ロボット刑事 第23話「センスイマン 水中の恐怖!!」を観た

今回はロボット刑事 第23話「センスイマン 水中の恐怖!!」(脚本:中山昌一、監督:奥中惇夫、助監督:長石多可男、技闘:三隅修 (C) 東映)を紹介しましょう。

最初は子供達が岩場で潜りっこしています。しかし、なんだか様子が変。そして海から出てきたのはセンスイマン(声:たてかべ和也ではなくて沢りつお)。逃げる子供達。センスイマンは何をするのかと思ったら、また海の中に潜ってしまいました。なお、既にモグルマンが出ていたのでセンスイマンという名前になったのだろうと思います。

そしてすぐ近くでは学生が潜っていましたが、一人がセンスイマンに襲われました。

学生(松坂雅治)「おい、どうした?」

と潜り、仲間を救出。水中銃を仲間が撃ちましたが、それはセンスイマンには効かず、センスイマンは逆に撃ち返してきました。学生の仲間は次々とセンスイマンに殺されて行きます。なんとか陸にあがったところにジョーカーがやってきました。新條とKが学生や子供達の話を聞いているところへセンスイマン登場。

ロボット刑事K「バドーのロボットだな?」
センスイマン「そうだ。センスイマンだ。俺達の仕事の邪魔をするロボット刑事Kとは貴様のことか?」

センスイマンの声はやはり沢りつおさんの声です。

ロボット刑事K「貴様達の行動を見逃すわけには行かん。それが私の使命だ。」
センスイマン「やかましい。」

センスイマンは水中銃を(陸上で)撃ちましたがそんなものはKには効きません。

ロボット刑事K「私にこんなものが通用すると思っているのか。」

Kの目の色が赤くなりました。センスイマンは怒ってKに襲いかかりました。しばらく岩場で格闘が続きます。しばらく観ていた新條でしたが、たまらなくなり、Kに加勢。センスイマンに襲いかかりましたが、流石に無謀だったようです。ただセンスイマンは泡を噴射し、Kが避けた隙を突いて海に飛び込み、逃げたのでした。

場面変わって城南大学の戸田教授(穂高稔)の部屋。ロケ地は長沢浄水場ではありません。戸田教授は客(黒部進)に研究の話をしていました。

戸田教授「私の研究の目的は水産資源の有効利用です。公害で汚染された魚を食べても、その害を受けなければという発想によるものです。」

昭和48年という時代を感じるセリフです。下水道や排水処理が整備されていたわけではなかったので、この頃の海や川は汚れていました。その時、電話がかかってきました。教授が出ると、それは先ほどの学生からのもの。センスイマンに襲われたのは戸田教授の研究室の学生だったのです。驚く教授に客はバドー戦闘工作員X3の正体を現しました。X3は電話を切り、こう言いました。

バドー戦闘工作員X3「教授の発見された薬の全権利をバドー犯罪組織に頂こう。」
戸田教授「バカな。私が国民のために作り上げた薬だ。犯罪組織なんかに渡せるものか。」

教授が拒否すると

バドー首領「戸田教授。我々はあなたの可愛い一人息子を誘拐することもできた。よく考えて返事をしろ。」

と脅迫しました。困った事態になりました。X3は前回も登場した金属板を教授に渡し

バドー戦闘工作員X3「このカードのボタンを押すといつでもやってくる。5時間以内に返事がない時は子供を誘拐する。」

教授の顔が青ざめました。さらに

バドー戦闘工作員X3「10時間以内に返事がない時は子供を殺す。」

とその時、新條とKが戸田教授を訪ねてやってきました。ノックの音を聞いたX3はサイボーグ工作員の姿を隠し、目配せ。教授はX3の指示に従い、新條とKを中に入れました。新條が来たのは事情聴取のため。

バドー戦闘工作員X3「では先生、私はこれで。」

X3はそう言って立ち去ろうとしましたが、KはX3がサイボーグ工作員であることを察知してしまいました。

ロボット刑事Kの内心の声「やはりバドーのサイボーグ工作員か。」

X3の車を追跡するジョーカー。それはX3も想定していたようです。山の湖だか川だかの岸で車を降りてモーターボートに乗り換えました。このまま逃げ切れた…と思ったら、Kはジャンプしてモーターボートに跳び乗ってしまいました。KとX3はモーターボート上で格闘。X3が飛び込むとKの目の色が赤くなり

ロボット刑事K「行くぞ。ゴー!」

ブレザーを脱ぎました。セリフが間違っているかと思うでしょうが、確かにこう言っているので私の間違いではありません。体の色は赤くなっています。頭などからミサイルを出してはいないのは「ブローアップ!」と叫んでいないからかもしれませんが、そこのところは知りません。そんなのはどうでもよくて、兎に角、Kも飛び込みました。ただ

バドー戦闘工作員X3「うまく罠にかかったなあ。」

これもX3の想定通りだったようです。Kの相手をしたのはセンスイマン。水中での格闘が続きます。センスイマンが水中銃を撃つとKがかわし、Kがマシンガンを装着して撃つとセンスイマンは逃げました。そして一度水上へ出た後、また水中に飛び込みました。Kも追いかけて同様に水上へ出た後、また水中に飛び込みました。なんの意味があるかどうかは知りません。それを二回繰り返した後、また水中での戦いに。センスイマンがまた水上へ出て、最終的には浅瀬での戦いになりました。と思ったら、また水中での戦いになりましたがなんとなくKの方が優勢な感じです。センスイマンは水中銃を撃ちましたが、Kがそれを受け止めてしまい、投げ返してきました。やむなくセンスイマンは煙を噴射して逃げたところでCM挿入です。

