「秘密戦隊ゴレンジャー」第17話「むらさき色の遊園地! 悪魔の墓場」
はじめに
この記事では第17話「むらさき色の遊園地! 悪魔の墓場」を紹介します。脚本は高久進と新井光、監督は山田稔です。
Z20
日輪仮面はZ20と言う薬品の実験を黒十字総統にお目にかけておりました。
日輪仮面「これを使えば、水分は立ち所に蒸発して大地は不毛の砂漠と化します。」
出た。高久進お得意のハッタリ設定。
黒十字総統「ふむ。素晴らしいやくしんだな、日輪仮面」
黒十字総統は「薬品」と言いたかったのですが、安藤三男さんは江戸っ子なので「ひ」と「し」の区別がつきません。閑話休題。アフリカ戦線で日輪仮面はこれを使って戦果をあげておりました。黒十字総統はこれを使えと命じますが、日輪仮面は既に黒髪仮面(声:西尾徳)に作戦実行を指示しておりました。
ペギーと明日香、黒髪仮面と応戦
ペギーと明日香はパトロールに出ていました。河原に座って明日香が石を川に投げていると黒髪が明日香を襲いました。そこへ登場したのは黒髪仮面。
ペギー「黒髪仮面、待っていたわよ。」
なぜ仮面怪人の名前を知っているのかと言う瑣末な疑問は置いといて、応戦し、転換するペギー。明日香の首にかかった黒髪をとってやりました。明日香も転換。黒髪仮面と戦います。なお黒髪仮面の杖は櫛になっています。ひとまず、黒髪仮面は撤退しました。さてどうやらモモとミドは007が得た情報を元に待ち伏せしていたようです。それで黒髪仮面の名前を知っていたのですね。次は貯水池を狙うと睨んだモモとミドですが、着いた時には襲われた後。黒髪仮面は貯水池の水は空だと高笑いし、引き上げるのでした。
アジトにて
日輪仮面「ゴレンジャーを倒さぬうちは、作戦は成功したとは言えん。」
黒髪仮面「ゴレンジャーを始末するには(自分の頭を指差して)頭を使うんだな。頭をな。」
日輪仮面「なんだと! 俺の頭が悪いとでも言うのか。」
黒髪仮面「まあ、まあ、まあ。罠をはって奴らを死地に追い込むんだ。」
黒髪仮面も日輪仮面にタメ口です。前回、黒十字総統には敬語を使っていたと言うのに。やはり日輪仮面には人望がないようです。
黒十字総統「ゴレンジャーは簡単に罠に掛かる連中ではない。」
黒髪仮面「既に優秀なゾルダーをイーグルの連絡員に接触させております。」
おや。するとさっきの007が得た情報はもしかすると…
今回のなぞなぞ
さて場面変わってスナックゴン。あれ、マスターも007もいませんよ。いるのは大岩と太郎だけです。
大岩「へへへへ。マスターのいない間に特製の大盛カレーじゃ。」
大岩は勝手に厨房に入り、カレーをよそっています。
大岩「太郎君、こんななぞなぞはどうじゃい。」
太郎「どんなの?」
大岩「いつも巣を空にしている鳥はなんじゃろかのう?」
それ、簡単過ぎませんか? もちろん答えは
太郎「ちぇ。易しすぎるよ。巣を空にしているからカラスじゃないか。」
大岩「易しすぎるのかのう。」
そう言いながら、大岩はカレーを食べるのでした。
007達、ゾルダーと接触す
その頃、007は諜報活動の真っ最中。ペギーと明日香も加わり、ゾルダーと接触していました。ゾルダーはミスをしたので処刑されると言うのです。Z20を渡すまで言った、そのゾルダーは別のゾルダーに襲われ、逃げました。
ゴレンジャールームにて
その話を聞き、大岩は罠ではないかと言いましたが、新命は今まで007が受けた情報は正確だったと言って反論します。ペギーも罠ではないかと言い、明日香も新命同様、それは無視した方が良いと言いました。さて海城の意見は
海城「いや、逆に利用する。」
ペギー「どうやって?」
海城は007に小山ゆうえんちへ言ってくれと命じました。
小山ゆうえんちにて
と言うわけで007は(今は亡き)小山ゆうえんちへ行きました。もちろん、タイアップです。閑話休題。007はゾルダーから指定された場所へ行きました。そこはスリラーハウスでした。そこへ
黒髪仮面「007。ここは地獄の3丁目。貴様の命はもらった。」
とそこへ
ペギー「黒髪仮面」
明日香も登場。応戦するペギー達3人。ペギーと明日香は転換しました。と言うわけで小山ゆうえんちのいろんな場所が映りまくった挙句、007は観覧車に乗り込みました。モモとミドもバーディーで観覧車のゴンドラへ向かいました。
日輪仮面「奴ら、空を飛んで逃げたぞ。見失うな。」
