「秘密戦隊ゴレンジャー」第29話「赤い追撃! なぞの封印列車」

はじめに

この記事では第29話「赤い追撃! なぞの封印列車」を紹介します。脚本は曽田博久、監督は折田至です。

秘密部隊出撃

秘密貨物列車が走っているのを黒十字軍のゾルダー(衣装はイナズマンのファントム軍団兵士の流用みたいですね)が警護していました。貨車の中には鋼鉄軍団の特殊部隊が乗り込んでいました。

超高性能コンピューター「スーパーX」

そのころ、イーグルは超高性能コンピューター「スーパーX」が完成させていました。これまでのコンピュータの1000倍の能力を持っているのです。で記者の前で博士が挨拶をさせようと始動させたところ

スーパーX「キケン。キケン。ショウタイフメイノテキ、セッキンチュウ。」

驚く博士。すると青いガスが室内に立ち込めました。

スーパーX「コノガスハ、セイサンガス。キケン。タイヒセヨ。」

苦しむ博士はやっとの思いで非常ベルを鳴らしました。慌てて駆けつける海城、大岩、ペギー、そして明日香。しかし、何故か扉には南京錠が付いているため中には入れません。その間に先ほどの特殊部隊の兵士が床から侵入し、スーパーXを強奪しました。ペギーが南京錠が開かないと言うや否や

海城「危ない、伏せろ。」

扉は爆発。海城達が中に入ると

大岩「スーパーXがなかとよ。」

全員、床を開けると階段がありました。そして階段を降りていくと

扉仮面登場

扉仮面(声:岩名雅記)「止まれ。」

海城「やっぱり黒十字軍か。名を名乗れ。」

扉仮面「覚えておけ。鋼鉄軍団の扉仮面様よ。これから先へ行かせるわけには行かん。」

海城「黙れ!」

というわけで戦闘開始。全員転換し、扉仮面と戦おうとしましたが、扉仮面はトランプのマークの付いた箱の中に入って扉を閉めてしまいました。(アオ以外の)ゴレンジャーが中に入ると

キ「あれ、消えたばい。」

中はもぬけの殻…と思った瞬間、扉が閉められ、南京錠がかけられてしまいました。

扉仮面「馬鹿者め。二度と出られはせぬわ。この扉仮面の南京錠の恐ろしさはよく知っているはずだ。時限爆弾を仕掛けた。あと1分で貴様らは木っ端微塵だ。もう一つ覚えておけ。俺は手品が得意なのだ。今の手品を箱抜けの術というのだ。それではさらば。」

ゴレンジャー、絶体絶命のピンチ。ここでアカはヤリビュートで箱の天井に穴をあけまくりました。そして大きな穴ができると

アカ「キ、バーディーで飛び出せ。」

キ「あいな。バーディー。阿蘇山頭突きたい。GO!」

これにより穴はさらに大きくなり、ミドとモモも脱出に成功しました。ところが、アカが脱出しようとした時に箱がひっくり返ってしまいました。キ、モモ、ミドは3人で箱をひっくり返そうとしましたがビクともしません。

ミド「時間がないぞ。」

アカ「離れろ。」

キ「アカを見捨てては行けんばい。」

アカ「行け。行くんだ。スーパーXを奪い返すんだ。4人死ぬより、3人生き残るんだ。それがゴレンジャーだ。」

それを聞き、3人はスーパーXを追って離れていきました。

アカ「ドリルビュート。」

アカはドリルビュートで穴を掘りましたが、箱は大爆発。それを見た3人はアカが死んだと思い、仇を討つ事を誓うのでした。

スーパーX、貨物列車に積み込まれる

スーパーXは黒十字軍の貨物列車に積み込まれました。そして出発する貨物列車。それを大岩、明日香、ペギーはブルーマシンとグリーンマシンに乗って追いかけるのでした。

アジトにて

鉄人仮面「第一作戦、見事に成功いたしました。」

黒十字総統「うん。して、第二作戦計画とは?」

鉄人仮面が説明します。

鉄人仮面「現在、地球の周囲には世界各国が宇宙競争で打ち上げた人工衛星やロケットが3千個以上も回っております。そこで、この奪った世界一のコンピューターの誘導技術により、宇宙を飛ぶ3千個以上の人工衛星やロケット全部、この東京へたたきこむのです。」

