「秘密戦隊ゴレンジャー」第30話「金色の火柱! 機雷連続大爆発」

はじめに

この記事では第30話「金色の火柱! 機雷連続大爆発」を紹介します。脚本は高久進と新井光、監督は山田稔です。

機雷仮面の超高性能機雷

原油を満載したタンカーが東京湾で爆発する事件が頻発していました。黒十字軍の仕業ということまではわかりましたが。そして、機雷仮面(声:丸山詠二)は地上でも作戦を開始しました。

黒十字総統「3千個の機雷を埋めて同時に爆発させるだと?」

それはもはや機雷ではないような気がしますが

機雷仮面「1個ずつ爆発させていたのでは効果のほどは知れています。」

鉄人仮面「機雷を埋める場所は?」

機雷仮面「日本中のイーグル基地全て。」

鉄人仮面「どうやって同時に爆発させるのだ?」

機雷仮面「無線信管を取り付ける。発信機はこの機雷仮面自身だ。私が爆発すると同時に3千個の機雷が爆発する。」

鉄人仮面「自爆しようというのか。」

機雷仮面「絶対に失敗はない。」

機雷仮面は鉄人仮面に対してタメ口です。どうも高久進と新井光には鋼鉄軍団の鉄の規律の設定は徹底されていなかったようですなあ。それとも、日輪仮面を想定して書いた脚本を流用したのでしょうか。

黒十字総統「天晴れな覚悟だ。直ちに作戦を開始しろ。」

ミドとモモ、機雷仮面の作戦を妨害

こうして機雷仮面の作戦が開始されましたが、ミドレンジャーモモレンジャーが妨害にかかりました。機雷仮面はいつもの杖を持っていません。機雷が鎖にくっついた「機雷ハンマー」なるものを持っています。色々あって機雷仮面は捨て台詞を残して退散しました。

機雷仮面「ワシの邪魔はさせん。日本中で機雷を爆発させてやるわ。」

新命と大岩、機雷探索に乗り出す

ペギーと明日香の連絡を受け、バリブルーンが発進。

新命「バリブルーンの機雷探知機で埋められた機雷を炙り出してやろうぜ。」

大岩「あいな。」

すると早速機雷探知機が反応。

大岩「ほれ。もう一つ見つけたばい。」

ところが機雷はたくさんありました。

新命「大ちゃん、しっかりチェックしてくれよな。」

大岩「あいな。またまた見つけたばい。またまた。またまた。」

新命「関東地区はどこもかしこも機雷だらけか。」

大岩「うーん、またまたじゃ。」

バリブルーンから場所の知らせを受け、イーグルは機雷除去に乗り出しましたが、機雷の中には

ペギー「無線信管よ。」

さてバリブルーン機内では

大岩「もうつけきれんばい。やーめた。新命どん、これはどういうわけなんじゃい。」

そんなことで良いのですか?

新命「うん。これは数が多すぎるな。とても正確な数字はつかめん。」

良いようです。

無線信管の威力

さてゴレンジャールームには日本地図の色々な場所にピンが刺さっていました。機雷の埋められた場所を示しているのでしょう。

総司令「関東地区だけでも千個以上の機雷が埋められている。」

明らかに日本地図に刺さったピンの状況と合っていませんが、それはひとまず置いておきましょう。

総司令「日本全国だとどれくらい埋められているかわからんなあ。」

海城「イーグルの基地も機雷でビッシリ固められていますね。」

総司令「だが深く埋められているため、掘り出し中の事故以外は一発も爆発してないなあ。」

とそこへ

ペギー「爆発する時は同時です。」

ペギーと明日香が戻ってきました。

総司令「ん? 今、なんて言った。」

ペギー「爆発する時は全部の機雷が同時に爆発すると言いました。」

総司令「同時爆発か。」

明日香「無線信管です。電波が送られると直ちに爆発する仕掛けになっています。」

総司令「全ての機雷が同時に爆発したら…」

海城の脳裏に浮かぶのは、いつもの映像(苦笑)。

海城「日本は全滅する。」

総司令「何が何でも起爆電波を送らせてはならん。」

ペギー「送信機は誰が持っているのかしら。」

明日香「誰でも良い。黒十字軍の奴を捕まえて吐かせましょう。」

なんと短絡的な意見なのでしょうねえ、明日香の意見は。まあ坊やですからね。

海城「全力をあげて機雷仮面を探すんだ。奴に当たればわかるはずだ。」

機雷仮面、最後の機雷を埋め終わる

というわけでゴレンジャーは全員、機雷仮面の探索に乗り出しました。余談ですが素顔の5人が全員ゴレンジャーマシンに乗っているのは珍しいですよ。ところが時既に遅し。機雷仮面は最後の機雷を埋めようとしていました。