黒髪仮面「心配無用。奴らがどこへ行こうと見失う恐れはない。」
相変わらず日輪仮面にはタメ口の黒髪仮面。
日輪仮面「なに?」
黒髪仮面は一本の長ーい毛をもち、
黒髪仮面「ほーら。この先に奴らがいる。」
その毛はゴンドラに繋がっていました。明日香が気付いた時は時遅く、ペギー達3人は黒髪シュートでゴンドラに閉じ込められてしまったのでした。黒髪は電波も遮断するので通信不能。まあその直前にペギーが緊急事態発生と総司令に伝えてはいましたが。
黒髪仮面「直ちにZ20による日本砂漠化作戦の開始だ。」
日輪仮面「よーし。」
黒髪からはガスも出ており、ペギー達は窮地に追い込まれました。
海城達、救出へ向かうが
CMあけて、海城、そして新命と大岩が小山ゆうえんちへ向かいましたが、城山貯水池が襲われているので急行せよとの指令が総司令から出たため、そちらへ向かうことにしました。
大岩「海城どん、明日香達を置いていくのかのう。」
海城「やむを得ん。」
先に向かう海城を見ながら
新命「彼らにはバリブルーンをリモコンで呼んどいてやるさ。」
大岩「そうじゃのう。」
と言うわけでバリブルーンが出動。海城達はレッドマシンとブルーマシンで黒髪仮面のトラックを追跡しました。
黒髪仮面「海城だ。」
これが将軍に対する言葉なのでしょうか。
海城「貴様達をここから先へ向かわすわけにはいかん。」
と言うわけで戦闘開始。
007達、脱出成功
一方、小山ゆうえんちでは明日香が転換。ミドメランで黒髪シュートを破ったところにバリブルーンが到着。ミドとモモは007を抱えながらバーディーで脱出。バリルーンに乗り込みました。
ミド「行くぞ、モモ。」
操縦するのはミドレンジャーです。
城山貯水池にて
城山貯水池に黒髪仮面軍団が到着。Z20を投げ込みましたが、アカに蹴り返され、アオのブルーチェリーで破壊されました。驚く黒髪仮面と日輪仮面。
アカ「勝手な真似はさせんぞ。」
横にはキもいます。
アオ「ここにもいるぞ。」
そして一人ずつジャンプします。
アカレンジャー「トイヤー」
キレンジャー「トイヤー」
アオレンジャー「トイヤー」
それを見て
黒髪仮面「3人じゃーなど恐くはない。今度こそ、殺してやる。」
アカ「アオ、モモとミドは?」
アオ「わからん。」
3人は日輪仮面の攻撃を受けて逃げましたが
キ「バリブルーンじゃ。」
と言うわけでモモとミドも合流。
ミド「黒髪仮面、お礼はたっぷりさせてもらうぞ。」
黒髪仮面「生意気な。行くぞ。」
日輪仮面「やれ。」
自分が戦うと言う発想はもうなくなったようです。
名乗り
アカ、アオ、ミド、キ、モモが黒髪仮面を取り囲みます。
そして一人ずつジャンプします。
アカレンジャー「トイヤー」
アオレンジャー「トイヤー」
キレンジャー「トイヤー」
ミドレンジャー「トイヤー」
モモレンジャー「トイヤー」
そして階段に前からアカ、アオ、キ、ミド、モモの順に並び
アカレンジャー「5人揃って」
全員「ゴレンジャー」
流れるエンディング。
戦闘開始
そして戦う一同。久しぶりにアオがブルーチェリーの弓を剣のように使っているので中身は中村文弥さんでしょうか。
日輪仮面「えーい。これは分が悪くなってきた。一先ず引き揚げるか。黒髪、しっかりやれよ。」
ゴレンジャーストーム
アカ「モモ、ゴレンジャーストームだ。」
モモ「OK!」
アカ「ゴー!」
散る4人。桃色のボールを置きながら
モモ「ゴレンジャーストーム。いいわね、行くわよ。キー。」
キ「任せんしゃい。ミド。」
ミド「OK! アオ。」
アオ「オーライ! アカ。」
アカ「トイヤー。フィニッシュ。」
ところが黒髪仮面は櫛の歯ミサイルでエンドボールを破壊してしまいました。
アカ「ミド、櫛の歯を落とせ。」
ミドレンジャーはミドメランで櫛の歯を全て落としました。
黒髪仮面「しまった。櫛の歯が全て落とされた時、ワシの寿命が尽きる時だあ。」
こうして黒髪仮面は倒されました。それにしては、櫛の歯ミサイルをバンバン放っていたようですが。
おわりに
今回も放送時期は夏なのでスリラーハウスも舞台に入っています。脚本家が変わっても日輪仮面の性格は卑怯そのもので部下である筈の黒髪仮面は日輪仮面にタメ口。そして日輪仮面は今回も逃げ出してしまいました。この設定は徹底されていたようです。何気にタイアップして予算も抑えています。
上原正三さんは一旦おやすみ。次回と次次回も別の脚本家が脚本を書いています。