地球儀に「東京」と書かれているのがなんだか間抜けな感じがしますが、その作戦理論はスケールが大きい割には適当です。まあそれは置いといて、当時は米ソが宇宙開発競争を行なっていた頃。当時の世相を反映させたお話ですね。

鉄人仮面「東京は火の海となり、人間どもは皆殺しです。」

コンビナートやらガソリンスタンドやらが爆発していますが、この映像はジャイアントロボ辺りからの流用でしょうか? イナズマンでも流れた映像もありますよ。閑話休題。総統閣下は御満悦です。

黒十字総統「素晴らしいぞ。身震いするほど素敵な計画だ。スーパーXが宇宙から爆弾の雨を降らせる事は正に奇想天外。」

鉄人仮面「今しばらくの辛抱です。あとは我が秘密基地へ到着するのを待つだけ。今正に扉仮面がスーパーXを輸送中であります。」

海城、合流

扉仮面の乗る貨物列車を追いかける大岩、明日香、そしてペギー。その面々と合流した者がおりました。

ペギー「海城さん!」

海城は笑いながらレッドマシンに乗って合流しました。そう。無事だったのです。

大岩「海城どん。幽霊じゃなかとかね。」

海城「ちゃんと足があるよ、足が。幽霊なんかじゃない。さあ、行くぞ。」

というわけで3台揃って追跡です。あれ、新命は何をしていたの?

海城「海城だ。新命は空からの追跡を頼む。」

ゴレンジャールームにいたんですね。

新命「オーライ。任しとけ。よーし。」

というわけで

新命「バリブルーン、発進。GO!」

黒十字軍の妨害

しかし黒十字軍も黙って見ていたわけではありません。途中で待ち伏せし、妨害しました。なんとかレッドマシンだけが妨害をかいくぐって追跡です。あ、バリブルーンもいましたね。

(ここから2022年12月26日追記)

見逃していましたが、この時にぺギーと明日香が転換し、モモとミドが何故かブルーマシンに乗って追跡しようとしていました。ですが、ゾルダーに妨害され、結果、アカの乗るレッドマシンだけが追跡という流れになっていました。これが後述する違和感の元です。ただ脚本の指定なのか、演出ミスなのかは定かではありません。

(ここまで2022年12月26日追記)