機雷仮面「ゴレンジャーが雁首揃えたところでこの機雷仮面が自爆して奴らを地獄の道連れにしてやる。同時に全国で3千個の機雷が爆発して日本は上を下への大騒ぎ。ふ、ふ、ふ、ふ。こいつは自爆のしがいがあるというものだ。」

とその時

ゾルダー「機雷仮面様、こんな小さな機雷が余りました。どうしましょう?」

機雷仮面「そんなものは川にでも捨ててしまえ。」

というわけで小さな機雷は川に捨てられ流れて行きました。

今回のなぞなぞ

さて川では007と太郎がボートに乗っていました。

太郎「ねえねえ、お姉ちゃん。車がないのに乗っていると楽な車は何だかわかる?」

007「車のついてない車?」

太郎「うん。大岩さんのが一番楽なんだ。」

それを聞き

007「わかった。肩車でしょう。」

ボートの横にはあの機雷が。それには気づかず

太郎「じゃあ、何にも載せられない車は何だかわかる?」

007「そんなの簡単よ。風車でしょ。」

とその時

太郎「あれ、なんだこれ。」

二人とも、機雷の存在に気がつきました。

007「機雷よ。触っちゃダメ。」

ところが機雷は近づいてきます。

007「爆発する。いらっしゃい、太郎。」

007は太郎を抱えて川の中に飛び込みました。そして川岸へ上がった途端に機雷は爆発。爆発の映像は海中で爆発したものを流用している気がしますが。

ここでCMに入ります。

機雷仮面、姿を現す

探索している新命と大岩を見ながら

機雷仮面「バカめが。ワシを探し出した時がゴレンジャーの木っ端微塵になる時とも知らんで。」

そして新命と大岩の前に機雷仮面は姿を現しました。

機雷仮面「お前達が探していたのはワシではないのか。」

新命「ああ、その通り。」

機雷仮面「いざ、勝負。」

というわけで戦闘開始。

機雷仮面「お前達の他の仲間はどうした?」

アオ「お前なんか相手にするのに俺達二人で十分だ。」

ゾルダーは全員倒されました。

キ「覚悟はできておるんじゃろうなあ。」

機雷仮面「強がり言ってられるのも今の内だ。機雷ハンマー投げ。」

アオとキはなんとか避けました。

キ「危ないところじゃったのう。」

そこへもう一発飛んできました。アオは緊急連絡を発信。ペギーと明日香が駆けつけました。

機雷仮面「よーし。これで4人になったな。もう一人はまだ現れんのか。」

キ「呆れた奴たい。おどん達が5人揃った時の強さを知らんらしいのう。」

機雷仮面は機雷ハンマーを振り回しましたが、結局、ぐるぐる巻きなってキに寝かされてしまいました。

キ「機雷仮面よ、急に弱くなりおってどないしたんじゃい。」

モモは機雷仮面が機雷送信機を持っていないことに気づきました。キがその在処を尋ねると

機雷仮面「どうにでも勝手にしろ。」

とか

機雷仮面「殺せ。勝手に殺しやがれ。」

キ「こいつ、頭にきたのかのう。」

とそこへ

海城「お待たせ、お待たせ。」

すると機雷仮面は立ち上がり

機雷仮面「ゴレンジャーめ。まんまと雁首揃えおったな。」

海城「なに?」

機雷仮面「3千個の機雷を一度に爆発させるにはワシ自身が爆発すればいいんだ。遠慮はいらん。5人とも近くへ来い。貴様達を巻き添えにして吹っ飛ばしてやる。」

なーんで悪の組織の人は作戦の内容をペラペラ喋っちゃうんでしょうねえ。それさえなければ成功したというのにねえ。

海城「できるかな?」

機雷仮面「地獄でまた会おう。さらばじゃ。」

機雷仮面が自分の頭にピストルを向けた瞬間

アカ「レッドビュート。」

結局、ピストルは叩き落とされました。機雷仮面は逃走開始。

アカ「自爆を食い止めるんだ。」

名乗り

ゴレンジャーは探索しますが機雷仮面はなかなか見つかりません。ペギーと明日香に海城が声をかけたその時

ペギー「ゾルダーよ。」

見ると機雷仮面が柱に縛り付けられており、鉄人仮面がゾルダーに大砲で機雷仮面を狙わせているのが見えました。

海城「機雷仮面を爆発させるつもりだ。」

ペギー「機雷仮面が爆発したら、全部の機雷が爆発するわ。」

海城「よし。機雷仮面が爆発する前に生け捕りにするぞ。いいな。」

 

