仮面ライダーBLACK RX 第29話「水のない世界」を観て

はじめに

仮面ライダーBLACK RX 第29話「水のない世界」(脚本:江連卓、監督:小笠原猛、アクション監督:金田治と村上潤)を観て、思った話を書きましょう。澄川真琴さんとの約束を果たすためです。まあ気分は、新・必殺仕置人 第4話 「暴徒無用」(脚本:安倍徹郎、監督:松野宏軌 (C) 松竹)にて

仕置人の一人「多摩のどの辺りでございますか?」
吉蔵「青梅の奥のそのまた奥にございます。」

から来た頼み料13両という中途半端に少額な依頼(でも後でわかるけど頼み人はこれを工面するのが精一杯の状態)を

虎「ではこの命、6両にて落札。」

という更に少額で競り落とした念仏の鉄に似たような感じです。中村主水は「11両で良かったんじゃないか。」と文句を垂れますが、多分、安直に半額にして鉄は落札したのでしょう。金額に興味はなくて、堂々と自分の快楽を解消したかったんでしょう、非合法ですが一応合法的というややこしい状態ですが。で今でこそ、奥多摩は色々な特撮番組のロケ地(例えば森永奈緒美さん演じるアニーがロープでアクションをみせた橋があったりします)ですけど、実際に行ってみればよくわかりますが、結構山の中にあってお手軽に行ける場所ではありません。実際、東京都国分寺市に住んでいた頃はそれなりに足を運んでいますが、埼玉県上尾市に戻ってしまった今ではあまり行かなくなってしまいました。他の仕置人や中村主水達が文句を垂れる気持ちも私はわかります。閑話休題

軽々に書けないような裏話を聞いてしまって、更につぶらな瞳で「観てくださいね。」と言われてしまったら、観ざるを得ません。でも私も遊びたいので、こんな風に遊んでしまうわけです。で念仏の鉄がどう考えても割が合わない金額で受けてしまった理由の一つは

念仏の鉄「俺は1ヶ月殺ししねえと世の中、霞がかかったみたいになっちまうんだあ。」

殺人狂ではないのかという取りようによっては凶悪なものであり、取りようによっては遊んでいるだけじゃないのというものなのです。そしてこの話では出てきません…と思ったら、一応、出るといえば出ますけど、この頃の念仏の鉄は女遊びも大好きな状態になっていて仲間も呆れながら「しょうがないなあ」と受け入れている感じで、偶然にも、それにも通じる動機もあったりします。ただ当時は自分が病気になってしまったのではないかと真剣に悩んだりしましたけど後に俳優の実年齢を聞いて、あ、そうではなかったのか、と一安心しましたけどね。

とまあ冒頭だけでかなり遊べることも最近気がついたのでこんな感じの適当なノリで描いてます。まあ詳しい話はこちらでご確認ください。さりげなく澄川真琴さんの別のお仕事も得られるサイトもありますよ。この時点で澄川さんは夢を叶えたのではないかと私は勝手に思ってしまいますけど、実際はどうお考えになったのかまでは当然知りません。

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おもいっきり探偵団 覇悪怒組

とはいうものの、まだ本編には入りません。それは仮面ライダーBLACK RXのほぼ前年、仮面ライダーBLACKとほぼ同じ頃にあったこの番組の出演者が今回から加入するからです。実は既に5人組の一人が茂の友達三郎(中島義実)として出演してますが、この人の生年月日は1975年2月21日で「おもいっきり探偵団 覇悪怒組」当時は役相応の12歳。でも「おもいっきり探偵団 覇悪怒組」といえばヒロイン(と言いきれますね)の赤川矢須子(当時の芸名は上野めぐみ)でこの人の生年月日は1973年6月15日で「おもいっきり探偵団 覇悪怒組」当時は14歳くらい。おもいっきり実年齢が違っていますが、うまく誤魔化して小6の同級生に見せて演じていました。

そんな裏事情など当時は知らなかった私は当時高3で実年齢は18歳くらいなのですが、「なぜ小学生にときめいてしまうのだろうか?」と当時、真剣に(?)悩みながらも浦沢義雄さんが書く話のように「いやらしい気持ちはほんの少ししかない」ので結構頻繁に観てしまいました。それでもつまみ食い程度でしたけどね。ただこの番組のメインシナリオライターは実は江連卓さんなんですが、それでも浦沢義雄さんもしっかり書いていて、やはり番組の雰囲気はそれまでのこの当時の枠で放送されていた番組の雰囲気もしっかり残していました。そういう意味でも江連卓さんの実力は高かったと言いきれます。

そういう邪な心を持っていたせいもあったのか、次番組の「じゃあまん探偵団 魔隣組」は本放送では初回しか観ておりませんが、後に一応、必殺シリーズでは捨三を演じていた渡辺篤史さんにも興味はあったこともあり、東映チャンネルで再放送された時は「じゃあまん探偵団 魔隣組」は全話をしっかり観て、(当時)上野めぐみさんが出た話もあったと知りました。もちろん、「おもいっきり探偵団 覇悪怒組」もしっかり全話を観ました。完全に余談ですが、秋野太作さんはやはり必殺シリーズ密偵役を何度も演じており、そういう奇縁も「おもいっきり探偵団 覇悪怒組」と「じゃあまん探偵団 魔隣組」にはありますが、当時のスタッフがそこまで意識したのかどうかまでは、それ以上のことはよく知りません(桂歌春談)。

的場響子と白鳥玲子

さあ困ったことに前段の部分で結構長く書き過ぎてしまいました。残念ながら端折って書かざるを得ないという本末転倒のグダグダな感じですが、要点だけを書きましょう。この話は次の第30話も含めて的場響子(当時の上野めぐみ)の物語とも言い切れますが、困ったことに白鳥玲子にも重要な話なのです。的場響子は両親をクライシス帝国の刺客に殺されたこともあり、復讐に燃えます。年相応(当時15歳くらい)の格好をしているので中学校高学年という設定なのでしょう。で彼女を白鳥玲子がその場の雰囲気もあってか、的場響子を引き取りますが、それもあってか、白鳥玲子もそれなりに影響を受けていきます。的場響子はクライシス帝国と戦うためによく考えればおかしな特訓をしまくるのですが、なぜか「そのとき不思議なことが起こった(政宗一成談)」なんてセリフは飛び出ませんが、本当にそう言いたくなることが起きて、的場響子は超能力を身につけます。少しだけですけど。真面目に考えたら、そんなバカなと言いたくなりますが、それこそ真面目に作られているのでかなり説得力のある描写になっています。で最終的に仮面ライダーBLACK RXは刺客を倒して的場響子と白鳥玲子の目の前で南光太郎の姿に戻ってしまいますが、まあ思うところがあったのでそうしたのでしょう。それもわかる作りになっていますが、それは兎に角

白鳥玲子「光太郎さん!(と言って的場響子と共に南光太郎のところに駆け寄り)やっぱり、あなたRXだったのね。」

と気がついてしまいました。薄々察していたこともわかります。これは秋月杏子にも似たような場面がありましたが、秋月杏子とは違い、白鳥玲子はかなり実力のある人。やはり南光太郎のパートナー(?)は仮面ライダーBLACK RXでは白鳥玲子にならざるを得ないのです、全体の流れを考えると。それが高野槙じゅんさんが起用された理由ではないかと私は勝手に思っています。

当然の事ながら的場響子も感じるところはあるわけです。

的場響子「ありがとう、光太郎さん。あなたが、あなたが、仮面ライダーRXだったのね。」

そして2人とも今度は南光太郎と一緒にクライシス帝国と戦おうと決意するのです。まあ白鳥玲子は既に決意していたような気がしますけど、的場響子は今回で決意します。だから、このやりとりは外せないわけです。

クライシス帝国の皆さん

もう長く書き過ぎてしまったのでクライシス帝国についても書きましょう。ダスマダー大佐の参加もあり、クライシス帝国の皆さんもしっかり力が入った作戦を遂行します。今度は水を断つという恐ろしい作戦で的場響子の両親が殺されたのもそれが理由です。その意志を継ぐという動機も的場響子にはあったのがクライシス帝国の誤算でもあるという皮肉な展開。まあやはりよくみた展開になってしまうわけです。