アジトにて

鉄人仮面「封印列車到着まであと2時間です。」

黒十字総統「おう、スーパーXに早く会いたい。急げ。急ぐのだ、封印列車を。」

バリブルーン、封印列車に近づくが…

封印列車の中では

スーパーX「キケン。キケン。ショウタイフメイノヒコウブッタイ、セッキンチュウ。」

扉仮面が空を観るとバリブルーンの姿が見えました。扉仮面は高射砲を撃ちまくりましたが

新命「ハ、ハ、ハ。そんなものに当たってたまるか。よし、貨車ごと吸い上げてやる。救助ホース、スイッチオン。」

というわけで機首からいつもの救助ホースをバリブルーンは伸ばしました。

扉仮面「あれはなんだ?」

ところが

スーパーX「キンキュウジタイ、ハッセイ。キンキュウジタイ、ハッセイ。ボウエイセヨ。サクセンケイカク357。ボウガイデンパ40MHz。」

なんとスーパーXは敵味方の区別がつかないようです。イーグルが開発した筈なのに黒十字軍のために防衛計画を立案しています。というわけで40MHzの妨害電波が発信され

新命「どうした、バリブルーン。大変だ。バリブルーンの自由がきかない。このままでは…。」

というわけでバリブルーンは撤退を余儀なくされました。

扉仮面「ざまあみろ、バリブルーンめ。逃げていったわ。」

ここでCM突入です。

今回のなぞなぞ

CM明けて

キレンジャー「新命どん、どういう事なんじゃい。」

新命「スーパーXの妨害電波でバリブルーンが飛ぶことができないんだ。」

スーパーXってただのコンピューターなのにそんなこともできるんですね(棒)。そこへ総司令から大変な情報が入りました。

総司令「スーパーXは常に室温18℃にコントロールされた部屋に置かないとおかしくなるというのだ。」

驚く、新命、ミド、モモ、そしてキ。さて貨車の中は

スーパーX「35℃。36℃。37℃。オンドジョウショウチュウ。キケン。キケン。オンドヲサゲロ。アツイ。アツイ。」

ゴレンジャーもこれを察知しました。

モモ「スーパーXの電波を探知したの。」

なぜかモモとミドの二人はブルーマシンのそばにいます。

スーパーX「トケイノクセニ、ジカンヲオシエテクレナイ、トケイガアリマス。」

キレンジャーはグリーンマシンのそばにいます。

キ「そんな時計は壊れた時計じゃよ。なんじゃらほい。これはなぞなぞかのう。」

とさりげなくなぞなぞだとネタバラシをするキレンジャー。なんと都合の良い展開なのでしょうか。もちろん答えは違います。

スーパーX「フユハ、セイガ、ヒククナリ、ナツハ、セイガ、タカクナル。」

ミド「これはヒントだぜ。」

キ「流石、世界一のコンピューターだ。難しいなぞなぞたい。」

キレンジャーにはわからないようです。

スーパーX「ワカラナイヒトハ、ノータリン。ヤッパリ、ニンゲンハオロカデス。」

キ「なんじゃと!」

モモ「コンピューターに怒っている場合じゃないわよ。スーパーXは温度が上がっておかしくなったのよ。」

これもヒントなんですけど、皆さん、答えはわかりましたかねえ。

スーパーX「ヒヤセ。ヒヤセ。アタマヲヒヤセ。」

ミド「わかった。答えは、おん、どけいだ。」

つまり答えは温度計だったのです。

キ「なるほど。温度計のう。」

スーパーX、熱暴走 

しかし、そんな暢気なことを言っていられる状況ではなくなってきました。

スーパーX「ウチワガホシイ。センプウキダ。クーラーヲモッテコイ。」

新命「総司令、スーパーXは完全におかしい。どのような事態を招くか想像もつきません。」

総司令「これは恐るべき戦いになるぞ。ペギー、ゴレンジャーストームに改良を加えるんだ。」

さて貨車では

スーパーX「ゲンカイ。ゲンカイ。ジンコウズノウヲマモレ。」

特殊部隊のゾルダーが大きな団扇であおぎましたが、ついにスーパーXから煙が出ました。

ゾルダー「扉仮面様、出してください。」

アカ、封印列車に突入

しかし、扉仮面の方もそれどころではありませんでした。アカが遂に追いついたのです。

扉仮面「来たか。」

アカ「行くぞ。」

まずアカはジャンプし、機関車に乗り込み、止めました。余談ですが機関車はED16形のようですね。

アカ「扉仮面。封印列車はもはや1ミリたりとも動けないぞ。」

扉仮面「おのれ。殺してやる。」

アカ「黙れ。スーパーXは返してもらうぞ。」

というわけで戦闘開始。ゾルダーをなぎ倒して貨車に近づくのに成功しましたが

アカ「開かない。」

シャレでしょうか?

扉仮面「バカめ。扉仮面特製の南京錠は絶対に開かぬわ。」

勝ち誇る扉仮面でしたが、

アカ「よーし。屋根から攻撃だ。トイヤー。」

アカはジャンプして貨車の屋根に飛び乗りました。扉仮面も飛び乗り、戦いますが

スーパーX「エネルギーカイロ、バクハツ、10ビョウマエ。9、8、7、…」

あちゃー。たまらず

ゾルダー「扉仮面様、出してください。開けてください。」

その叫びが聞こえたのかどうかはわかりませんが

アカ「ドリルビュート。」

アカは屋根に大きな穴をあけ

アカ「アカレンジャーパンチ。」

要するにパンチを扉仮面に食らわせましたが一緒に落ちてしまいました。その時、スーパーXが爆発。

アカ「あー。」

たまらず

新命「アカ!」

ちょうどその時

モモ「総司令、ストーム爆弾の改良が終わりました。」

モモが持っているのは下半分が桃色で、上半分は左から青、黄、緑、赤のシマシマ模様のボール型爆弾です。さて一体どうなるのでしょうか?