CMが明けると、Kがマザーを呼び出すいつもの海岸。Kはマザーと話をしました。

ロボット刑事K「マザー、あなたはどこまで知っているのです? センスイマンはどこに逃げたのですか?」
霧島サオリの声「K、それはあなたの努めです。あなたが自分で探すのです。」

なんだかつれない感じの答え。

ロボット刑事K「マザー、私にはあなたがわからない。バドーは本当にあなたの弟なのですか?」
霧島サオリの声「そうです。ジョージという弟でした。父霧島博士は色々な悪い人達に狙われて、とうとう殺されてしまいました。ジョージはそれから全く人が変わったようになって、人間を憎み、人間に復讐すると言って、父の残した発明を次々と使ってバドー犯罪組織を作り、人を苦しめることのみに生きるようになったのです。私は、K、あなたをこの私に代わって弟の悪を防ぐために作ったのです。」

その苦渋の言葉を聞いてKは申し訳なく思ったのか、うなだれるのでした。

さて芝が自宅にKがいないかと思って顔を出した頃、戸田教授の家には警官が門で番をしていました。芝は教授の家へ行きました。教授の家にはプールもありました。教授の息子あきらが新條に、このプールは実験用のものだと話している頃、あの警戒網を掻い潜ってX3が教授の部屋の窓を叩いていました。渋々戸を開ける教授。X3は中に入って、こう告げました。

バドー戦闘工作員X3「戸田教授、あなたは我々との約束を破って警察に通報した。だが気の毒なことに警察の力は我々には通用しないんだ。我々は予定通り、事を運ぶ。覚悟を決めてもらいたい。」

だがそこに芝が入ってきました。部屋に入るや否や、X3の登場に芝は気づき、そのまま発砲。銃声はあきらを守る新條の耳にも入りました。あきらは教授の部屋に入ってしまい、新條も教授の部屋に入りました。X3は外へ逃走。駆けつけた警官を射殺し、逃げ回ります。そしてプールからはセンスイマンが登場。水中銃で警官を倒しまくりました。警官はセンスイマンに倒され、新條もセンスイマンにはかなわず、あきらはX3に拐われてしまいました。センスイマンは囮だったのです。あきらの叫び声を聞き、あきらの部屋に誰もいなかったことから教授と芝は異変を察知。

芝大造「新條、大変だ。教授の坊ちゃんが拐われたぞ。」

センスイマンはプールに飛び込んで逃げたのでした。

さて事ここに至って、新條は教授に研究の資料と全データをバドーに渡すように頼み込みました。そんなバカなと拒否する教授でしたが

新條強「あきら君の命には替えられません。あきら君の身柄を取り返してから書類も取り返します。」
戸田教授「本当ですか?」
芝大造「全力をあげてご期待に沿うよう、努力します。」

その言葉を聞いて教授は承諾。例のカードのボタンを押しましたが

バドー首領「教授。お前は約束を破って警察に知らせた。だから我々は子供を誘拐したのだ。返答を聞こう。」
戸田教授「そちらの条件を全面的に飲む。あきらを返してくれるなら約束のものを全部お渡しする。」
バドー首領「よし。明日正午。場所は剣崎灯台の下。」

というわけで翌日の正午。剣崎灯台の下。戸田教授と新條が指定の場所へ行きました。姿を現したのはセンスイマン。

センスイマン「約束の品物を持ってきたか?」
新條強「(アタッシュケースを示して)これだ。」
センスイマン「よーし。中身に間違いはなかろうな。」
新條強「間違いはない。あきら君はどこだ?」
センスイマン「あそこだ。」

センスイマンが指差した方を見るとX3が縛られたあきらを連れて歩いてくるのが見えました。本人に間違いありません。

センスイマン「では、そのケース、こちらへ投げろ。向こうで改めて間違いがなければ子供は返してやる。」

新條がセンスイマンにアタッシュケースを投げ渡しました。センスイマンはジャンプしてX3と合流。X3とセンスイマンは中身を確認しています。焦る戸田教授。

戸田教授「あきらは取り返せても、あのケースを取り返すことは。」
新條強「もう少し待ってください。」
戸田教授「まだ望みがあるんですか?」
新條強「私は信じています。」
戸田教授「信じる? 何を?」

と言うや否や、マザーが登場。

新條強「ロボット刑事Kが新しいエネルギーを補充して戻ってきたのです。もう大丈夫です。」

と言うわけでKはマザーの手の上から飛び、センスイマンとX3から、まずあきらを取り返しました。ジャンプして新條にあきらを託したKはまたジャンプしてセンスイマンとX3と対峙します。センスイマンがKの相手をして、その隙にX3は逃げようとしましたが、新條も駆けつけてX3の進路を妨害。ただX3は強く、新條を倒して走ります。起き上がってそれを追いかける新條。さてKの目の色が赤くなりました。

ロボット刑事K「行くぞ。ブローアップ!」

それをみて

センスイマン「しまった。」

と言うわけでKとセンスイマンの格闘再開。X3と戦う新條の様子をみかねてKはジャンプしてX3の方へ。KはアタッシュケースをX3からもぎ取り、新條に渡しました。そしてロボット破壊銃でX3を倒しました。残るはセンスイマンです。しばらく戦った後、センスイマンはKのミサイルで倒されたのでした。