仮面ライダーBLACK RX 第40話「ユーレイ団地の罠」を観て

はじめに

今回は、もとい、この記事では仮面ライダーBLACK RX 第40話「ユーレイ団地の罠」(脚本:宮下隼一、監督:蓑輪雅夫、アクション監督:金田治と村上潤 (C) 石森プロ、東映)を観て思ったことを書きましょう。澄川真琴さんとの約束を守るためです。

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ユーレイ団地

この話、かなり楽しめました。でも書く時間もあまり取れないので要点だけ書きましょう。「ユーレイ団地」という言葉が題名に入っているのはやはり意味があり、今回はクライシス帝国からの移民(なんだかんだ言って諦めていないんですね。まあその事情は後に語られるはずです)を受け入れる場所として団地…と書かれていますけど実際は高層マンション…にクライシス帝国の皆さんが目をつけて動くというのが大まかな流れです。団地には当然住人がいるのでその人達をうまい作戦を使って追い出すもとい転居させたりし、実際、これ自体もかなりいいところまで行くのです。本当にいいところまで。まあ、このネタもとい似たような話は上原正三さんがウルトラセブンで書いています。こちらは微妙に手口もとい作戦が違っていますけど、団地に目をつけた点は同じでしょう。

クライシス帝国の皆さん

クライシス帝国の皆さんも見せ場が用意されています。今回の実質的な指揮官は査察官ダスマダー大佐と言い切っていいでしょう。実際はボスガンがジャーク将軍を裏切ったふりをして協力しますが、なんとダスマダー大佐はそれをも見抜き、素知らぬ顔で強かに利用します。ボスガンも力を入れ、かなり強いクライシス帝国の刺客(本当はそんな言葉は使っていませんよ。でも結局、文字通りの噛ませ犬に終わってしまうので、こう書きたくなってしまいます。)を参加させるのですが、ダスマダー大佐はそれさえも割り切り、仮面ライダーBLACK RXの戦力分析に使います。後でそれを知ったボスガンなどが怒り狂うという冷酷な手口。あれ、似たような話を既に観ましたよ。脚本家も同じです。でもこれも面白かったのは確かです。

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ヒーローと戦士達

さて当然、ヒーロー側の描写も力が入っています。今回は吾郎が働く食堂に南光太郎、白鳥玲子、霞のジョー、まあこの人達は吾郎と面識がありますが、今回は的場響子もいます。そして七七子さんもいます。しっかりアップになる場面もありますね。さて吾郎が戦場まで行ったのはやはり引き継がれていて吾郎もクライシス帝国にしっかり話で触れます。でも吾郎と七七子の出番はこれだけ。しかも、おそらく社員食堂(よく考えたら佐原家の人が今回は出ませんがね)の出番もこれだけなので、七七子さんの出番もこれが最後になりました。でも私は思わぬ形で彼女と出会うことになります。野球目当てで番組を観ていたら何故かそこにいたからです。

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戦闘

さて色々あって白鳥玲子がカメラマンとしての技能を活かして団地に偵察に出かけてジャーク将軍の姿をしっかり写した(ところがこれはダスマダー大佐が用意した囮で本人ではないというのは後でわかります)ことから、あの団地に潜入することになり、霞のジョーと白鳥玲子が夫婦に変装して小芝居している隙をついてバイオライダーが潜入して偵察するという流れになっています。実は霞のジョーと白鳥玲子が活躍するのはこれだけ。あれだけ見せた戦闘力は全く見せません。でも結構凝った展開が続くので、これでも私は「わかった?(明石家さんま談)」「納得(明石家さんま関根勤談)」となったのです。私もふざけて書いてますね。

そしてダスマダー大佐はかなり練りに練った作戦を遂行しており、仮面ライダーBLACK RXも倒される寸前まで行くのですが、曇天のはずなのに、太陽の力で(本当にそういう話なのです!)あっさり(?)復活。的場響子の活躍もあってダスマダー大佐を倒した…はずなのですが、仮面ライダーBLACK RXがしっかり決めポーズをとっている真後ろでしっかり再生を果たし、さらには戦いを通して得た情報をも強かに利用することも暗示して次回へと続くという流れになっています。要点しか書いてないですけど、面白い話だというのはわかるでしょう。戦いについては別件で書いているので、そちらを御覧ください。

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おわりに

というわけで第40話も観たので色々書けました。まさか主人公がうっかり重要機密事項(と本人は思っていなかったでしょうしダスマダー大佐の再生能力も知らなかったからなのでしょうが)を漏らしてしまったのは意外でした。次回はヒーローがかなり苦戦するであろうと思わせる展開ですが、不安な要素もあります。以前も期待してみたらそうでもなかったと感じた話もありますからね。

さらには制作者が力込めたのはわかったのですが、私にとっては微妙かなあ、と思うイベントが待っています。否応なく私が感じてしまったトラウマと向き合う日がついに来てしまいました。まあ一応興味はあったので断片的に入ってきた情報と過去の苦い経験もあって、正直申し上げて「♪困っちゃうなあ、だろ? (五郎談)」と言いたくなる状態です。まあ「だろ?」とついているのが狡いのですが、じゃあからかってみようかなあということも思ったりします。そうしないと付き合えないかもしれないのです。しつこく書きますが、私はギリギリながら「仮面ライダーはストロンガーで終わった」というのを体験した世代ですし、他の地方は知りませんが、関東地方で育ったので仮面ライダーの再放送は皆無と言い切っていい状態でした。これは関東地方でのネット局がTBSだったというのが影響しているのでしょう。これだけならいいのですが、TBSは仮面ライダーシリーズの人気を盛り下げるようなことをしまくっているのです。でここからは仮定の話になるかもしれませんが、どうも仮面ライダーBLACK RXの次回作が制作されなかった件にも関わっている可能性も否定できません。そういうのを散々見聞きしてしまったので、仮面ライダーBLACK RXを楽しんで観たであろう、当時のお子様の皆さんとは見方が変わってしまうのをお許しください。ジェネレーションギャップとの戦い(これまた大袈裟な)でもあるのです、これから記事を書くのは。

既に皆さんの怒りを買いかねない記事を書いてしまっていますが、それはそういう背景もあることをご理解いただければ幸いです。