことをそのまま書いてしまったんですね。だから白けて気分は敗戦処理だというのは本音です。でもこの時点でやらかしていることなど気づいてはおりません。

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ところが、後で第32話を観て、敗戦処理だというのは間違いで、実は第31話はあれなりに壮大な前振りだったことにオープニングを観た時点で気づきました。まるでコントいや落語にありそうだなあと思いました。で思い出したのが何故か6代目三遊亭円楽披露口上です。これは事情を知る人が観ると凄い事をやっているのですが、それ抜きでも楽しめるものです。私が一番最初にみたのは散々好き勝手なことを言われた6代目三遊亭円楽が逆襲するものですが、これは異例なことで、実際はこんな風に逆襲させてもらえずに終わるのが普通なのです。

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偶然にも円楽の兄弟子の鳳楽もいるというのが実は凄いのですが、その事情を書くと長くなるので桂歌春のことだけ書きましょう。ああ言ってますけど、実際は(多分桂歌丸の一応筆頭弟子であるからなのでしょうが、それ以上の事はよく知りません)円楽とは親交があって、それを知った上で観ると更に笑えるという、ネタバレしてても笑える口上です。更には桂歌春の代わりに春風亭昇太が出ているものさえありますが、これはこれで笑えるようになっているという凄いネタです。

まあそれは兎に角、オープニングをみてみましょう。

オープニング

とりあえず敗戦処理の気分でオープニングを観たら、なんと白鳥玲子こと高野槙じゅんさん(敢えてこう書きます)がしっかりクレジットされているではないですか。この時点で「しまった!」と前回の失敗に気づきました。出番は最小限になっているものの、もしかしたら高野槙じゅんさん(敢えてこう書きます)と西崎緑さんは会っていた可能性があるのではないかと思ったら、なんと最後の最後で同じ画面でしっかり映っていました。つまり会っていたわけです。で更に当時の年齢を調べてみたら、西崎緑さんの方が若干年上ですけどほぼ同年代で採石場と、しかも京都でお仕事した人、まあ御本人がそこまで意識したかどうかまでは知りませんが、とか思いつつ、更に調べたら、西崎緑さんは水戸黄門に出ていて、しかも舞台は川越、つまり採石場の近くといえば近くが舞台の番組に出ていて永井秀和さんと共演までしていて、私もしっかり観ていたことまで思い出し、更にひっくり返るという事態になりました。他にもネタバレになりそうなことを含めて2023年3月9日書いたのが次の記事ですが、既に何人かが目ざとく見つけてシェアしているという、ある意味恐ろしい状態です。

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でこの作業(大袈裟な表現)を通して、まあ前回思ったこともあながち間違いでもなかったかなあとは思いましたけどね。もっと簡潔に書けるのではないかと思いましたから。それに似たようなネタは井上ひさしさんが腹鼓記で書いていて、そちらは徳島に伝わるたぬきの伝説を基にしてはいますが、狐まで絡めて更には下ネタを放ったら相手が別の下ネタを返すという凶悪の展開になっていて、正直言って、井上ひさしさんの書いた場面の方が遥かに面白かったという印象が強まりました。

マリバロン

そして見どころの一つはマリバロンの活躍。まあ最終的には馬脚を現して失敗しますけど、高畑淳子さんがやはり採石場までやってくることもあり、前回破壊されたはずの3つの何かを復活させて、やはり怪魔界と地球との道を作ろうと努力します。でもまあ、そこはクライシス帝国の皆さんですからグダグダのところがあり、例によってクライシス帝国の刺客が余計なことを調子こいて口走ったこともあって最終的には失敗します。あの若造(酷すぎる表現ですが演じる松井哲也さんの当時の年齢がおそらく21歳くらいだと思うので余計にそう感じますが凄い力の持ち主であることも確かです)は出ませんが、まあ出なくても良かったのではと納得はしました。

雲田ミカと雲田

そして外せないのが今回のみのゲストの雲田ミカとその祖父の雲田です。実はこの二人は遥か昔に怪魔界から地球にやってきた人の子孫。でそれにまつわる伝承が現地に残っているというのも重要です。今まで描かれていたありとあらゆる話が伏線になっていたということがこれだけでわかってしまうわけです。なので私にはある程度の筋が読めてしまいました。まあ面白かったのですけど、もう少し料理の仕方もあったのではないのかなあとも思ってしまう、そういう複雑な話です。安直に選んで貼っておきましょう。

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ラスト

というわけでラストは外国(多分アメリカ)へ帰るヨーコ・ミドリカワ(この名前も何とかならなかったんですかねえ。まあ意図はわかりますけど、どうしてもダジャレではないかとも思ってしまいます。)を雲田ミカと雲田と南光太郎と白鳥玲子が見送るという場面です。白鳥玲子が何故いるかといえば、南光太郎とヨーコ・ミドリカワ再会のきっかけを彼女なりに作っているからです。ただ既に戦闘力まで身につけているはずなのになあとはどうしても思ってしまいますけどね。

おわりに

第32話を観たことについても書けました。観た直後と今(2023年3月10日)とでは感想がかなり変わっていますが、それなりに色々あってのことなのは貼り付けた記事を読めば察しがつくと思います。まあアラは目立つけど面白かったのは確かでした。

さて次回は当時開通したばかりの瀬戸大橋にちなんでの四国関連ネタ。私が記事を書いている時点で書けるのはこの程度なのは、これも観ていないからでして、観たら面白いと感じるかもしれませんし、つまらないと感じるかもしれませんが、魅力的な人が出ますので、楽しみではあります…とやはりあのイベントに行く前とはかなり心境が変わっていますねえ。まあ成り行きに任せて適当に遊んでいるだけですが、誰もそうなるとは思っていなかったでしょうし、私は「仮面ライダーはストロンガーで終わった」というのを実体験したので、仮面ライダーBLACK RXを子供の頃(まあ私も未成年の状態で本放送をたまにつまみ食いしてましたが)に観た方とはどうしても感じ方が変わってしまうのをお許しください。

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結果的に(多分)岡元次郎さんの活躍を今回も描けていませんが、当然、私もその活躍を知ってはいます。なので書ける時は書いているのですが、どうも代役だった場面もあるようで、しっかり書いているのかどうかもわからないグダグダぶりであることをお許しください。