さて黒十字軍は

鉄人仮面「射撃用意。」

海城「間に合わん。GO!」

ここからエンディングが流れます。

機雷仮面「貴様達は?」

 

そして名乗ります。右から順に

アカレンジャーアカレンジャー

ミドレンジャーミドレンジャー

モモレンジャーモモレンジャー

 

機雷仮面「3人か。」

 

アオレンジャー「ここにもいるぞ。アオレンジャー

キレンジャー「まだまだ。ここにもいるばい。キレンジャー

 

 

そして今回はジャンプします。

アカレンジャー「トイヤー。」

アカレンジャーは宙返り。

 

アオレンジャー「トイヤー」

左から横向きに宙返りするのと同じ画面で

モモレンジャー「トイヤー」

モモも右から横向きにジャンプします。

 

ミドレンジャー「トイヤー」

ミドレンジャーは左から横向きに宙返り。同じ画面で

キレンジャー「トイヤー」

キは立ったまま、右からジャンプします。

 

そして左からキ、アオ、アカ、ミド、モモの順に着地して並び

アカレンジャー「5人揃って」

全員「ゴレンジャー」

戦闘開始

5人は機雷仮面を取り囲みました。

機雷仮面「諦めていたのにゴレンジャーを道連れにできるとはワシはなんと運の良い男だ。撃て。今だ。撃つんだあ。」

鉄人仮面「よーし。よく狙って撃て。」

ですが

キ「そうはさせんばい。」

キとアオは機雷仮面を引きづり出しました。逃げ回る機雷仮面。

アオ「待て。機雷仮面は強力麻酔薬で眠らせてやる。ブルーチェリー。」

機雷仮面に見事命中。

アカ「モモとミドは奴の爆弾を抜き取ってくれ。俺達はバズーカーを片づける。」

アカ、アオ、キは鉄人仮面と戦闘開始。ですが鉄人仮面はモモとミドの妨害にかかります。しかしなんとか爆薬と起爆装置を取り外すのにモモは成功しました。

気が付いた機雷仮面は岩に頭突きして自爆しようとしました(初めからそうした方が良かったのでは?)が

機雷仮面「なぜ爆発しないんだ。」

ミド「ショックが弱いんじゃないのかい。」

機雷仮面「お、そうか。」

ミドにおちょくられた機雷仮面は勢いつけて頭突きをしましたが爆発するわけがありません。

モモ「爆薬も送信機も抜き取ってあげたから。無駄じゃないかしら。」

それを聞き

機雷仮面「よーし。埋めてある地雷を掘り起こし、自爆してやる。」

ゴレンジャーストーム・ニューパワー作戦

アカ「そうはさせん。モモ、ゴレンジャーストームだ。」

モモ「OK!」

5人が並び

アカ「ニューパワー作戦だ。」

モモ以外の4人が散りました

モモ「OK! ゴレンジャーストーム・スプリント攻撃。いいわね、行くわよ。キー。」

キ「任せんしゃい。ミド。」

ミド「OK! アオ。」

アオ「アカ。」

アカ「OK! エンド。」

地面を掘る機雷仮面にトゲトゲボールが飛んできましたが

機雷仮面「なんの。そんなもん、当たってたまるか。」

と逃げられていまいました。ところがその横で

モモ「行くわよ。」

バレーボールのボールを返す要領でモモがトゲトゲボールを高くあげ

アカ「トイヤー。フィニッシュ。」

そして機雷仮面は爆発。

鉄人仮面「ええい。またしてもゴレンジャーにやられたか。」

おわりに

どうも高久進と新井光コンビには鋼鉄軍団の設定がきちんと伝わっていなかったようでして、鉄人仮面配下の仮面怪人は鉄人仮面にタメ口をきいています。それにしても、日本中を爆発させるなんて、このコンビらしいスケールの大きな作戦ですなあ。

 

次回も山田稔監督の演出。今度はスナックゴンのマスターが捕まるというお話です。