総司令「よし。ゴレンジャー出動。」

もう出動しているのではないでしょうか?

キ「任せんしゃい。」

キレンジャーはそのままグリーンマシンに乗り込みました。うーむ。何かがおかしいですねえ。

鉄人仮面、人工頭脳を手に入れ、海城の処刑にかかる

その頃、鉄人仮面は封印列車の停止した場所に来ていました。

鉄人仮面「開けろ。」

衛兵が鍵で南京錠を開けました。そして鉄人仮面が中に入ると海城と扉仮面が気絶しているのが見えました。

鉄人仮面「おお、人工頭脳は無事だ。」

鉄人仮面は海城をレールの上に寝かせ、処刑することにしました。気が付いた海城に

鉄人仮面「冥土の土産に教えてやろう。スーパーXの人工頭脳はまだ生きている。これを扉仮面に運ばせるのだ。扉仮面の頭は冷蔵庫に改造したのでなあ。」

随分手際が良いですね。というか、最初からそうすれば良かったのではないですか、鉄人仮面。

鉄人仮面「人工頭脳というものは冷やせば生き続けることができるのよ。」

と言いながら鉄人仮面は人工頭脳を扉仮面の頭にセットしました。

海城「貴様。」

鉄人仮面「扉仮面、目を覚ませ。扉仮面、アカレンジャーを処刑しろ。俺は見物させてもらう。そしてすぐに人工頭脳を冷やしたまま、秘密基地へ持ち帰るのだ。」

扉仮面「は。アカレンジャーこと海城剛。貴様は鋼鉄軍団の砲丸仮面、歯車仮面、針金仮面、カミソリ仮面、八ツ目仮面、青すじ仮面等々を殺害した罪により第一級殺人罪として黒十字軍事法廷は死刑を宣告する。」

おや? 鉄の爪仮面と鉄グシ仮面の名が抜けてますねえ。「等々」で誤魔化していますが、これは執筆時の大人の事情、おそらく制作順が絡んでいるのでしょう。

扉仮面「警備に失敗した二人もお供につけてやる。」

扉仮面は海城の手前にその二人を寝かせています。

扉仮面「発車。」

機関車は発車。ゾルダーが轢き殺されました。

海城、せめて目隠しをしてくれと頼んで扉仮面をおちょくる

海城「待ってくれ。」

これを聞き

扉仮面「止まれ。」

機関車は海城の目の前で止まりました。危険な場面です。

扉仮面「なんだと?」

海城「最後の頼みだ。目隠しをしてくれ。」

扉仮面「目隠しだと!」

海城「昔から死刑になる時は目隠しをすることになっている。」

これを聞いた扉仮面は大笑い。

扉仮面「アカレンジャーも意気地のない奴よ。」

と海城を扉仮面は起こしました。目隠しをするつもりだったのでしょう。

扉仮面「まあ良い。武士の情けだ。」

海城はゾルダーに預けられました。

海城「胸のポケットにハンカチが入っている。」

扉仮面は海城の胸ポケットから白いハンカチを取り出しましたが、ハンカチは鳩に変わって飛んで行ってしまいました。

扉仮面「これはなんだ。」

驚く扉仮面。海城は笑いながらこんなことまで豪語します。

海城「俺は手品が得意なのよ。箱から抜け出したのも、お前の箱抜けの術を見破ったからだ。」

要するに意趣返しだったわけですな。さらに

海城「お前さんも手品をやるそうだが、俺の方がずっと上手だよ。」

 

この時、キレンジャーミドレンジャーモモレンジャーは追跡の最中。いつの間に乗り換えたのか、キレンジャーはブルーマシン、ミドレンジャーモモレンジャーはグリーンマシンに乗っています。映像がちゃんと繋がっていませんねえ(苦笑)。

キ「あ、あれは海城どんの鳩じゃなかとかね。」

という事は初めから鳩は仕込んであったようですなあ。

モモ「海城さんから、危険な知らせよ。」

というわけでキレンジャー達は急ぐ事にしました。

 

