ロボット刑事 第24話「バクライマン 焦熱作戦!!」を観た

今回はロボット刑事 第24話「バクライマン 焦熱作戦!!」(脚本:中山昌一、監督:奥中惇夫、助監督:長石多可男、技闘:三隅修 (C) 東映)を紹介しましょう。

ある夜。警備員の上野(佐野哲也)がビルを警備していると火事発生。そして現れたのは

バクライマン(声:納谷六朗ではなくて加藤修)「バドーの犯罪組織から派遣されたバクライマンだ。」

その声は納谷六朗さんではなくて加藤修さんです。後にマジンガーZで演じるゴーゴン大公のような声です。火事は彼の仕業だったのです。バクライマンは左手の火炎放射器から火炎を発射。上野はひとたまりもありません。

同じ頃、ジョーカーにKと新條が乗ってパトロールしていました。新條は空を飛ぶ何かを発見。ジョーカーも空を飛んで追跡しました。もちろん、空を飛んでいたのはバクライマン。土管などが置かれている資材置き場でバクライマンはKを迎え討ちました。

バクライマン「来たな、ロボット刑事。」
ロボット刑事K「お前はバドーのバクライマンか?」

Kがバクライマンの名前を知っている理由はわかりませんが、バクライマンは火炎を放射。思わず避けるKと新條でしたが果敢にも新條は隙を突いてバクライマンと戦います。少し遅れてKも加勢。以後はKとバクライマンが格闘します。なお、この時点ではまだ使っていませんが、バクライマンは腰に爆雷をぶら下げています。最終的には爆雷を何発も投げつけました。思わず遠ざかる新條とK。しかし、Kの目の色が赤くなり、ジャンプしてバクライマンに近寄って格闘続行。ブレザーは着たままです。ただバクライマンを倒すまでは行かず、バクライマンは風船を膨らませて空へと逃げたのでした。

翌日。上野が収容された病院。息子のたもつ(川口英樹)が上野を看病していますが、上野は意識を取り戻していないようです。ちなみにこの頃は『仮面ライダーV3』を放送中。その撮影の合間を縫って出演したのでしょう。病室に新條とKがやってきました。新條はたもつに、Kと一緒に屋上へ行くことを勧め、その間、自分は上野の様子をみると言いました。と言うわけで、たもつはKと一緒に屋上へ行きました。

さて屋上でたもつが、会社の人が「内緒でゴソゴソ言っていた」話をしました。上野が居眠りして会社が焼けた、と会社の人は言ったと言うのです。

たもつ「そんな筈ないよ。お父さん、居眠りなんかしないよ。」

Kは頷きました。

たもつ「お父さん、うわ言言ってるんだ。火をつけたのはバクライマンだって。」
ロボット刑事K「なんだって? バクライマン?」

たもつは頷きました。

ちょうどその頃。三立火災保険株式会社に社長の丸山(東大二朗)が出勤していました。話はどうやら昨夜の火事の話になっているようです。秘書と話をしているところへ三村という社員がノックもせずにいきなり入室し、椅子に座ってタバコを吸い始めました。丸山が、それを当然の如く咎めるとなんと三村はこう返してきました。

三村「この話にはノックはいらないと思ってねえ。」

なんとタメ口。社長が憤慨し、秘書が「気でも狂ったのかね。」と咎めると

三村「正気だ。」

なんと懐から拳銃を取り出して三村は社長に銃口を向けました。そして

三村?「三村はそのロッカーの中だ。(途中から声が変わり)俺はバドー工作員N5だ。」

バドー戦闘工作員N5(山口豪久)は素顔を表しました。N5は真っ黒なサングラスをかけて話を続けました。なお、今回は9月13日の放送。『仮面ライダーV3』にライダーマンが登場するのは12月8日放送の話から。少し前ですね。さてN5は話を続けました。

バドー戦闘工作員N5「夕べのかみやビルの火災はバドー犯罪組織の命を受けて我々がやったものだ。まだまだやる。(立ち上がって近寄りながら)我々がその気になれば東京を焼け野原にすることもできるのだ。お前の会社は損害保険金をいくら払う事になるかね?」