そしてダスマダー大佐は相変わらず前回同様の存在感を見せるのですが、演じた松井哲也さんの実年齢を調べてみたら、なんと私より1年上という年齢。ということは出演当時は確実に若造にも見えてしまうわけで、そんな人に色々正論を指摘されてクライシス帝国の皆さんがイラっとするのも何となくわかってしまいます。またこれに関連して余計なことにも気がついてしまいましたが蛇足になるので書きません。

そしてマリバロンはまさにSMの女王様よろしく、今度は水を配るのでひざまづけとでも言いたいような事までして、あの格好で堂々と佐原家の皆さんも含めた南光太郎と白鳥玲子の前に、まさに街中で姿を現したりするのです。これだけでも高畑淳子さんの頑張りがわかってしまいますが、残念ながら詳しく書くことはできませんので詳細は映像で確認してください。

それから江原正士さん演じるアナウンサーがしっかり顔出し出演したり、東映番組には脇役でしょっちゅう出る山浦栄さんが医師役でチラッと出たりしますが、それも詳細は映像で確認してください。

おわりに

第29話についても観たことが書けました。脱線しまくったので本編にはまともに触れていないという本末転倒ぶりですが、話の雰囲気はこれでも書けましたし、テーマも拾えたし、本放送当時の雰囲気にも触れられるとは思うので、これはこれで良いのだと思います。

さて次回は前後編の後編にあたる話。それなりに面白いはずですが、困ったことに的場響子はなぜかしばらく後編を最後に登場しないのです。それなりの理由があって、それなりの描写があるはずですが、以前、まとめて観て、失敗したこともあったので、これから観るという状態です。

仮面ライダーBLACK RX 第28話「皇帝陛下の代理人」を観て

はじめに

仮面ライダーBLACK RX 第28話「皇帝陛下の代理人」(脚本:鷺山京子、監督:蓑輪雅夫、アクション監督:金田治と村上潤)を観て思った事を書きましょう。澄川真琴さんとした約束を果たすためです。あれ、いつの間にか折り返し点を過ぎていました。もう冒頭の場面を見ただけで大まかな流れが読めるようになってしまいましたが、現時点でも少なくとも第34話までは観たい人が出ますから、結局、最後まで、とは言うものの最後は本放送当時の私が「うーん。趣旨はわかるんだけどなあ。」と思ってしまってイマイチ盛り上がれなかったところもあるので、と言うことはなんだかんだ言って観たわけですがつまみ食いしたに過ぎないので全体の流れまでは観ておらず、まさに木を見て森を見ずの状態で観たので全体を通せば見方が変わるかもしれないなあと思っています。それでも変わらないかもしれませんが。

あとこのシリーズとは別に他のシリーズも隙間時間を使って書いており、そのシリーズのネタもとい記事も書けるのではないかという邪な心も持っていたりします。実際、いくつか拾えて受けるものは受けて、はずしたものはそれなりに、という澄川真琴さんが共演した(はずの)樹木希林さん発案(厳密には違うかもしれませんが、あのCMが作られた経緯を知るとそう書きたくなります)のこともありました。樹木希林さんはアクションは全く行なっていないはずなのに影の軍団の全作品に出ています。それなりの理由があると言うのは私でもわかります。アクションだけではなくてそちらの方も好きですからね。

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クレジット

とは言いながら書くのはオープニングのクレジットです。仮面ライダーBLACK RXのオープニングは結構細かいところが変わっており、本当はそこも確認するのも大事なのですが、そうなると記事の長さがやはり長くなってしまうので今までは書きませんでした。細かい変遷を経て第1話とは微妙にオープニングの映像は変わっています。まあこれはボーっと観ていると気がつかないでしょうね。と言うわけで皆さん、それは実際の映像を観て確認してみてください。実はこれだけで記事が書けるのではないかと思いますよ。書けない人は書けないかもしれませんが。閑話休題

さて私が確認したかったのは、今回から登場する人のクレジットです。順番は置いといて、このようにクレジットされているのを確認しました。

ダスマダー

  松井哲也

なんと単独です。白鳥玲子やマリバロン同様、単独で表示されるのです。これだけでわかる人にはわかるでしょう。重要人物なのです。

1話持ち?

もう一つ外せないのが、これが1話持ちで制作された可能性が高いことです。仮面ライダーBLACK RXもそうですが、大体の特撮番組は2話をまとめて制作することが多いのですが、この話はどうも違うようです。脚本家の鷺山京子さんや蓑輪雅夫監督の登板状況を見てみると、どうも今回は1話だけを力込めて制作した可能性が高そうと思えるのです。と言うのは脚本家の鷺山京子さんの執筆作も蓑輪雅夫監督も前後は空いており、この1話だけ妙に浮いた感じになっているので、重要な話なのでそれなりに力込めて作ったのだろうと思います。ただ私はウルトラシリーズなどの著作を手掛けた白石雅彦さんとは違って関係者の話を直接伺うことができておりませんのであくまでも仮説に過ぎません。

さて1話持ちとは逆に明らかに3話持ちで作られたと思われる話もありますが、そちらについては既に取り上げたので、そちらをご覧下さい。

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登場するレギュラーは白鳥玲子のみ

さらにオープニングのクレジットでわかってしまったことがあります。それは登場するレギュラーが高野槙じゅんさん演じる白鳥玲子のみだと言うことです。澄川真琴さんじゃないかって? 「違う」のです。高野槙じゅんさんなのです。それはもはや瑣末な指摘に過ぎません。既に散々語ってきましたけれど、やはりこれも物語を語る上で重要な役割を果たすからです。今まで全く登場しなかった話もあれば戦闘の役には立っていなかった話もありますが、今回はしっかり、戦闘はしませんが、それでも茂やひとみや霞のジョー(出ませんけど)のような戦士の心は持っているのではないかと思える活躍をするのです。次の話でわかりますけど、既に南光太郎仮面ライダーBLACK RXである事に勘付いています。そして戦士として活躍する動機も別の話で語っています。それを知った上で見ると、やはりそういう動きをしているのです。

さて秋月杏子ではこれができたかというと、その後の動きを見ると、南光太郎の役に立とうと頑張ろうとしますが、白鳥玲子ほどの活躍を見せられたのかは微妙で、やはり白鳥玲子がヒロインになった理由が長い目で見られるようになった私には理解できます。でもねえ、本放送当時の私はそこまでの知識などなかったわけでどうしてもその場しのぎの視点になってしまったので、「なぜ秋月杏子を出さないんだ?」と「●●反省会」の皆さんのようなことをしてしまったわけです。まあクレームは入れませんでしたけど距離を置いてしまったのです。距離を置いた理由には別のことも絡んでいますけど既に長くなってしまったので別の機会に書ければ書こうと思います。

クライシス帝国からの移住者到着

やっと話の内容に入ります。とは言うものの、私の興味のあることしか書きませんのでかなり端折ります。別のシリーズで書くことになるでしょうからね。

冒頭は散々語られたクライシス帝国からの移住者が到着する場面です。政宗一成さんがいきなりタイトルを読み上げて映るのが今まで見たこともないような格好をしている人達が行進(?)するところです。で話を見ていくとこの人達が

ゲドリアン「いよいよ我らクライシス人が地球に移り住む日がやってきた。お前達はその映えある兵士として選ばれたのだ。」

と言うことがわかります。何度失敗しようと計画は遂行しようとしてるわけですね(溜息)。似たような話はつい最近も思いましたけど、長くなるので書きません。

ダスマダー大佐

そして外せないのがダスマダー大佐。思いっきり端おってしまいましたが、前半の部分はダスマダー大佐の実力をしっかり見せるための前振り(と私が思ってしまった場面)ですので詳細は映像でご確認ください。一応、話の伏線となることがしっかり描かれていますけど、既にかなりの時間と文字数を使ってしまったので書かないでおきましょう。しかもやはりクライシス帝国の皆さんはグダグダだったとわかってしまいましたので、そういう意味でも白けてしまいました。

そしてダスマダー大佐の初登場場面はクライシス帝国の刺客(私の興味は既にございません)と仮面ライダーBLACK RXとの初戦。途中で割って入り、姿を現しますが

クライシス帝国の刺客「お、お前は。」

このセリフだけで凄い人だと言うのがわかる人にはわかってしまいますし、仮面ライダーBLACK RXにもわかってしまいます。そして演じているのが当時は倉田プロモーションに所属して倉田保昭さんの内弟子として香港でも活躍した松井哲也さん(これだけでわかる人は実力がわかるでしょうがわからない人はそれなりにでしょうね。実際、当時の私はそんなことまで知りませんでした)です。これだけでも凄いのに、ダスマダー大佐はこんなことまで言います。「査察官 ダスマダー」と言う字幕もしっかり入るので素性がある程度わかってしまいます。

