仮面ライダーBLACK RX 第27話「大逆襲! 影の王子」を観て

はじめに

仮面ライダーBLACK RX 第27話「大逆襲! 影の王子」(脚本:宮下隼一、監督:小笠原猛、アクション監督:金田治と村上潤)を観て思ったことを書きましょう。また趣旨が変わってますが、まあ観たことを書ければそれで良いわけですし、隙間時間をぬって即興で書いているわけですから、こうなるわけです。で散歩しながら思ったのは「太陽にほえろ!」に登場した滝隆一ことスコッチ刑事のことですね。私は三上順ことテキサス刑事も好きですが、彼を否定しまくった一見非情に見えるけど心の底には島公之こと殿下同様の優しさも持つ、矛盾しまくった性格のスコッチ刑事も好きなのです。偶然に過ぎませんが神隼人や神誠にも似たところがありますねえ。で元婚約者だったトッコ(夏純子)の遺志を継いで丸腰で容疑者の少年(池田秀一)を説得する様子を観て、久しぶりに前線に出たボスがしっかり観て山田署へ送り出すことを受け入れることを決める(もちろん本人も同意)と言う話も澄川真琴さんに「観てくださいね」と言われて観ることを決めた私となんだかダブルなあと勝手に思ってしまったわけです。なおスコッチ刑事は「必殺仕置屋稼業」でやはり沖雅也さんが演じた市松を参考にした節がある(逆かもしれませんが)のですが、捻りが加えられているのが面白いところです。

と言うわけでこの発端だけで色々変化球を投げられることもわかりつつ、澄川真琴さんとした約束を果たすため、今回も記事を書くことにしましょう。なんだかんだ言って少なくとも第34話までは観ることを決めていますので最後まで観る事は間違い無いでしょう。昨日と書いていることが全然違いますけどね。

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南光太郎側のレギュラーと採石場の出番なし

さて題名からも察しがつくかもしれませんが、シャドームーンが登場します。ただ今回暴れるのは採石場ではなくて富士の裾野。それもそれなりの理由があります。そしてまた南光太郎と絡むレギュラーである佐原一家と白鳥玲子も一切出ません。佐原茂とひとみを出しても良いのではないかなあとは話を観ていて思ったのですが、まあそれなりの理由があったのでしょう。宮下隼一さんが一番描きたかったのは多分シャドームーンの死だったわけでしょうから、茂とひとみを出す必要もないと思ったのかもしれません。真の理由は実はわかりませんが、それでも物語は成立します。

クライシス帝国の皆さん

クライシス帝国の皆さんは一応出ます。相変わらず壮大な作戦を立てながらやはりグダグダで前半はシャドームーンにクライシス帝国の刺客を操られてうまくいかないという惨状を見て(そこまで察知しているわけでもないところがやはりグダグダ)、ジャーク将軍が怒り狂う(叱っているようには見えない)状態が描かれます。作戦指揮者はゲドリアンだったようですが、最終的には4人全員参加する流れとなります。そして次回への前振りはしっかり行なわれていて、クライシス本国では50億の民の移送準備が着々と進んでいることをジャーク将軍が語ります。でも地球側ではグダグダなのでジャーク将軍がああいう態度をとってしまう気持ちは理解できます。でも話の流れからするとやはり脇役でしかないんですよねえ。まあマリバロンが刺客相手にSMの女王様よろしく鞭打つ場面さえありますけど、それも刺身のつま程度という印象を私は受けてしまいました。

シャドームーンは秋月信彦に戻った

というわけで一番大事なのが南光太郎とシャドームーンとの戦いになるわけです。既に南光太郎はシャドームーンがどうやって復活したのかをしっかり把握し、秋月信彦とは無関係であることを知っているはずで、最初はそんな感じで戦いますが、戦闘中にクライシス帝国の刺客(名前は既に興味がなくなりました)が柴田牧場の茜(田村美幸)と弘(中山竜二)を人質にして拉致したところから流れが変わっていきます。これがクライシス帝国の壮大な作戦が失敗する元になってしまうのですから、この時のクライシス帝国の皆さんは本当に無能だと言い切れる場面です。これも次回への前振りですね。

でまあクライシス帝国の皆さんにもそれなりの理由がありますが、アクロバッターに乗って兄の弘と妹の茜を救いに向かう仮面ライダーBLACK RXを見ながら、シャドームーンはこう言います。

シャドームーン「これは俺とRXに対する罠だ。だがしかし、例えどんな罠が待っていようとRXを倒すはこの俺だ。先は越させん。邪魔はさせん!」

ところがところが、そういう単純な話ではありません。仮面ライダーBLACK RXは弘と茜の捕まっている場所に辿り着きますが、そこにシャドームーンがまた登場。戦いの続きを始めようとしてシャドーセーバー2本を出しますが