さて真の狙いはもう少しでわかりますが先を続けましょう。丸山も立ち上がりました。

丸山「そんな無茶なことをされたら、我々保険会社は潰されてしまう。」

それを聞いてN5は冷笑。そして真の目的を話しました。

バドー戦闘工作員N5「それが嫌ならお前の会社はバドー犯罪組織に100億円を納める事だ。」

そう。脅迫が真の目的だったのです。そしてN5はロッカーを開き

バドー戦闘工作員N5「三村はここだ。」

ロッカーの中から縛られて猿轡をされた本物の三村が出てきました。

バドー戦闘工作員N5「(拳銃を突きつけて)返事をしろ。」

今度は中央火災保険株式会社。社長がエレベーターに乗っていると如、バドー首領がこう言い出しました。

バドー首領「中央火災保険会社魚沼社長。」

エレベーターガールはN5の変装でした。

バドー首領「我バドーに100億円を納めてもらおう。」

というわけでありとあらゆる火災保険会社がバドーの脅迫にあうのでした。

それを黙って見ている警視庁特別科学捜査室ではありません。芝が話を聞き込み、新條とKに言いました。

芝大造「実は変な噂を聞き込んできたんだ。バドーがたくさんの保険会社を脅迫しているらしい。」

新條が聞き返すと

芝大造「そいつを調べようと各保険会社に問い合わせてみたが、どこもノーコメントだ。」

つまりバドーを恐れて答えようとしなかったのです。その時、電話がかかってきました。電話の主は三立火災保険会社の丸山社長。電話を切った後

芝大造「新條、来たぞ。三立保健の丸山社長が内密で会いたいそうだ。」

というわけで芝と新條は三立火災保険へ。丸山から話を聞き

芝大造「よくわかりました。他の会社の社長さんは皆恐ろしがって何にも仰らんが、それでは我々も手の出しようがありません。
丸山「いや、私のことも絶対秘密にしてもらわんと困る。」

芝と新條がそれを約束して立ち去ったのですが、その後、秘書が正体を表しました。なんと

バドー戦闘工作員N5「バドーにわからぬことはないのだ。」

本物は下着だけにされた上に縄で縛られて猿轡をかまされてクローゼットの中に閉じ込められていたのです。

というわけでN5とバクライマンは三立火災保険の火災保険に入っているビルを集中攻撃するのでした。

それを黙って見ている特別科学捜査室ではありません。ビルの被害状況から

新條「我々と話したことがバドーにわかってるんじゃあ。」
芝大造「そこだ。よし、作戦の立て直しだ。Kと一緒に上野さんの証言を取ってくれ。」

ところがそれもバドーの想定内。N5は医師に化けて上野にこんな事を言い出しました。そばにはたもつもいます。

医師に化けたN5「先日の火事の事ですが、原因はあなたの不注意。罪は全部かぶるべきです。」

驚く上野。

たもつ「先生、どうして、そんな事を言うの?」

医師はN5の正体を現しました。

バドー戦闘工作員N5「先生はしばらく物置の中で休んでいてもらっている。」
たもつ「お前、誰だ?」
バドー戦闘工作員N5「バドーN5。俺の言う事を聞けば、お前達が一生食うに困らないだけの金をやる。」
たもつ「いやだ。僕はそんな悪い奴の言うことなんか、きくものか。」

しかし、それを聞いて黙って引き下がるN5ではありません。

バドー戦闘工作員N5「それがいやなら二人の命だ。」

拳銃を取り出して、上野に突きつけました。そこへKが駆けつけました。バドー戦闘工作員N5はKにはかないませんでしたが、隙を突いてたもつを人質にとることに成功。そして窓から逃げました。屋上にはバクライマンがいて、ロープをおろしていて、そのロープを使って屋上へ逃げたのです。Kは窓からジャンプして屋上へ。バクライマンとN5と格闘開始です。その頃、新條は本物の医師を発見。病院のそばの資材置き場でKとバクライマンとの格闘は続行。Kの目の色が赤くなりました。

ロボット刑事K「行くぞ。ブロウアップ!」

バクライマンは火炎放射しましたがKは左手からジェットシャワーを噴射してそれに対抗。と言うわけで肉弾戦となりました。N5も戦いに割って入りましたが、やはりKの敵ではなかったようでKはバクライマンを追いかけます。新條と芝も警官隊を率いて駆けつけました。そして援護射撃をしたのですが、バクライマンは腰の爆雷を投げて攻撃。Kと戦う合間にバクライマンは爆雷を投げるので芝や新條達は援護射撃ができません。ですが、バクライマンの周りを取り囲んで警官隊は果敢に戦います。当時のJACのメンバーの皆さんでしょうね。しかし、バクライマンの敵ではありません。新條も果敢に戦いますが、結局、Kが救助。Kとバクライマンとの戦いになりましたが段々バクライマンが劣勢になりました。見かねたN5がKを突き飛ばし、その隙を突いてバクライマンは風船を膨らまし、N5と一緒に空へ逃げたのでした。ここでCM挿入です。