ダスマダー「クライシス皇帝国直属特別査察官ダスマダー大佐。RX、手始めに君の力を見せてもらおう。」

聞き取ったので微妙に間違いがあるかもしれませんが、このセリフだけで彼の立場がわかる(でも実は微妙に隠していることがあるのも後でわかりますけどそこまで考えられていたのかどうかまではわかりません)でしょう。と言うわけで戦いに割って入るわけですが、松井哲也さんが演じるだけあってやはり強い。もはやクライシス帝国の刺客は雑魚にしか見えません。おそらく全て本人が演じたダスマダー大佐は生身のはずなのに(おそらく)岡元次郎さんが演じた仮面ライダーBLACK RXと善戦と言うよりは圧倒します。まあJAC(当時の名前ですが以後はそう書く事になるでしょう)の皆さんが演じても良かったのでしょうが、映像を観てしまうと敢えて他チームから助っ人を起用した理由がなんとなくわかってしまいました。で仮面ライダーBLACK RXはこの戦いで生死不明になり、刺客は「やったぞー」と安直に喜びますが、しっかりアップになったダスマダー大佐は何かを感じ取った模様です。ここでも実力があるのは明らかだと言うのがわかる人にはわかってしまいます。実際、私は話の流れが読めてしまったこともあって、余計にそう感じました。

さて直後にダスマダー大佐はクライシス帝国の皆さんと合流しますが、やはり皆さん、煙たがります。今まで好き勝手にやっていたのにうるさそうな人が入るのですから、そう思うのはわかります。わかりますが、今までのグダグダぶりを私は観てきているので(以下省略)。さらにダスマダー大佐はこんなことまで口走ります。

ダスマダー大佐「手ぬかりがある。」

でその手抜かりとは

ダスマダー大佐「あの子供を逃がしている。」

なおあの子供の素性は三田ユキオ(市川浩)と言う少年で端折りましたが作戦の重要機密事項をしっかり観てしまい白鳥玲子が救出して逃げ回っている状態です。これも正確な表現ではありませんが。でダスマダー大佐(これまた微妙な階級でわかる人にはクライシス帝国の皆さんがイラっとする理由がこれだけでわかってしまいますが、そうでない人はそれなりにでしょう)は他にも見抜いているはずです。でこの後のやり取りからもこれもクライシス帝国の敗因が見えてしまいますけど、それは先の話。ゲドリアンはなんとこんなことを言います。

ゲドリアン「RXがいないぞ。あんな子供くらい。」

ダスマダー大佐「果たしてそうかな。」

ゲドリアン「なんだとー!」

ジャーク将軍「もう良い。ダスマダー、目障りだが、それも任務とあらば仕方がない。我らの手際、とくと見届けて帰るが良い。」

ダメだこりゃ。と私は思ってしまいました。ダスマダー大佐の方にも頭を抱えてしまう感じのものがあるのが私にはわかってしまいました。クライシス皇帝の思惑通りには行かないだろうなあと言うのがこれだけでわかってしまいました。実際、最終的にはうまく行かなかったんですけどね。

と言うわけで作戦は遂行されますが、やはりグダグダなクライシス帝国の皆さんがダスマダー大佐の指摘も活かしきれず、と言いたいところですが、彼らなりにやることはやって作戦を遂行し続けた結果、当然、作戦は失敗。最後のやり取りは

ジャーク将軍「またしてもゲドリアン、失敗するとは。ターッ!」

とまあ罰を与えるのですが(この時の高橋利道さんや渡辺実さんのアクションと言うより芝居かなも見どころですけど)、さらに

ダスマダー大佐「だから言わぬことではない。ふん!」

今度はゲドリアンが宙に浮かされてしまいました。これもまたクライシス帝国の皆さんがイラっとする理由にもなっているのでしょうねえ。

マリバロン「このようなことが許されるとは。」

ジャーク将軍「(達観した感じで)ダスマダーはある意味では皇帝陛下の代理人なのだ。」

まあこれもウソを言ってはおりません。多分、ダスマダー大佐の真の素性もジャーク将軍はご存知なのでしょうと私が勝手に思ってしまうセリフです。もっとも私はこの話を本放送で観ていなかったと言い切れるので、当然、ダスマダー大佐の事などきちんと把握してはおらず、つまみ食いしたらいつの間にかいた、と言う感じだったので、わかるはずもありません。

でよせばいいのに(と私は思うのですが)ダスマダー大佐はこんなことを言い放ちます。

ダスマダー大佐「ジャーク将軍、この度の不始末、皇帝陛下にツブサに報告しておこう!」

私は既にダスマダー大佐の真の素性を知っていて、彼の職務も知っているので、こう言いたくなる気持ちもわかりますが、これはこれで余計なことをしたなあとも思ってしまうのです。ゲドリアンは床に落とされ、ダスマダー大佐は立ち去りますが、この後もクライシス帝国の皆さんは自分のグダグダぶりを棚に上げて不満を抱いてしまうのがしっかりわかってしまいます。ダメだこりゃ。皇帝陛下の意図はわかりますが、どうもうまくいきそうになさそうですねえ。

で蛇足ながら、最後は南光太郎と白鳥玲子が三田ユキオ少年を車から降ろし、ユキオ少年の父、母、姉と再開する場面が描かれておしまいです。

おわりに

第28話も観ました。結局、戦闘場面をまともに描いてはいませんが、話のテーマは拾えたとは思います。こういう話も日本ではよくありそうで私もダスマダー大佐のようなことをしてしまった事もあったような気もします。あそこまで優秀でもなかったとは思いますけどね。

さて次は私が待ってましたと言いたくなりますが白鳥玲子にとっても重要な話。さらにはマリバロンもこの話の影響もあってか活躍を見せる話。実は既に先走りして観ていますがやはり記事を書く時間も文字数も多くなりそうな予感がしております。

仮面ライダーBLACK RX 第27話「大逆襲! 影の王子」を観て

はじめに

仮面ライダーBLACK RX 第27話「大逆襲! 影の王子」(脚本:宮下隼一、監督:小笠原猛、アクション監督:金田治と村上潤)を観て思ったことを書きましょう。また趣旨が変わってますが、まあ観たことを書ければそれで良いわけですし、隙間時間をぬって即興で書いているわけですから、こうなるわけです。で散歩しながら思ったのは「太陽にほえろ!」に登場した滝隆一ことスコッチ刑事のことですね。私は三上順ことテキサス刑事も好きですが、彼を否定しまくった一見非情に見えるけど心の底には島公之こと殿下同様の優しさも持つ、矛盾しまくった性格のスコッチ刑事も好きなのです。偶然に過ぎませんが神隼人や神誠にも似たところがありますねえ。で元婚約者だったトッコ(夏純子)の遺志を継いで丸腰で容疑者の少年(池田秀一)を説得する様子を観て、久しぶりに前線に出たボスがしっかり観て山田署へ送り出すことを受け入れることを決める(もちろん本人も同意)と言う話も澄川真琴さんに「観てくださいね」と言われて観ることを決めた私となんだかダブルなあと勝手に思ってしまったわけです。なおスコッチ刑事は「必殺仕置屋稼業」でやはり沖雅也さんが演じた市松を参考にした節がある(逆かもしれませんが)のですが、捻りが加えられているのが面白いところです。

と言うわけでこの発端だけで色々変化球を投げられることもわかりつつ、澄川真琴さんとした約束を果たすため、今回も記事を書くことにしましょう。なんだかんだ言って少なくとも第34話までは観ることを決めていますので最後まで観る事は間違い無いでしょう。昨日と書いていることが全然違いますけどね。

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南光太郎側のレギュラーと採石場の出番なし

さて題名からも察しがつくかもしれませんが、シャドームーンが登場します。ただ今回暴れるのは採石場ではなくて富士の裾野。それもそれなりの理由があります。そしてまた南光太郎と絡むレギュラーである佐原一家と白鳥玲子も一切出ません。佐原茂とひとみを出しても良いのではないかなあとは話を観ていて思ったのですが、まあそれなりの理由があったのでしょう。宮下隼一さんが一番描きたかったのは多分シャドームーンの死だったわけでしょうから、茂とひとみを出す必要もないと思ったのかもしれません。真の理由は実はわかりませんが、それでも物語は成立します。

