アカレンジャー/海城剛

秘密戦隊ゴレンジャーが1975年に放送開始してから43年、1977年に放送終了してから41年になろうとしています。約2年間全84話というのはスーパー戦隊史上最長で、今でも破られていない記録です。そして、今後も破られる事はないでしょう。というわけで、少々中途半端な時期ではありますが、秘密戦隊ゴレンジャー Advent Calendar 2018を立ち上げて、振り返ってみることにしました。

 

さて1日目はアカレンジャーこと海城剛です。設定年齢は24歳。元々はイーグル関東支部に所属し、兄も同支部分隊長でした。秘密戦隊ゴレンジャーの最初のカットは彼のアップで、サッカーの練習をしている最中に黒十字軍の黄金仮面の襲撃を受け、重傷を負いながらも関東支部で唯一生き残りました。公私混同せず沈着冷静な性格なのは、兄の海城分隊長を助け起こそうとした場面でわかります。最初、彼は重傷を負って倒れている海城分隊長に対して「分隊長!」と呼びかけます。ですが、反応がなく、死が近いと悟った時点で「兄貴」と呼びかけます。彼がゴレンジャーのリーダーに選ばれたのは当然と言えるでしょう。なお、関東支部壊滅後にゴレンジャーの一員となった為、イーグルの制服を着用した事は一度もありません。

 

当初、江戸川権八総司令はゴレンジャーの面々には正体を隠して行動していましたが、海城だけは予め知らされていたようです。それは第3話でスナックゴンのマスターの姿のままゴレンジャーのメンバーに対して身分を明かした時に一人だけ冷静に「総司令」と呼んだ事からもわかります。

 

基本的に仲間のミスを責める事は少ないのですが、第12話で007が弟の太郎を人質に取られて偽情報を流し、そのために新命が重傷を負うという失態を犯した時は、彼女を責めました。ペギー松山も海城に、弟が人質に取られた気持ちを察してほしい、と庇うのですが、彼は「俺も兄貴を殺された。」と答えます。ですが、007を責めるだけではなく、ちゃんとフォローもします。責任を感じて単独で出動した007の所に現れ、007だけでは荷が重すぎると彼女をサポートし、太郎の救出にも成功します。責めっぱなしのパワハラ野郎ではないのです。

 

第62話から第71話は江戸川総司令演じる高原駿雄さんのスケジュールの都合で総司令が不在なのですが、その間も総司令に代わって立派に指揮を執っています。

 

で堅物というわけでもなくユーモアの持ち主で、番組名物のなぞなぞがわからずに「なんじゃらほい」と悩む大岩大太に「なんじゃらほいほいなあ。」と言ってからかったり、第29話では黒十字軍に対して口からトランプのカードをどんどん出す手品を見せてからかったりもしています。

 

また前線にも積極的に出ており、最終回では黒十字総統の弱点を確かめるため、単独で出動しています。

 

武器はアイマスクを変形させたレッドビュート。鞭の形態で使用することが多いのですが、ドリルビュートという穴を掘るためのドリルになったり、ヤリビュートという槍になったりもします。

 

スーツアクター大野剣友会技斗を担当した時は新堀和男さん、JAC(現JAE)が担当した時は高橋健二こと後の大葉健二さんが演じています。海城剛を演じた誠直也さんは技斗が大野剣友会からJACに替わると聞いた時、せめて新堀和男さんだけは残してくれとスタッフに懇願したそうです。それだけ新堀和男さんの演技を気に入っていたと言う事なのでしょう。当然、自分の演技にも力を入れていたのでしょう。だから、面白かったのだと思います。

 

最後に海城剛を演じた誠直也さんの近影を載せておきます。これは2017年8月20日のイベントで撮影させてもらったものです。

誠直也さん(2017年8月20日撮影)

誠直也さん(2017年8月20日撮影)

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