仮面ライダーBLACK RX 第29話「水のない世界」を観て

はじめに

仮面ライダーBLACK RX 第29話「水のない世界」(脚本:江連卓、監督:小笠原猛、アクション監督:金田治と村上潤)を観て、思った話を書きましょう。澄川真琴さんとの約束を果たすためです。まあ気分は、新・必殺仕置人 第4話 「暴徒無用」(脚本:安倍徹郎、監督:松野宏軌 (C) 松竹)にて

仕置人の一人「多摩のどの辺りでございますか?」
吉蔵「青梅の奥のそのまた奥にございます。」

から来た頼み料13両という中途半端に少額な依頼(でも後でわかるけど頼み人はこれを工面するのが精一杯の状態)を

虎「ではこの命、6両にて落札。」

という更に少額で競り落とした念仏の鉄に似たような感じです。中村主水は「11両で良かったんじゃないか。」と文句を垂れますが、多分、安直に半額にして鉄は落札したのでしょう。金額に興味はなくて、堂々と自分の快楽を解消したかったんでしょう、非合法ですが一応合法的というややこしい状態ですが。で今でこそ、奥多摩は色々な特撮番組のロケ地(例えば森永奈緒美さん演じるアニーがロープでアクションをみせた橋があったりします)ですけど、実際に行ってみればよくわかりますが、結構山の中にあってお手軽に行ける場所ではありません。実際、東京都国分寺市に住んでいた頃はそれなりに足を運んでいますが、埼玉県上尾市に戻ってしまった今ではあまり行かなくなってしまいました。他の仕置人や中村主水達が文句を垂れる気持ちも私はわかります。閑話休題

軽々に書けないような裏話を聞いてしまって、更につぶらな瞳で「観てくださいね。」と言われてしまったら、観ざるを得ません。でも私も遊びたいので、こんな風に遊んでしまうわけです。で念仏の鉄がどう考えても割が合わない金額で受けてしまった理由の一つは

念仏の鉄「俺は1ヶ月殺ししねえと世の中、霞がかかったみたいになっちまうんだあ。」

殺人狂ではないのかという取りようによっては凶悪なものであり、取りようによっては遊んでいるだけじゃないのというものなのです。そしてこの話では出てきません…と思ったら、一応、出るといえば出ますけど、この頃の念仏の鉄は女遊びも大好きな状態になっていて仲間も呆れながら「しょうがないなあ」と受け入れている感じで、偶然にも、それにも通じる動機もあったりします。ただ当時は自分が病気になってしまったのではないかと真剣に悩んだりしましたけど後に俳優の実年齢を聞いて、あ、そうではなかったのか、と一安心しましたけどね。

とまあ冒頭だけでかなり遊べることも最近気がついたのでこんな感じの適当なノリで描いてます。まあ詳しい話はこちらでご確認ください。さりげなく澄川真琴さんの別のお仕事も得られるサイトもありますよ。この時点で澄川さんは夢を叶えたのではないかと私は勝手に思ってしまいますけど、実際はどうお考えになったのかまでは当然知りません。

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おもいっきり探偵団 覇悪怒組

とはいうものの、まだ本編には入りません。それは仮面ライダーBLACK RXのほぼ前年、仮面ライダーBLACKとほぼ同じ頃にあったこの番組の出演者が今回から加入するからです。実は既に5人組の一人が茂の友達三郎(中島義実)として出演してますが、この人の生年月日は1975年2月21日で「おもいっきり探偵団 覇悪怒組」当時は役相応の12歳。でも「おもいっきり探偵団 覇悪怒組」といえばヒロイン(と言いきれますね)の赤川矢須子(当時の芸名は上野めぐみ)でこの人の生年月日は1973年6月15日で「おもいっきり探偵団 覇悪怒組」当時は14歳くらい。おもいっきり実年齢が違っていますが、うまく誤魔化して小6の同級生に見せて演じていました。

そんな裏事情など当時は知らなかった私は当時高3で実年齢は18歳くらいなのですが、「なぜ小学生にときめいてしまうのだろうか?」と当時、真剣に(?)悩みながらも浦沢義雄さんが書く話のように「いやらしい気持ちはほんの少ししかない」ので結構頻繁に観てしまいました。それでもつまみ食い程度でしたけどね。ただこの番組のメインシナリオライターは実は江連卓さんなんですが、それでも浦沢義雄さんもしっかり書いていて、やはり番組の雰囲気はそれまでのこの当時の枠で放送されていた番組の雰囲気もしっかり残していました。そういう意味でも江連卓さんの実力は高かったと言いきれます。