仮面ライダーBLACK RX「待て、シャドームーン。お前との決着は子供達を助けてからだ。」

実はこのセリフはその後のシャドームーンの行動の伏線にもなっているのですが、そんなことを気づくはずもないシャドームーンは聞き入れず、仮面ライダーBLACK RXに立ち向かいます。二刀流で戦うシャドームーン。そこへクライシス帝国の皆さんの幻影が現れて色々ほざきますが、例によって(結局)ハッタリにしか過ぎないと私が思ってしまったため省略し、先を急ぎましょう。仮面ライダーBLACK RXは斬られてしまい、それなりにダメージを受けながらもこう言います。

仮面ライダーBLACK RX「シャドームーン、お前には見えないのか、あの子達の姿が。」

でシャドームーンは少しだけ振り返ってしっかりと子供達の姿を見ます。しっかり子供達が泣き叫ぶ姿を観るわけです、横からですけど。でも何かは感じたと思います。それでもRXに襲いかかるシャドームーンでしたが

仮面ライダーBLACK RX「自分の目的のためなら目の前で泣き叫び子供達を見殺しにする。そこまで堕ちてしまったのか、シャドームーン。」

そして仮面ライダーBLACK RXは決意します。

仮面ライダーBLACK RX「俺は、お前を許さん!」

と叫ぶや否や、反撃開始。キングストーンフラッシュを思わせるような技(勇者ライディーンのゴッドアルファも思い出します)でシャドームーンを怯ませ

仮面ライダーBLACK RX「RXキック!」

そして

仮面ライダーBLACK RXリボルケイン!」

でシャドームーンのシャドーチャージャーをぶっ刺して戦いは終了…と思うでしょう。私もそう思ったのですが、違うんです。まあこの時の殺陣(と呼びたくなってしまいます、私は)も必見ですが、それは文章では描ききれませんので映像で確認してください。(多分)岡元次郎さんのこともいつもとは違ってかけました。まだ書きますよ。

シャドームーン「見事だ、RX。」

仮面ライダーBLACK RX「シャドームーン、一緒にここを脱出しよう。」

シャドームーン「聞け。(RXは身構えますが)クライシスはあの山(富士山)を噴火させるつもりだ。」

仮面ライダーBLACk RX「何!」

しっかり富士山を映した後(小笠原猛監督の演出が光ります)、作戦の内容を明かした後、

シャドームーン「行け、RX。あの子供達のことは俺に任せろ。うちに戻すくらいの力ならまだ残っている。」

でしっかり秋月信彦の姿も映ります。これは南光太郎が思い出したのでしょう。思わず仮面ライダーBLACK RXはこう言います。

仮面ライダーBLACK RX「信彦…」

戦いの前と後とでは仮面ライダーBLACK RXとシャドームーンの気持ちがしっかり変化していることがセリフだけ(もちろん間に入れられる映像でも)わかります。やはりここが一番大事な場面です。

仮面ライダーBLACK RX「信彦!」

シャドームーン「我が名はシャドームーン。いずれ再び蘇り、仮面ライダーBLACK RX、お前に勝負を挑む! お前の首は渡さん。ぐずぐずするな。行け、RX!」

仮面ライダーBLACK RX「(子供達を救いに向かう様子を見ながら)シャドームーン、頼んだぞ、子供達を。」

これは次作(実は予定されていたらしいのですが実現しませんでしたというのは最近知りました)の前振りとも取れるセリフで仮面ライダーBLACKにも出てきそうなセリフでもあります。一番書きたかったのはこれなのでしょう、と私は勝手に思いましたが。

もうここで話の流れは分かりましたよね。そう、あんたの思った通りだよ、師岡さん(中村主水談)。

最後は柴田牧場(兄妹の自宅でもありますが)の脇で横たわるシャドームーンを見守る兄妹を映し、南光太郎を映し、兄妹が父と再開する場面を映し、南光太郎に感謝する父(南光太郎の正体を知っているかどうかまではわかりませんけどね)を映し、横たわるシャドームーンを観ながら南光太郎がシャドームーンや秋月信彦を思い出し、思わず南光太郎が(王子様ですが)シャドームーンをお姫様抱っこして歩く場面を映す中、政宗一成のナレーションが流れて終了です。

あれ、クライシス帝国の皆さんのことはほとんど書いていませんねえ。まあ次回はしっかり描くことになるでしょう。ついにあの大佐が登場しますからね。まあこのグダグダぶりもあの大佐登場の前振りになっているのでしょうと私は勝手に思います。

おわりに

やはり書くのに時間がかかってしまいましたが第27話も観たことも書けました。実はこの話は本放送で観たはずで最後の場面は記憶通りでした。ただ細部は忘れ去っていたところもありました。まあ私は時空戦士スピルバンを本放送で観て確かにオープニング最初のシルエットを覚えていたのですが、ダイアナがオープニングで水着を着て泳ぐ場面は忘れていたという、やはり長期記憶にガタが来ている人間ですので、これも難しく書きすぎですが、そういういい加減な人です。お話が面白かったのは確かです。

さて次回はあの大佐の初登場する話。それなりに力が入っているのはわかりますが…という状態ですが、さてきちんと書けますかねえ。これは本放送で観ていないと言いきれてしまいます。