クライシス帝国の皆さん

クライシス帝国の皆さんは一応出ます。相変わらず壮大な作戦を立てながらやはりグダグダで前半はシャドームーンにクライシス帝国の刺客を操られてうまくいかないという惨状を見て(そこまで察知しているわけでもないところがやはりグダグダ)、ジャーク将軍が怒り狂う(叱っているようには見えない)状態が描かれます。作戦指揮者はゲドリアンだったようですが、最終的には4人全員参加する流れとなります。そして次回への前振りはしっかり行なわれていて、クライシス本国では50億の民の移送準備が着々と進んでいることをジャーク将軍が語ります。でも地球側ではグダグダなのでジャーク将軍がああいう態度をとってしまう気持ちは理解できます。でも話の流れからするとやはり脇役でしかないんですよねえ。まあマリバロンが刺客相手にSMの女王様よろしく鞭打つ場面さえありますけど、それも刺身のつま程度という印象を私は受けてしまいました。

シャドームーンは秋月信彦に戻った

というわけで一番大事なのが南光太郎とシャドームーンとの戦いになるわけです。既に南光太郎はシャドームーンがどうやって復活したのかをしっかり把握し、秋月信彦とは無関係であることを知っているはずで、最初はそんな感じで戦いますが、戦闘中にクライシス帝国の刺客(名前は既に興味がなくなりました)が柴田牧場の茜(田村美幸)と弘(中山竜二)を人質にして拉致したところから流れが変わっていきます。これがクライシス帝国の壮大な作戦が失敗する元になってしまうのですから、この時のクライシス帝国の皆さんは本当に無能だと言い切れる場面です。これも次回への前振りですね。

でまあクライシス帝国の皆さんにもそれなりの理由がありますが、アクロバッターに乗って兄の弘と妹の茜を救いに向かう仮面ライダーBLACK RXを見ながら、シャドームーンはこう言います。

シャドームーン「これは俺とRXに対する罠だ。だがしかし、例えどんな罠が待っていようとRXを倒すはこの俺だ。先は越させん。邪魔はさせん!」

ところがところが、そういう単純な話ではありません。仮面ライダーBLACK RXは弘と茜の捕まっている場所に辿り着きますが、そこにシャドームーンがまた登場。戦いの続きを始めようとしてシャドーセーバー2本を出しますが

仮面ライダーBLACK RX「待て、シャドームーン。お前との決着は子供達を助けてからだ。」

実はこのセリフはその後のシャドームーンの行動の伏線にもなっているのですが、そんなことを気づくはずもないシャドームーンは聞き入れず、仮面ライダーBLACK RXに立ち向かいます。二刀流で戦うシャドームーン。そこへクライシス帝国の皆さんの幻影が現れて色々ほざきますが、例によって(結局)ハッタリにしか過ぎないと私が思ってしまったため省略し、先を急ぎましょう。仮面ライダーBLACK RXは斬られてしまい、それなりにダメージを受けながらもこう言います。

仮面ライダーBLACK RX「シャドームーン、お前には見えないのか、あの子達の姿が。」

でシャドームーンは少しだけ振り返ってしっかりと子供達の姿を見ます。しっかり子供達が泣き叫ぶ姿を観るわけです、横からですけど。でも何かは感じたと思います。それでもRXに襲いかかるシャドームーンでしたが

仮面ライダーBLACK RX「自分の目的のためなら目の前で泣き叫び子供達を見殺しにする。そこまで堕ちてしまったのか、シャドームーン。」

そして仮面ライダーBLACK RXは決意します。

仮面ライダーBLACK RX「俺は、お前を許さん!」

と叫ぶや否や、反撃開始。キングストーンフラッシュを思わせるような技(勇者ライディーンのゴッドアルファも思い出します)でシャドームーンを怯ませ

仮面ライダーBLACK RX「RXキック!」

そして

仮面ライダーBLACK RXリボルケイン!」

でシャドームーンのシャドーチャージャーをぶっ刺して戦いは終了…と思うでしょう。私もそう思ったのですが、違うんです。まあこの時の殺陣(と呼びたくなってしまいます、私は)も必見ですが、それは文章では描ききれませんので映像で確認してください。(多分)岡元次郎さんのこともいつもとは違ってかけました。まだ書きますよ。

シャドームーン「見事だ、RX。」

仮面ライダーBLACK RX「シャドームーン、一緒にここを脱出しよう。」

シャドームーン「聞け。(RXは身構えますが)クライシスはあの山(富士山)を噴火させるつもりだ。」

仮面ライダーBLACk RX「何!」

しっかり富士山を映した後(小笠原猛監督の演出が光ります)、作戦の内容を明かした後、

シャドームーン「行け、RX。あの子供達のことは俺に任せろ。うちに戻すくらいの力ならまだ残っている。」

でしっかり秋月信彦の姿も映ります。これは南光太郎が思い出したのでしょう。思わず仮面ライダーBLACK RXはこう言います。

仮面ライダーBLACK RX「信彦…」

戦いの前と後とでは仮面ライダーBLACK RXとシャドームーンの気持ちがしっかり変化していることがセリフだけ(もちろん間に入れられる映像でも)わかります。やはりここが一番大事な場面です。

仮面ライダーBLACK RX「信彦!」

シャドームーン「我が名はシャドームーン。いずれ再び蘇り、仮面ライダーBLACK RX、お前に勝負を挑む! お前の首は渡さん。ぐずぐずするな。行け、RX!」

仮面ライダーBLACK RX「(子供達を救いに向かう様子を見ながら)シャドームーン、頼んだぞ、子供達を。」

これは次作(実は予定されていたらしいのですが実現しませんでしたというのは最近知りました)の前振りとも取れるセリフで仮面ライダーBLACKにも出てきそうなセリフでもあります。一番書きたかったのはこれなのでしょう、と私は勝手に思いましたが。

もうここで話の流れは分かりましたよね。そう、あんたの思った通りだよ、師岡さん(中村主水談)。

最後は柴田牧場(兄妹の自宅でもありますが)の脇で横たわるシャドームーンを見守る兄妹を映し、南光太郎を映し、兄妹が父と再開する場面を映し、南光太郎に感謝する父(南光太郎の正体を知っているかどうかまではわかりませんけどね)を映し、横たわるシャドームーンを観ながら南光太郎がシャドームーンや秋月信彦を思い出し、思わず南光太郎が(王子様ですが)シャドームーンをお姫様抱っこして歩く場面を映す中、政宗一成のナレーションが流れて終了です。

あれ、クライシス帝国の皆さんのことはほとんど書いていませんねえ。まあ次回はしっかり描くことになるでしょう。ついにあの大佐が登場しますからね。まあこのグダグダぶりもあの大佐登場の前振りになっているのでしょうと私は勝手に思います。

おわりに

やはり書くのに時間がかかってしまいましたが第27話も観たことも書けました。実はこの話は本放送で観たはずで最後の場面は記憶通りでした。ただ細部は忘れ去っていたところもありました。まあ私は時空戦士スピルバンを本放送で観て確かにオープニング最初のシルエットを覚えていたのですが、ダイアナがオープニングで水着を着て泳ぐ場面は忘れていたという、やはり長期記憶にガタが来ている人間ですので、これも難しく書きすぎですが、そういういい加減な人です。お話が面白かったのは確かです。

さて次回はあの大佐の初登場する話。それなりに力が入っているのはわかりますが…という状態ですが、さてきちんと書けますかねえ。これは本放送で観ていないと言いきれてしまいます。