一方、海城の方はというと

海城「さてと。今度は口の中からキレとロープを出してみせるよ。」

扉仮面「そんなことができるものか。手品なら俺も世界一の権威なんだぞ。だが、やってみろ。」

プライドを傷つけられた扉仮面はこう言いました。処刑はどうなってしまったのでしょうね。

海城「さあ扉仮面、引っ張ってみろ。」

なんと海城は笑いながらキレとロープを口から出しています。扉仮面はそのロープでぐるぐる巻きになってしまいました。

海城「まんまと引っかかったな。」

扉仮面「なんだと。」

海城は手錠をはめられたまま扉仮面と戦いました。そこへ

キ「海城どん、お待たせしたのう。」

扉仮面は倒れてしまいました。途端に苦しむ扉仮面。

鉄人仮面「どうしたのだ、扉仮面。」

扉仮面「あー、頭が割れそうだ。」

なんと、倒れたショックでスーパーXが扉仮面を乗っ取ってしまったのです。んなバカな(苦笑)。

扉仮面(?)「スーパーXは無敵だ。スーパーXは扉仮面の体を借りて戦うぞ。」

あらあ。イーグルも欠陥品を作ってしまったのですね。扉仮面(?)は声色も変わってしまいました。

海城「なんだと。」

鉄人仮面は撤退を余儀なくされました。

扉仮面(?)「次はお前達が相手だ。」

扉仮面(?)は海城達に襲いかかりました。

海城「行くぞ。GO!」

名乗り 

というわけで名乗ります。

アカレンジャーアカレンジャー

アオレンジャー「ここにもいるぞ。アオレンジャー

キレンジャーキレンジャー

ミドレンジャーミドレンジャー

モモレンジャーモモレンジャー

 

そして一人ずつジャンプします。ただしジャンプの向きは横向きです。

アカレンジャー「トイヤー」

アオレンジャー「トイヤー」

キレンジャー「トイヤー」

ミドレンジャー「トイヤー」

モモレンジャー「トイヤー」

 

そして左からモモ、ミド、アカ、アオ、キの順に並んで

アカレンジャー「5人揃って」

全員「ゴレンジャー」

久しぶりにオープニングがかかります。

扉仮面(?)「さあこい、さあこい。」

ゴレンジャーストーム・ニューパワー作戦

と言うわけで今回は珍しくゾルダーはいません。暫く戦った後

扉仮面(?)「ゴレンジャーストームはまだか?」

それに答え

アカ「ゴレンジャーストームだ。」

扉仮面(?)「さあこい、さあこい。」

アカ「モモ、ゴレンジャーストーム・ニューパワー作戦だ。」

モモ「OK! 」

アカ「GO!」

散る4人。

モモ「ゴレンジャーストーム・ダブルパワー。」

置くのは先ほど改造したボールです。

モモ「いいわね、行くわよ。キー。」

なんとボールは2つになりました。

キ「任せんしゃい。アオとミド。」

ボールの色は青と緑に変わり、

アオ「オーライ! トー。」

ミド「OK! トー。」

またボールは互い違いに緑と青に変わり

アオ「トイヤー。」

ミド「トイヤー。」

そして最終的にボールは赤いトゲトゲボール2つに変わりました。 

アカ「トイヤー。ダブルフィニッシュ。」

2つのトゲトゲボールを食らい、扉仮面は昇天したのでした。

おわりに

曽田博久さんの3作目も怪作でした。扉仮面の手品に手品で返すというのは笑いそうになってしまいました。あんな緊迫した場面が一瞬にしてギャグに変わるとは。曽田さんも肩の力が抜けたのでしょう。海城のとぼけた面が出ていました。魔女仮面が登場した第9話を思い出しますね。ただ途中、演出ミスでキレンジャーモモレンジャーミドレンジャーのマシンを取り違えているのは残念でしたが。

 

そして途中の扉仮面のセリフから考えると、脚本執筆時点では放送順が確定していなかった臭いがします。ですが、この話を演出した折田さんと、次の話を演出した山田稔さんのどちらが先かは判断不能です。