山崎努さんのTwitterから色々と必殺シリーズについて

2023年4月28日は色々とありました。「コサキン ポッドキャストDEワァオ! #4「ラビー、まもなく古希です」を聴いたのですが、面白かったのです。

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ですが、内容が発散しすぎていたのと面白いネタを拾うのに時間がかかりそうなので後回しにして今回はほぼ同時間帯に放送されていた新・必殺仕置人の最終回での実質的な主役の念仏の鉄を演じた山崎努さんのTwitterから色々拾って貼り付けましょう。山崎努さんは一度演じた役は二度とやらない主義だそうですが、念仏の鉄は「必殺仕置人」と「新・必殺仕置人」の二度演じています。どちらも殺し屋チームのリーダーで遊びながら殺してチームのメンバーも「仲良し5人組」なんて言うくらい、普段もつるんで遊びまくっています。クレジットの序列は「必殺仕置人」と「新・必殺仕置人」とでは念仏の鉄と中村主水が逆になったりしていますが、実質的な主役は念仏の鉄と言っても良いでしょう。

なお、必殺仕置人では仲間のメンバーは以下の通り。

  • 念仏の鉄:山崎努
    元僧侶で女犯の罪を犯して佐渡の金山で金堀人足をさせられ、そこで独学で学んだ知識を活かして骨接ぎ師となる。その技術を仕置に応用。元僧侶なので漢文もでき、それを使って清国人とも筆談可能。観音長屋に住む。
  • 棺桶の錠(棺桶屋):沖雅也
    琉球出身。ユンタを口ずさみながら棺桶を作って売る。武器は手槍だが琉球空手や自らの高い身体能力(映像からも明らかな通り沖雅也さん自らが演じている)を使って殺す。ただ文字の読み書きはできない。観音長屋に住む。
  • 鉄砲玉のおきん(すり):野川由美子
    自称「江戸っ子」だが飛騨高山の出身。きっぷの良い姐御肌で棺桶の錠に惚れているが相手にされていない。行動力は高い。主に密偵担当。観音長屋に住む。
  • おひろめの半次(瓦版屋):津坂匡章(後の秋野太作)
    その情報収集能力を活かして主に密偵担当。観音長屋に住む。
  • 中村主水藤田まこと
    わずかな伝手を頼って中村家に婿入り。佐渡の金山で役人をしていた時代に念仏の鉄と知り合う。鉄とはそれ以来の腐れ縁で、その関係で他の面々とも顔見知り。奉行所の腐敗に辟易して仕事ではやる気を見せないが正義感は持っているし色々な剣術を習っている。殺しに参加する時は剣術の腕を披露するが、必殺仕置人では参謀として立ち回ることが多い。その名残か、いわゆる前期必殺シリーズでは殺しを行わない話も結構あったが、必殺仕事人以降は毎回殺しを行なうようになった。
  • 天神の小六:高松英郎
    牢の中に住む親分。裏の世界では大物だが身を守る為か牢屋の中に住んで牢名主になっている。賄賂を渡して牢の外へも出たりする。中村主水だけではなく念仏の鉄や棺桶の錠とも面識があるらしい。仕置人に仕置の話を持ちかけることも多い。

もっとも全員が毎回揃ったわけではありません。

次に新・必殺仕置人のメンバーを紹介しましょう。

  • 念仏の鉄:山崎努
    骨接ぎ師。観音長屋に住む。仕置人の頃よりも享楽的な生き方が徹底しており、しょっちゅう女郎屋へ通うようになる。最期も女郎屋で死んだが、この最期は山崎さん自身の発案。
  • 巳代松:中村嘉葎雄
    鋳掛屋だが殺しに使うのは射程距離が二間しかない竹鉄砲。火薬は足がつかないように裏から手を回して手に入れているのでどう考えても足が出ている気がしてならない。竹鉄砲の改良も色々と行なっているが失敗に終わったものもある。人情家で兄に代わって島送りになったり、島仲間が標的になった時はなんとか助けようとしたりもする。鉄とは普段もつるんでいる。最後は廃人になってしまった。
  • 正八:火野正平
    絵草紙屋。彼の店の地下室がアジトになっている。足が速い。密偵担当だが恋人が殺された時は自ら仇を討った。また鉄、巳代松、主水よりも若いからか未熟な面も見られる。彼も普段も仲間とつるんでおり、シリーズ後半は主水にこき使われる羽目に。
  • おてい:中尾ミエ
    すり。彼女も密偵担当だが登場場面は少ない。最終回で巳代松との関係が判明。
  • 中村主水藤田まこと
    仕業人を辞めた後、ある事件をきっかけに表稼業に珍しく精を出していたが、その事件がきっかけで寅の会のせりにかけられ、さらに鉄と再会。表稼業の汚さを再認識して再び鉄の仲間になる。その経緯から裏稼業の人間には彼の存在は伏せられているのだが、何故か虎や死神の顔を知っている。
  • 死神:河原崎建三
    虎の用心棒兼仕置の見届け役(これが兼任可能だとは思えないが、そういう話なので仕方がない)。実はギリアーク人(この設定は第1話を演出した工藤栄一監督の発案)で虎に拾われた。そのため独特の遮光器を何故か夜間にする。武器は長い縄のついた銛。鉄も恐怖する腕前の持ち主…その割には虎と死神に対して「やるか」と手をポキポキさせた事もあったが。鉄だけでなく正八、おてい、巳代松とも面識があるはずなのだが…第40話で愛した女仕置人の後を追って自害する。主水には顔を知られているが、何故か彼は主水が仕置人であることを知らなかった、あんなに仕置の場面を見まくっているはずなのに。
  • 虎:藤村富美男(元阪神タイガース)
    山内久司プロデューサーが電車で座っている藤村さんを観て配役することを決めたという経緯がある。座っているだけで貫禄があったから。寅の会の元締。配役の経緯からセリフはないはずだったが、本人の要望により、毎回、セリフを言うようになったらしい。武器は物干し竿と呼ばれる棍棒だが、バットにしか見えないし、現役時代の藤村さんの映像が殺しの前に挿入された事がある。鉄球を打ち返して敵をピッチャーライナーで「パリーン」と返り討ちにした事もある。彼の暮らしは死神しか知らないが、最終回で鉄に察知される。最終回で殺され、鉄に後を託し、彼自身が寅の会最後の頼み人となってしまった。

あれ、Twitterを貼り付けていませんねえ。山崎努さんは自分の出演した番組を見返さないそうですが、珍しく、新・必殺仕置人は偶然にも家人が観ていたので見返した事があるそうです。最後はそれを貼り付けていきましょう。その関係からか、最近は必殺シリーズについて語ることも多いです。

他人事のように語っていますけど山崎努さんにとっては演じた役の一つでしかないからでしょう。私も「けものみち」を観たりしていますからね。でも楽しい仕事であったと言うのは上記のTweetやそこに貼り付けてあるリンク先や本からも分かります。それでも念仏の鉄が再登場しなかったのは、やはり「女郎屋で死んだ」時点で演じ切ったと山崎さんが思ったからなのでしょう。舞台では誠直也さんが念仏の鉄を演じた事もあったらしいです。

さて余談ですが中村主水の人物像を作った人の中には深作欣二監督もいらっしゃったそうです。それは知ってましたが、必殺必中仕事屋稼業の時にも深作欣二監督を参加させる計画があったのを、つい最近知りました。深作欣二監督が必殺仕掛人を最後に長い間参加しなかった理由も知りましたが、色々な裏話があるものだなあと思います。