仮面ライダーBLACK RX 第26話「ボスガンの反撃」を観て

はじめに

仮面ライダーBLACK RX 第26話「ボスガンの反撃」(脚本:江連卓、監督:小笠原猛、アクション監督:金田治と村上潤)を観て思ったことを書きます。澄川真琴さんとの約束を果たすためと同時に自分の興味も満たすためです。やはりいつの間にか記事の趣旨が変わってしまいましたねえ。以前、仮面ライダーBLACK RX大好きな方の御機嫌を損ねるようなことを平気で口にしてしまいましたが、あのお金にはうるさい藤枝梅安先生も少額ながら心のこもった仕掛料を(しかも元締を通さずに直接)受け取ってしまってのめり込んでしまった話(「地獄へ送れ狂った血」など)があったので、そういうものです。念仏の鉄や中村主水にも似たような話があったような気がします。まあそういうものですよ。捻くれた私ですけど軽々に公にできないような裏話まで聞いた上につぶらな瞳で「観てくださいね」と言われちゃったら、観ないわけには行きません。で気がついたら、逃げの一手を打っていた筈なのに、当初思っていたよりもハイペースで描くようになっています。もっとハイペースにしようとして失敗しちゃったこともありましたっけ。やるからには真摯に向き合わないと行けない、というプロ根性は藤枝梅安先生や念仏の鉄なども持っていました。中村主水もああ見えて熱い気持ちはあるのです。それを今回も書きましょう。といつもの通り、ずるすぎる作戦を使って文字数も稼げました。ただ藤枝梅安先生みたいに「やめた」と言っちゃう(「横を向いた仕掛人」)かもしれません、とこれまたずるいことも書いておきましょう。ただ折り返し点を過ぎたので完走するかも知れませんね。もっとも私は運動は苦手なので古河マラ(なんですか、それ?)はいつも制限時間に引っ掛かり完走できませんでした。ただ断続的に歩けばコースを辿れる時に後で気がつき、色々あって完歩しました。

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ボスガンの立案した作戦

ですが今回は江連卓さんが脚本を書いた話でやはり濃いわけです。しかも前回の続きで外せない場面がてんこ盛りです。でやはり外せないのが冒頭で描かれたボスガンが作戦を立案する様子です。彼なりに考えていることが描かれます。でまず「怪魔稲妻剣を独断で開発させて」ます。その目的は

ボスガン「私の命令通りRXを切り裂きロボライダーを貫く豪剣に仕上げたのであろうな。」

で実際にテストまでして(市川森一が書いたゴルゴダ星の話を思い出しました)

ボスガン「見事だ。本物のロボライダーと同じ素材で作られたシミュレーションロボライダーを切り裂くこの怪魔稲妻剣。もうRX恐るるに足りん。この上私は既に怪魔獣人ガイナギンガムを地上に放っている。」

とまあやる事はやっているのですが、このセリフをよく聞くと何かが足りていないなあ、という事もわかってしまいます。私はこの時点でそれがわかってしまいましたが、それでもこの話は面白かったです。でもそれに気がついていないボスガンは更にこう言います。

ボスガン「仮面ライダーRX。覚悟しておけ。貴様を人間達から切り離し、一人ぼっちにして、その後で必ずこの怪魔稲妻剣で倒す!」

ここでも彼なりに考え抜いたのでしょうが、何かが足りていないなあ、という事が私にはわかってしまいました。なので話の筋はほぼ読めてしまいましたが、それを確認していきましょう。今回はいつもより長くなりそうです。

霞のジョーの表稼業(?)

さて今まで霞のジョーはどうやって暮らしていたのかなあと思っていたのですが、今回、それが少しだけ語られます。小野寺丈さん演じる吾郎が働く佐原航空の社員食堂でアルバイトを始めているのです(ということは他にも色々やっていた筈ですが)。でも吾郎は南光太郎に文句を言います。

吾郎「あーあーあー、なってないねえ。アルバイトっていってもサービス業なんだから、もっと丁寧に仕事をしてよ。」

実際、そんな感じの仕事ぶりで吾郎でなくてもこう言いたくなります。霞のジョーは戦闘はある程度できて光太郎の助けになっています(力およばず足を引っ張ることもありますけど)が、記憶喪失でもあるからか、他の仕事ではこうなってしまうようです。まあそういう人はいますよね、専門バカと呼ぶべき人が。光太郎絡みで雇われた事もしっかり語られます。

佐原唄子と茂とひとみ

次にボスガン(とクライシス帝国の刺客)は南光太郎と身近な人を襲っていきます。まず霞のジョーを襲い、白鳥玲子を襲い、白鳥玲子は入院します。でもこの二人は光太郎としっかり絆を結んだ人。なのでこの時点でボスガンの作戦が破綻するのは目に見えていますが、一応、効く人には効いています。それが佐原唄子です。今回、佐原俊吉は出ませんが、茂とひとみは出ます。これもまた重要なポイントです。

刺客は唄子に襲いかかり、光太郎を追い出して近づかないようにしろと脅迫します。さもなくば子供達にも危害を加えるというのです。光太郎のことも心配だけど子供達のことも心配な唄子は光太郎を追い出し、光太郎は遠くへ立ち去ることまで考えます。あ、これもどこかで聞いたような話ですね。ウルトラマンレオで出てきました。その時のロケ地、なんと私の母校でしかも私がいた研究室のすぐそばです。在学中に気がついてましたけど、いつでも行けるさ、と思っているうちに重要なロケ地は廃道になってしまいましたが、ここは今でも残っています。それをついでに紹介しましょう。

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実は制作当時とは微妙に変わったところもありますよ。

さてウルトラマンレオとは大きな違いがあります。それは唄子が守ろうと思った子供が茂とひとみだったということです。茂は既に戦士としての自覚が芽生えていますけど、ひとみもそうだったというのが、この話でわかります。2人は光太郎を探しに出かけ、光太郎を見つけ出し、手伝います。まあ子供なので光太郎の戦闘自体に役に立ったかどうかは微妙かも知れませんが、光太郎の心の支えになったのも事実です。これがボスガンの誤算、というか、なぜ気づかなかったのかと私は言いたくなりますが、兎に角、ボスガンの作戦が失敗するキッカケの一つにもなるわけです。

対する梅田とおるは、あのねえ、と言いたくなるくらい同じような悩みを繰り返します。ウルトラマンレオは私が本放送を観た記憶が残っている唯一の第2期ウルトラシリーズの番組ですが「帰ってきたウルトラマン」や第1期ウルトラシリーズを観てしまった今となってはどうしても観る優先順位が下がってしまいます。まあ関係者の皆さんが一生懸命やっていたことは知っていますけどね。それでもなあと思うわけです。特に脚本家の人には「たまには別の話も入れてくださいよ」と言いたくなります。まあベテランの若槻文三さんは結構バラエティーのある話を書いていて、ワンポイントリリーフに止まりましたが石堂淑朗さんも印象に残る話を書いていますけど、他の人にはそう言うことを言いたくなる人もいます。名前は挙げませんが、わかる人にはわかるでしょう。もちろん、彼らは彼らなりに頑張ったことは知ってますけどね。

白鳥玲子

でやはり外せないのが白鳥玲子の動向。今回はキャーキャー騒いで病院に入院する羽目に陥り、戦闘の役には立っていないのですが、今後のことを考えるとやはり外せません。病院のベッドで寝ていた白鳥玲子はジョーにこんなことを言います。

白鳥玲子「あたしは光太郎さんと一緒ならどんなことになっても恐れないわ。」

今回は活躍しませんけど、しっかり本音を語っているのです。だから大怪我しても佐原唄子とは違って、こう言うのでしょう。で今後の展開を考えると薄々何かを察しているとも受け取れます。

霞のジョー負傷(退場)

で霞のジョーは南光太郎の元に駆けつけ(よく考えたらどうやって光太郎がいる場所がわかったのかが謎ですが、それは瑣末な疑問にすぎません。これも元は実相寺昭雄監督が言った言葉の応用なので我ながらずるいですね。)ましたが、怪魔稲妻剣で斬られて重傷を負ってしまいました。かなり端おって書いてしまいましたが、まあ内容はわかるでしょう。これは霞のジョーを演じる小山力也さんの都合もあっての措置。以後、しばらく霞のジョーは残念ながら出ませんが、それなりに濃い話が続いて、また戻ってくるので、その事情について語る日も来るでしょう。来ないかも知れませんが。とまたズル過ぎる事を書いておきましょう。既にかなり長くなってますから。

