「秘密戦隊ゴレンジャー」第7話「ピンクの月光! オオカミ部隊」

はじめに

この記事では第7話「ピンクの月光! オオカミ部隊」を紹介します。脚本は今回も上原正三、監督は山田稔です。

事件発生

幼稚園でりかちゃんという女の子が寂しそうにブランコに乗っていました。そこへ狼の姿をした怪人(平松慎吾)が現れ、りかちゃんをさらっていきました。警官(潮健児ら)の手に負える相手ではありません。海城とペギーが現場に駆けつけ、転換。最終的には右脚につけた麻酔銃(第4話で説明された武器)でアカが眠らせる事に成功。りかちゃんを助けましたが、姿が人間に戻ってしまいました。

りかちゃん「パパー。」

なんと狼になっていたのはりかちゃんの父白石さんだったのです。りかちゃんの母親がなくなり1週間前に行方不明になっていたのです。そして白石を狼の姿にしたのは黒十字軍の三日月仮面だったのです。病院でそのことを聞き、さらにオオカミ部隊という言葉を聞いた海城が

海城「オオカミ部隊。そんな部隊があるんですか。場所はどこです?」

というや否や

三日月仮面「オオカミ8号。迎えに来たぞ。」

展開、はやー。白石さんは三日月仮面が手に持っていた三日月型のものがついている杖からのムーンライト光線で狼の姿に戻ってしまいました。三日月仮面は逃走。りかちゃんは心配して白石のあとを追いかけてしまいました。アカは三日月仮面をレッドマシンで追いかけ、応戦しましたが、最終的には三日月仮面の杖から発射された光線で撃退されてしまいました。

オオカミ部隊

一方、ペギーはオオカミ部隊に襲われて全滅したイーグル第3部隊の人たちと遭遇。その後、謎の街を発見しましたが、現れた警官に「逮捕」されてしまいました。なお、「逮捕」された場所は東映生田撮影所のすぐそばの山の上です(苦笑)。留置場で署長を呼べとペギーが言うと即座に現れたのは

三日月仮面「私に用かね、モモレンジャー。」

三日月仮面はオオカミ部隊を養成中だったのです。

今日のなぞなぞ

で相変わらず呑気にカレーを食べる大岩大太。他の客も来ている中

太郎「ねえ、大岩さん、食べたり飲んだりしないのに、痩せたり太ったりするものな〜んだ?」

大岩の答えは

大岩「食べて太るのが大岩大太だからのう。飲み食いせずに痩せたり太ったりするもの…難しいのう。なんじゃらほい?」

あちゃー。わかっていないようです。何気に初めて「なんじゃらほい?」と言いましたが、答えは

007「それはね、お月様じゃなかとね。」

大岩「お月様?」

007「うん。」

大岩「なるほどのう。なるほど。は、は、は。」

そう言いながらカレーを食べる大岩。呑気ですねえ。

ペギーは帰って来ず 

そこへ008がやってきて、海城が怪我をしているとマスターに耳打ちしました。ゴレンジャールームに行ってみると009が海城の手当をしています。

総司令「モモはどうした?」

明日香「まだ連絡がありません。」

大岩「もしかしたら。」

ピンときた新命は

新命「よーし、三日月仮面退治と行くか。」

明日香「俺もだ。」

大岩「おいどんも行くたい。」

これに異議を唱えた者がおりました。

海城「待ってくれ。三日月仮面には貸しがある。俺にやらせてくれ。頼む。」

ペギー、オオカミ部隊の全容をつかむ

ペギーはオオカミ部隊の訓練の様子を目撃。そして注射器で一般人を「オオカミの染色体を植えつけている」様子もしっかり見ます。転換して脱出しようとするモモレンジャーでしたが、りかちゃんを盾に取られて絶体絶命のピンチ。

三日月仮面「オオカミレンジャーと名を変えることだなあ。」

とそこへアカレンジャーが近づいているという報告が。この隙を利用してモモはりかちゃんを連れて脱出します。空からはバリブルーンもやってきました。アカが応戦している間にモモは一般人を救出。

新命「大ちゃん」

大岩「あいな。」

新命「坊や。救出開始。」

大岩「よっしゃ。」

ホースで吸い上げ開始。残りはりかちゃんと白石となったところで三日月仮面はオオカミ部隊をアカとモモに差し向けました。白石も三日月仮面の杖からの光線で三日月仮面の言いなりとなってしまいました。アカとモモはりかちゃんを連れてバーディーで脱出。アカは麻酔銃でオオカミ部隊の皆さんを眠らせ、モモはりかちゃんを救出しました。

名乗り

アカと対峙する三日月仮面とゾルダー。そこへ。

アオ「待て。」

キ「トイヤー。」

ミド「トイヤー。」

モモ「トイヤー。」

三日月仮面の部隊を取り囲みます。

そしてジャンプする一同。

アカ「トイヤー。」

アオ「トイヤー。」

キ「トイヤー。」

ミド「トイヤー。」

モモ「トイヤー。」

三日月仮面「ん! 貴様達は!?」

着地する一同。横を向き、前から順に

アカレンジャーアカレンジャー

アオレンジャーアオレンジャー

キレンジャーキレンジャー

モモレンジャーモモレンジャー

ミドレンジャーミドレンジャー

アカレンジャー「5人揃って」

全員「ゴレンジャー」

かかる曲はエンディング。完成型に近づいてまいりました。

戦闘開始

というわけで戦闘開始。途中でキレンジャー

キ「朝から晩までカレーばかり食べているのは誰じゃい?」
ゾルダー「そりゃあんたよ。キレンジャーのカレー好きは有名だもん。」
キ「そんなに有名か?」
ゾルダー「有名。」
キ「カレーばかりではなーい。力も抜群たーい。」
キレンジャーゾルダーの腹を締め上げました。
ゾルダー「納得。」

ゴレンジャーストーム

三日月仮面は逃走開始。また、アカ、アオ、キ、ミド、モモの順でジャンプした後、

アカ「ゴレンジャーストームだ。」

モモ「OK!」

散る一同。ボールはまだ白いまま。それを地面に置きながら

モモ「いいわね、行くわよ。ゴレンジャーストーム。キー。」

キ「任せんしゃい。ミド。」

ミド「OK! アオ。」

アオ「オーライ。アカ。」

アカ「トイヤー。フィニッシュ。」

ところが三日月仮面は復活してしまいました。

三日月仮面「私は何度でも蘇る。」

アカは三日月仮面が持っていた杖の三日月を狙うように命じ、アオはブルーチェリーで射抜きました。これが急所で三日月仮面は倒されてしまいました。

 

白石はりかちゃんと無事に脱出。黒十字総統は激怒するのでした。

おわりに

オオカミの染色体を注射するとオオカミ人間になるとか、三日月仮面の弱点は杖だったとか、若干無理のある展開が目立ちますが、殺陣は漸く完成形に近づいてまいりました。話もテンポよく進み、大きな破綻はありません。上原正三は一旦おやすみ。次回は上原が築いた土台に基づき、高久進と新井光の師弟コンビが書いたお話です。