CMが明けた後、三立火災保険では芝が丸山に護衛のために警官を同乗させるよう提案。丸山は受け入れ、警官が何人も同乗しました。ところが山の坂を登りきったところで撒菱のようなものが仕掛けられていて、車のタイヤはパンクしてしまいました。タイヤを取り替えようにも前も後ろもパンクしているます。

警官「ご心配なく。我々がついてますから。」
別の警官「そうだろうか?」

なんと「そうだろうか?」と言った警官は仲間のはずの警官を射殺。丸山と秘書も狙って追いかけます。

丸山「君、我々をどうしようと言うのか。」
追いかけてきた警官「命をもらう。」

丸山はそれを聞いて驚きました。警官はN5の変装だったのです。バクライマンも登場して丸山と秘書は挟み討ちの状態になりました。

バクライマン「警察が動き出す。他の会社も動揺し出した。警察に通報したお前達の命は、やはり見せしめのため、もらう事にする。」
丸山「助けてくれ、命だけは。」
バクライマン「もう遅い。」

バクライマンは火炎放射を開始しました。逃げようとした秘書はN5が射殺。丸山もバクライマンの爆雷で爆殺されたのでした。

この失態を受け

新條強「親父さん、申し訳ありません。」
芝大造「いや、あれだけ警戒したが、裏をかかれた。見抜けなかった俺が悪いんだ。」

とそこへ電話がかかってきました。芝が出ると相手はなんとバドー。そしてその内容は宣戦布告。

バドー首領「内密に計画を運ぼうとした、我々の計画は敗れた。だが我々はこれより公然と行動を開始する。東京都が焼け野原になるのも覚悟してもらいたい。更に我々に目をつけた特別科学捜査室にもお礼をさせてもらうぞ。」

場面切り替わって芝家。なんとバクライマンが爆雷を芝家に投げ込んでいましたが、芝家にはKがいて、ジェットシャワーもとい消火液で爆雷を無効化しました。バクライマンが投げ込む爆雷を何とか受け止めるK。外へ出て

ロボット刑事K「バクライマン、バカなことはやめろ。」
バクライマン「何?」
ロボット刑事K「貴様の爆雷は私の消火液に触れると爆発しない。」

原理は不明ですが、そうだそうです。悔しがるバクライマン。芝と新條も駆けつけて発砲。バクライマンが芝と新條に向けて投げた爆雷はKが受け止め、Kはバクライマンと戦います。バクライマンは火炎放射しましたがKはジェットシャワーで無効化。バクライマンは車で駆けつけたN5の車に乗って逃げました。

ロボット刑事K「ジョーカーで追跡します。後は頼みます。」
芝大造「うん。」

空を飛んで追跡するジョーカーはN5とバクライマンの乗る車を発見。山の中で進路を塞ぎ

ロボット刑事K「バクライマン。」
バクライマン「何だ?」
ロボット刑事K「覚悟は決まったか。」
バクライマン「黙れ。今日こそ息の根を止めてやる。」

Kの目の色が赤くなりました。しばらく戦うKとバクライマンでしたが、Kは帽子を脱ぎ

ロボット刑事K「行くぞ。ブローアップ。」

ブレザーを脱ぎました。と言うわけで本格的に戦闘開始です。しばらくKとバクライマンの格闘が続きます。バクライマンは右手から鎖を発射。Kを拘束して何度も投げ飛ばしましたが

ロボット刑事K「ドリルカット!」

と言う右腕につけたアタッチメントで鎖を切断されてしまいました。その後は肉弾戦が続きましたが、離れた隙を突いてバクライマンが爆雷を何個か投げましたが、いずれも無効化されたり、避けられたりしてしまいました。結局、バクライマンの爆雷は尽きてしまい、また肉弾戦になりました。逃走しようとしたN5はKのマシンガンで撃たれて爆死。バクライマンは気球を膨らませて空へ逃げましたが、気球はKのマシンガンで破壊され、最終的にはミサイルで爆死したのでした。

上田は退院しました。上田への疑いも晴れ、上田もたもつもKと新條に礼を言って病院を去るのでした。

さてついにバドーが本気を出してきました。次回も最終回も芝の娘達も標的にされかねない事態に陥るのです。