ジャーク将軍とボスガン

最終的にボスガンは敗北。ジャーク将軍とごたーいめーん。なお、他のクライシス帝国の皆さんは今回は登場しません。でこんな取りようによっては恐ろしい会話を交わします。

ボスガン「将軍、後一歩のところまでライダーを追い詰めたのですが手傷を負ったためにやむなく引き揚げてまいりました。」

ジャーク将軍「ボスガン。それでは余の後の将軍の地位は狙えぬではないか。」

なんとジャーク将軍はボスガンの野心を見抜いていたのです。まあ他の2名(マリバロンがどうだったかはわかりませんけど)も見抜いていましたから、当然ですね。で凶悪なやり取りがあった後、あの怪魔稲妻剣をジャーク将軍は折ってしまい高笑いして去ってしまったのでした。恐いですねえ。これからボスガンがどうするのかも見どころになりそうですが、今までのグダグダぶり、今回もある意味、グダグダなところがありましたけど、期待しないでおきましょう、と酷いことも私は思います。

おわりに

第26話も観ました。次はあの男が再登場する第27話。結構、濃い話が続くので当分観るのは間違いないでしょう。とは言うものの、何かの理由で「やーめた」と言っちゃうかも知れませんが、その時は御勘弁ください、と例によって狡い言葉も書いて、この記事は終わりです。想定外に時間がかかってしまいました。でやはり戦闘場面を書いていませんが、そこは実際の映像を観て補完してください。

で書いているうちに別のシリーズに転用できそうなネタも見つけましたので、それは後のお楽しみ。ヒントは既に書いていますけどね。

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仮面ライダーBLACK RX 第25話「さそり座の花嫁」を観て

はじめに

仮面ライダーBLACK RX 第25話「さそり座の花嫁」(脚本:江連卓、監督:蔦林淳望、アクション監督:金田治と村上潤)を観て思った事を書きます。澄川真琴さんの約束を果たすためです。で既に目的が変わっているのはわかる人はわかるでしょうし、わからない人はわからないでしょうが、あのイベントに参加する前はこれに取り組むとは全く思っていませんから、やはり削るわけにはいかないのです。

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クライシス帝国

冒頭はクライシス帝国の皆さんの場面。やはりというか、ジャーク将軍の口からしっかりとクライシス皇帝が烈火の如くお怒りになっていて、マリバロンがクライシス本国へ行っている(見方を変えれば高畑淳子さんが出ない)と語ります。で作戦がよりによって題名通りのこれですか。でもそれなりの理由はあります。作戦遂行者はボスガンですが、ボスガンはマリバロン同様の生粋のクライシス人。しかもナイトの地位を持つ人なのであわよくばジャーク将軍にとって変わることもできるかもしれないという野心さえ、この時点では抱いています。で残りの2名もそれは知っていて、それについて陰口を言う場面も少なくとも2回あります。これもよくありがちですよね、レーザーラモンRGではありませんが。

当然、あの大佐が登場する伏線でもあるのでしょう。さてマリバロンが次回も出ないのかどうかまでは私は実は知りません。

さそり座の女

そしてさそり座の花嫁を5人も集める作戦が遂行されるわけです。今回、佐山家の皆さんは全員登場します。南光太郎も霞のジョーもそして白鳥玲子もそれを察知します。で3人集まったところで、なんと白鳥玲子がさそり座の女(コロッケが本人公認でモノマネするあれみたいですね)であることがわかります! え! 既に書いていますが、私もさそり座生まれ。まあ偶然でしかありませんが、そう言う意味でも仮面ライダーBLACK RXと私は縁があったんですねえ。やはり本放送をきちんと観ておけば良かったなあと思いますが、そうしなかったのはそれなりの理由がありますが、今、それに触れるつもりはありません。と言うわけであっという間に南光太郎達の作戦は決まり、南光太郎と白鳥玲子が偽装結婚(それは佐原俊吉にも伝えられてはいますし、そのために佐原家の人が全員出演することになったのでしょうね)し、霞のジョーは途中で玲子と入れ替わって囮になることになります。一部は仮面ライダーでも観たような話です。で偽装とは言え、南光太郎と結婚式を挙げるわけですから、白鳥玲子もやる気まんまん(関東以外の人は知らないでしょうが、この頃だったかこの後だったかで吉田照美さんが文化放送でこういう題名のラジオ番組をやり長寿番組となりましたが今は終了)です。作戦とは言え、霞のジョーは女装させられるので当初は嫌がりますが、それでも遂行するのが笑えます。でも光太郎達の思惑通りには行かず、結局、白鳥玲子はボスガンに攫われてしまうのですがね。

アナウンサー

当然、さそり座の花嫁が攫われ、このニュースをテレビでアナウンサーが報じるわけですが、おや、この声は聞き覚えがありますよ。お顔もしっかり映るこのアナウンサーを演じているのは江原正士さん。仮面ライダーBLACK RXが放送された数年後に思わぬ形で私は関わることになります。もっとも江原正士さんは御存知ないでしょう。江原さんには触れてはおりませんが、概要はこの記事を御覧ください。別の記事がこれまた思わぬ形で役に立ちました。

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確かスタジオで流れたナレーションと放送で流れたナレーションは微妙に違います。覚えているのは西葛西をスタジオでは「葛西西」と言っていたこと。ですが、放送ではしっかりなおっていました。と言うことは録り直したわけですが、これはこれで大変だったでしょう。奇しくも(こればっか)声優の仕事にも私は触れていたのですね。実は私は…キリがないので書くのはやめておきます。

城ヶ崎海岸

で最終決戦は城ヶ崎海岸です。なぜそう言い切れるかといえば、偶然にも(こればっか)快傑ズバットの最終回で天海山三兄弟が吊るされる、子供心に強烈な印象を残した場所へ行きたくなり、昨年の夏に行ってきたからです。で採石場城ヶ崎海岸で撮った場面と思しき場面が交互に入り、快傑ズバット最終回でも観たような構図の場面さえあり、最終的には救出された白鳥玲子が南光太郎や霞のジョーがあの吊り橋の上(だと思います)でソフトクリームを一緒に食べる場面が入ったところでそれは確信に変わりました。ただあの時は吊り橋にしか興味がなく、諸事情ですぐに引き返さざるを得なかったため、城ヶ崎海岸の一部を回ったに過ぎません。当時でさえ混んでいましたから今も混んでいるのでしょうね。

なお白鳥玲子は仮面ライダーBLACK RXをしっかりと観て、更には南光太郎と霞のジョーの行動にも疑念を抱き、追及しますが、はぐらかされてしまいます。これもまた後の伏線です。ただ戦士の自覚を抱くのはよりによって(以下省略)

なお城ヶ崎海岸は頻繁にロケで使われており、太陽戦隊サンバルカンでも使われていますし、流れ暴魔キリカの父を後に演じる大月ウルフさんも来ています。

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おわりに

こうして第25話を観た事が書けました。クライシス帝国の刺客に全く触れておりませんが、これでも話の流れはわかる人にはわかるでしょう。隙間時間を使って書いているので、これが精一杯です。さて次回は第25話の続き。脚本家も江連卓さん担当。しかし、監督は違うという変則的連続話です。結構大変だったのではないかと思います。

仮面ライダーBLACK RX 第24話「パパはドラキュラ」を観て

はじめに

仮面ライダーBLACK RX 第24話「パパはドラキュラ」(脚本:宮下隼一、監督:蔦林淳望、アクション監督:金田治と村上潤)を観て思ったことを書きましょう。澄川真琴さんとの約束を果たすためです。また微妙に趣旨が変わってますが観たと言い張ることができればそれで良いんです。で第23話「ブタになったRX」と似たような題名で題名通りの話とは言えますが実は違う面もあるのが観て、というか初めの場面でわかりましたけどね。「変ね。変よ。(塩沢とき談)」「変はお前だよ。(下條正巳談)」このやりとりの元ネタをわかる人はいないでしょうが、わかる人はわかると思います。まあ何故か楽しめたんですよ。Twitterではあっさりとしか書いていませんが。

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父と息子

父の方は霞のジョーと一緒にクレジットされた片岡五郎さんが演じています。この人の経歴も結構すごくて悪役が多いのですが、今回は確かに悪役かもしれませんが実は被害者という複雑な役。これを見事に演じています。で息子の方はどなたが演じているかは隙間時間では特定できませんでした。まあいずれわかる日が来るでしょうが来ないかもしれません。で何気に(こればっか)岡本美登さんがクレジットされていますが、どの役かまでは私はボーっと観ていたのでわかりません。まあこれも後で見返す時が来た時の見所の一つになるでしょうね。