そういう邪な心を持っていたせいもあったのか、次番組の「じゃあまん探偵団 魔隣組」は本放送では初回しか観ておりませんが、後に一応、必殺シリーズでは捨三を演じていた渡辺篤史さんにも興味はあったこともあり、東映チャンネルで再放送された時は「じゃあまん探偵団 魔隣組」は全話をしっかり観て、(当時)上野めぐみさんが出た話もあったと知りました。もちろん、「おもいっきり探偵団 覇悪怒組」もしっかり全話を観ました。完全に余談ですが、秋野太作さんはやはり必殺シリーズ密偵役を何度も演じており、そういう奇縁も「おもいっきり探偵団 覇悪怒組」と「じゃあまん探偵団 魔隣組」にはありますが、当時のスタッフがそこまで意識したのかどうかまでは、それ以上のことはよく知りません(桂歌春談)。

的場響子と白鳥玲子

さあ困ったことに前段の部分で結構長く書き過ぎてしまいました。残念ながら端折って書かざるを得ないという本末転倒のグダグダな感じですが、要点だけを書きましょう。この話は次の第30話も含めて的場響子(当時の上野めぐみ)の物語とも言い切れますが、困ったことに白鳥玲子にも重要な話なのです。的場響子は両親をクライシス帝国の刺客に殺されたこともあり、復讐に燃えます。年相応(当時15歳くらい)の格好をしているので中学校高学年という設定なのでしょう。で彼女を白鳥玲子がその場の雰囲気もあってか、的場響子を引き取りますが、それもあってか、白鳥玲子もそれなりに影響を受けていきます。的場響子はクライシス帝国と戦うためによく考えればおかしな特訓をしまくるのですが、なぜか「そのとき不思議なことが起こった(政宗一成談)」なんてセリフは飛び出ませんが、本当にそう言いたくなることが起きて、的場響子は超能力を身につけます。少しだけですけど。真面目に考えたら、そんなバカなと言いたくなりますが、それこそ真面目に作られているのでかなり説得力のある描写になっています。で最終的に仮面ライダーBLACK RXは刺客を倒して的場響子と白鳥玲子の目の前で南光太郎の姿に戻ってしまいますが、まあ思うところがあったのでそうしたのでしょう。それもわかる作りになっていますが、それは兎に角

白鳥玲子「光太郎さん!(と言って的場響子と共に南光太郎のところに駆け寄り)やっぱり、あなたRXだったのね。」

と気がついてしまいました。薄々察していたこともわかります。これは秋月杏子にも似たような場面がありましたが、秋月杏子とは違い、白鳥玲子はかなり実力のある人。やはり南光太郎のパートナー(?)は仮面ライダーBLACK RXでは白鳥玲子にならざるを得ないのです、全体の流れを考えると。それが高野槙じゅんさんが起用された理由ではないかと私は勝手に思っています。

当然の事ながら的場響子も感じるところはあるわけです。

的場響子「ありがとう、光太郎さん。あなたが、あなたが、仮面ライダーRXだったのね。」

そして2人とも今度は南光太郎と一緒にクライシス帝国と戦おうと決意するのです。まあ白鳥玲子は既に決意していたような気がしますけど、的場響子は今回で決意します。だから、このやりとりは外せないわけです。

クライシス帝国の皆さん

もう長く書き過ぎてしまったのでクライシス帝国についても書きましょう。ダスマダー大佐の参加もあり、クライシス帝国の皆さんもしっかり力が入った作戦を遂行します。今度は水を断つという恐ろしい作戦で的場響子の両親が殺されたのもそれが理由です。その意志を継ぐという動機も的場響子にはあったのがクライシス帝国の誤算でもあるという皮肉な展開。まあやはりよくみた展開になってしまうわけです。

そしてダスマダー大佐は相変わらず前回同様の存在感を見せるのですが、演じた松井哲也さんの実年齢を調べてみたら、なんと私より1年上という年齢。ということは出演当時は確実に若造にも見えてしまうわけで、そんな人に色々正論を指摘されてクライシス帝国の皆さんがイラっとするのも何となくわかってしまいます。またこれに関連して余計なことにも気がついてしまいましたが蛇足になるので書きません。

そしてマリバロンはまさにSMの女王様よろしく、今度は水を配るのでひざまづけとでも言いたいような事までして、あの格好で堂々と佐原家の皆さんも含めた南光太郎と白鳥玲子の前に、まさに街中で姿を現したりするのです。これだけでも高畑淳子さんの頑張りがわかってしまいますが、残念ながら詳しく書くことはできませんので詳細は映像で確認してください。

それから江原正士さん演じるアナウンサーがしっかり顔出し出演したり、東映番組には脇役でしょっちゅう出る山浦栄さんが医師役でチラッと出たりしますが、それも詳細は映像で確認してください。

おわりに

第29話についても観たことが書けました。脱線しまくったので本編にはまともに触れていないという本末転倒ぶりですが、話の雰囲気はこれでも書けましたし、テーマも拾えたし、本放送当時の雰囲気にも触れられるとは思うので、これはこれで良いのだと思います。

さて次回は前後編の後編にあたる話。それなりに面白いはずですが、困ったことに的場響子はなぜかしばらく後編を最後に登場しないのです。それなりの理由があって、それなりの描写があるはずですが、以前、まとめて観て、失敗したこともあったので、これから観るという状態です。