と思いっきり脱線したところで冒頭の場面です。後でしっかりわかりますが、息子が父の心臓に小さな杭を打ち込んで殺そうとしますが、やはり葛藤があって、できなかったという場面が描かれます。これ重要ですよ。一応、父と息子の名前もこの時点でわかる作りにもなっています。これだけで蔦林淳望監督の力量がわかります。その理由も後でわかるようになっています。本当は名前があるのですが、テーマを描くにはそんなの(ひーでー)は瑣末なものに過ぎないので以後は父と息子で押し通します。

で後でジャーク将軍がしっかり喋りますが、父はクライシス帝国から10年以上前に送り込まれた草の者。忍者のような人だったんですね。忍者といえば

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のどこかにこんな記述があるのを思い出しました。

※井伊邸へ侵入したお松にとどめをさす家士の一人に福ちゃん。

作者の興味は福ちゃんこと福本清三さんにあるのは明白ですが、お松のこともしっかり描いてます。で私がTwitterで書いたのはこれだけだったのですが、わかる人にはわかるというか、Twitter公式アプリが勝手に拾い上げたようでして、それなりに閲覧数が多かったことも書いておきましょう。まあ何の記述かはわかる人にはわかるでしょう。

さて草の者の任務は潜入して諜報活動やら工作活動を行なう事にあるわけで見方を変えれば私が(本当に)一時本業としていた仕事とも関係があるといえばあります。だから特撮番組でも時代劇でもスパイアクションでもコンピューターウィルスの手口は似たようなものが拾えるのですが、私の発想は斬新すぎたのか受け入れられず、意図せずにやりすぎてしまい、「まあしょうがないかなあ」と上原正三さんの如く疲れて立ち去ったというのが最近あった事ですが、まあこれはこれで何かの役に立つでしょう。と余計なことをカミングアウトしたところで本題に戻りましょう。でも私は変化球投手ですから、変化球ばかり投げますよ。

で草の者の任務を遂行できた人もいればそうでない人もいます。任務を遂行できた人は、これまた上記のサイトから拾えますが、こんな記述があります。これもわかる人にはどのドラマの話かはわかるでしょう。この話も結構面白かったですよ。緒形拳さんと林隆三さんが浜畑賢吉さんを最終的には倒しますが、倒し方も見所です。

第24話 知られて勝負 1975.6.13

 夫の挙動が不審と、嶋屋に素行調査の依頼が来る。どこか怪しいその男の所業、浮気などではなく里入りの公儀隠密だからたまらない。三年野にあり手柄無い隠し目付は、女を誑かして小藩の抜け荷の証拠をゲット、そして冷血のスパイは道具に使った女を消し、主家を潰してしまった侍が挑みかかってくるのもかわし、隠れ蓑の女房も始末しようとするがこれは仕事屋に阻まれることとなる。

 ロケ地、鯖江上屋敷大覚寺大門。鯖江藩勘定方の情婦・お駒がせがんで入手した抜け荷の高麗人参を隠密・伊八に渡す屋形船、渡月小橋下堀端。用済みとなり始末されたお駒の死体上がる川、嵐山公園中州下の桂川
鯖江藩勘定方・小田切平之介に川合伸旺、はじめ出てきた時は家老と密談していたのでワルかと思ったが、藩を思い情婦には誠意を尽くすイイ奴。抜け荷の証拠を幕府上使に突きつけられ、家老の自刃を見届けた彼は、単身隠密に向かってゆき壮絶な討ち死にを遂げる。

*隠密には浜畑賢吉、色悪までは行かないが粘着質なスパイを好演。

で父がここまで冷徹に任務を遂行できたかというとそうではなかったのが重要なポイントで、父は結婚相手の地球人を愛してしまい、息子を愛してしまったわけです。父の能力はドラキュラみたいなものでクライシス帝国の皆さんもそれを利用して、クライシス帝国の50億の民の食料を増産しよう、という壮大な絵に描いた餅、まさに絵に描いた餅に終わってしまうのですが、一応、彼らなりに目的はあります。それにしても10年もかけて遂行した作戦が失敗してしまうとは、クライシス帝国の皆さんは全く思っていなかったでしょうが、そこはクライシス帝国の皆さん。今までのグダグダぶりを観ている私には、そりゃそうなるでしょう、と醒めた目で見てしまいますが、これもあの大佐(この中途半端な階級もクライシス帝国の皆さんをイラっとさせる要因ではありますが、それなりの実力の持ち主でしかもその正体は…)の登場につながってくるわけです。そんなこと、本放送当時は気がついておりませんでした、私は。なので今回が初見だと言い切れます。

で息子の方も父の能力を薄々察して父を殺そうとまでしますが、やはり父への愛情があるのでそれができません。父も息子のその行動を察していて、自分が殺されても良いとさえ思っているようなのですが、結局それもクライシス帝国の刺客(もはや名前さえもどうでも良くなりました)に察知されて渋々クライシス帝国に利用されるとよく考えたら伊上勝さんがよく書いていた抜忍物ですが、脚本を書いたのは宮下隼一さん。彼なりに捻ってます。

というわけで大まかな流れはわかったでしょう。南光太郎の他、霞のジョーや白鳥玲子もしっかり関わります。

父と息子は生き残った

で上記の流れだと息子が父を殺してしまうと思うでしょうが、そうはなりません。それがわかる場面を描きましょう。父は捕まって拘束されています。そこに仮面ライダーBLACK RX、霞のジョー、クライシス帝国からの刺客、クライシス帝国の皆さん、そしてそして、何と息子がいます。この時点では白鳥玲子はいませんが、後でしっかり登場し、しかも美味しい役回りを演じます。当然戦闘の最中なのですが、息子はうまく立ち回って父とごたーいめーん。これがクライシス帝国の敗北(考えてみればこればかり)につながります。

父「あきお!」

息子は父の決意まで悟ったのか、杭とトンカチを拾い上げて駆け寄ろうとします。やはり父を息子が殺してしまうのか。誰もがそう思いますよねえ。ですが、色々あって息子が父の心臓に杭を打ち込もうとしたその瞬間「その時、不思議なことが起こった。(政宗一成談)」なんてセリフはありませんが、本当にそういうことが起こります。なんと父の心臓の辺りと刺客の心臓の辺りが赤く光り、時々、糸がついているかのように赤い光線で結ばれたりします。それをしっかり観た息子は杭を打ちこむのをやめてしまいますが、それもしっかり仮面ライダーBLACK RXも観ます。そして瞬時に悟ります。そこは歴戦の勇士だからなのでしょうね。

仮面ライダーBLACK RX「あの胸の光だ。奴を倒せば!」

仮面ライダーBLACK RXリボルケインで刺客の胸の光の辺りをしっかりブッ刺して刺客を倒すことに成功します。これで事件は解決するわけですが、まだ続きがあるので書きましょう。この書き方だと霞のジョーが活躍しないように思うかもしれませんが、彼も彼なりに活躍していますよ。

何故か父はドラキュラの能力を失い、彼の餌食となって「ドラキュラ」の能力を持った人も「ドラキュラ」の能力を持った人もドラキュラの能力を失います。まあ御都合主義とも言い切れますが名場面なので問題なし! 仮面ライダーは(以下省略)

ですが、父は倒れてしまい、意識を失ってしまいます。

息子「お父さん。お父さん。お父さん。お父さん。お父さん。」

息子は泣いてしまいます。お父さんが死んでしまったと思ったのでしょう。でもこれで物語が終わるわけがありません。仮面ライダーBLACK RX南光太郎の姿に戻った後、夕日がしっかり映った後、白鳥玲子が駆けつけ、外から扉を開けると夕陽が差し込みます。と同時に父は目を覚まします。もちろん、息子は泣きながら父に抱きついている状態です。なぜ父が目を覚ましたのかはよく考えたらわかりませんが、取りようによっては白鳥玲子が父を助けたようにも錯覚してしまう場面。そう、偶然に過ぎないのかもしれませんが、やはりこの時点で白鳥玲子は戦士の一人だったのでしょう、まだ自覚していませんが。で困ったことに戦士として自覚するのはしばらく先でしかも私も大好きな…余計な事をカミングアウトするのはこの際、やめておきましょう。

おわりに

何とか第24話を観たことも書けました。はっきり書いてしまいますが第23話よりもかなり面白かったです、筋はあらかた読めたと思ったのですが、捻りが加わっていたのは意外でした。で書いているうちに別のサイトからのコピペもとい引用で描けるのではないかと安直に思いましたが、意外とそうでもなかったですねえ。澄川真琴さんと高野槙じゅんさん(「違う」人なんですよ)の活躍も結果的に描けたので人間万事塞翁が馬。私のやり方も適当極まりないですね。

さて次は私と白鳥玲子と奇縁があると私が勝手に思ったあの話です。でもタイトルがねえ。何とかならなかったのですか、江連卓さん。まあ仕方がありませんねえ。

仮面ライダーBLACK RX 第23話「ブタになったRX」を観て

はじめに

仮面ライダーBLACK RX 第23話「ブタになったRX」(脚本:鷺山京子、監督:蓑輪雅夫、アクション監督:金田治と村上潤)を観て書こうと思った事を書いてみます。またも微妙に記事の趣旨の内容が変わっていますが仮面ライダーは(中略)です。そして澄川真琴さんとの約束を果たすためです。

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記事を書くにあたって考えたこと

この話、一度も観たことがないと言い切れるにも関わらず、大まかな筋は知っていました。なので「ブタになったRX」が題名通りの話だとも言えるし、題名通りではない話だと言える事も知ってました。所謂ネタバレした状態で観たわけです。で私はネタバレ大賛成派でネタバレしてつまらないと思った話は所詮はその程度の出来でしかなく、ネタバレしないで観てもつまらないと感じてしまうものなのです。それは地上波民放を観なくなった私でも観ている日本テレビ系列で放送の「所さんの目がテン!」でもしっかり検証されてはいます。とは言うものの同時ネットしている都道府県は意外に少ないと言うのが悩みどころでよみうりテレビのせいで枠を土曜の夕方に移された時は激怒しました。閑話休題

そして困ったことに「ブタになったRX」はネタバレした状態だと「そんな話なのかあ…」と落胆してしまった話でしたし、観てみると、「うーむ。何かが違うなあ。」と思ってしまうような話でした。一応、霞のジョーや茂や白鳥玲子も出るのですが、今まで観た話とはやはり何かが違うので私自身乗り切れず、しかも困った事に間もなく出るであろうあの大佐が初登場する話も(脚本:鷺山京子、監督:蓑輪雅夫、アクション監督:金田治と村上潤)と言う組み合わせのようなので「果たして大丈夫なのかなあ」と思ってしまいました。

まあそう思ってしまったのはそれなりに原因があり、これまた隙間時間を縫って観た、翔べ! 必殺うらごろし 第3話 「突然 肌に母の顔が浮かび出た」(脚本:石川孝人、監督:松野宏軌)やら、必殺仕掛人 第28話「地獄へ送れ狂った血」(脚本:安倍徹郎、監督:松野宏軌)がかなり琴線に触れた話だったと言うことも影響があったのでしょう。後者はどう言うわけか、Twitterで感想を書きまくった時は監督を三隅研次さんと誤認して書いてしまい、素晴らしい内容だったなあと偉そうに書きまくった後、最後の最後にエンディングを観て監督が松野宏軌さんだった事に気がつくという、見方を変えれば、まるでコントのような展開。最近も色々とボロが出まくっている状態なので思いっきり落ち込んで観たのがよりによって第23話だったわけです。肯定的に受け止めようと思っても受け止められるわけがありません。と言うわけで私は第23話で観終わった後は「どうする家康」で描かれるはずの金ヶ崎の撤退戦やら三方原の戦いのような感じをまさに戦う前から抱いてしまいました。

ただ私の好きな脚本家である市川森一さんや上原正三さんや長坂秀佳さんなどでも思いっきりはずしてしまった話を書いています。例えば「花の乱」とか「鉄人タイガーセブン」とか「特捜最前線2012 ~爆破0.01秒前の女」などです。広い意味で言えば「疲れた」と言って降りてしまった「仮面ライダーBLACK」やら大風呂敷を広げておきながら書けなくなって「その責任を取る」と言って降りてしまった「ウルトラマンA」なども該当するわけです。私は「ウルトラマンA」は失敗作だったと言い切れますし、市川森一さんの代表作でもあったと言いきれます。なのでその観点から書けば何とかなるのではないかと思い直しました。と書いているうちにある程度記事を長く書くことができましたねえとズルすぎる事も書きましょう。

当然の事ながらネタバレした状態でも面白かった話もあったわけで、佐原茂が戦士であると自覚した話がそれに該当します。実は私は「仮面ライダーBLACK RX」を流しながら眠る事もあり(睡眠学習と勝手に呼んでますが)、たまたま目が覚めた時に流れていたのが佐原茂が自分も戦士だと宣言する場面だったのです。なのであの4部作で観るべき場所が瞬時に読めたのであのような構成で書きました。

この話のテーマ

一応、この話のテーマと言うべき場面も見つかりました。それを書いて終わりにしましょう。

ただその前に私がイマイチ乗り切れなかった理由を象徴するセリフもあるので、まずそれを引用しましょう。

霞のジョー「(ゴリラになってしまったマサオ少年(中田貴裕)を見て)ブタじゃない。ゴリラだ。」

そこまでに至る話を見た上で観ても頭を抱えてしまうセリフです。確かにその通りなのですがなんだかしらけてしまいました。ただこの後でマサオは南光太郎とジョーと出会い、こんなやり取りをします。まあこれがこの話で一番言いたかった事なのでしょう。私がそう思っただけで違うかもしれませんが。

南光太郎「(霞のジョーと一緒に追いかけながら)君!」

マサオ「(ゴリラのような姿のままで)お兄ちゃん、僕、強いんだよ。怪物をやっつけたんだ。」

光太郎「どうして君はそんなことができるんだ。」

マサオ「(「キーボード」を持ちながら)これだよ、これ。これさあ。これで誰でも好きなように変えられるんだ。」

光太郎「(マサオの元に駆け寄り)それを持っていたら危険だ。僕に渡してくれるね。(ジョーもマサオの元に駆け寄っている)」

マサオ「え!?」

光太郎「悪い奴らが狙ってるんだ。」

マサオ「(光太郎とジョーから離れて)でも、これがあれば僕、みんなにバカにされないんで済むんだ。僕、勉強もできないし、スポーツもダメだしさあ。(光太郎の方に向き直り)だから、強くなりたいんだ!」

確かにそういう話ではありました。なのでマサオの気持ちはわかるような構成にはなっています。でもそれを受けて南光太郎はこう言います。

南光太郎「それは違うよ。(ジョーと共にマサオに近寄りながら)今の君の強さは本当の強さじゃない。悪の機械に与えられた強さなんだよ。(とやはり目線をマサオに合わせて両肩を持つ)」

霞のジョー「兄貴。悠長なこと言ってられないぜ。キーボードを渡しな。(と取ろうとするが)」

マサオ「やめろ。(と拒絶する)」

もうおわかりでしょう。この話は一応、今までの光太郎と茂のやり取りを踏まえてはいるのです。この時点では本当の強さを認識していないマサオが本当の強さとは何かを知るのがこの話のテーマでもあるのです。

でも他の場面が「うーむ」と思う場面ばかりなので、私も危うく見逃すところでした。と言うわけでこの話はそれなりに重要な話ではあったわけです。

おわりに

書き始める前はどうなることやらと思ったこの話、なんとかテーマを拾えました。何かやれば何とかなるもんですねえ、と言いながら、うまく行かなかった事もありましたっけ。すっかり忘れていましたが、塾の先生として千葉繁さんが出ていました。この方、大昔はミラーマンにも出てインベーダーに扮して鏡京太郎やSGMの皆さんと格闘したこともあったそうです。SGMは当初は頭脳集団で格闘などしなかったのになあと思いますが、いつの間にか普通の防衛チームになってしまいました。これは賛否両論ありましたっけ。で最近、吉川進プロデューサーの構想では仮面ライダーBLACK RX上原正三さんがメインシナリオライターを務めるはずだったのではないかと言うことに気が付きましたが、あくまでも私の仮説に過ぎず、今ではお二人とも亡くなってしまったので真偽を確認することはできません。いや、頑張ればできるかもしれませんが、今はそう思います。ただやってみるとなんとかなるものなのですねえ。それを結果的に実感した記事でした。