はじめに
この記事では仮面ライダーBLACK RX 第6話「怪魔ET大暴れ!」(脚本:江連卓、監督:蔦林淳望、アクション監督:金田治と村上潤)を観て印象に残った場面について取り上げます。澄川真琴さんとの約束を果たすためです。しかし今回は本当に困りました。端折って書くつもりだったのですが、何しろ相手は江連卓さんです。どの場面も重要なのです、例え喜劇調だったとしても。どんどんどんどんあっと言う間に話が進んでいくわけですから。しかも伏線貼りまくりです。でも何とかなりました。だからこの記事を書けるわけです。高い山は登りたくなるじゃないですが…と書きながら登山の趣味はございません。天保山さえも登った(?)ことはございませんし、富士山も5号目までバスで行っただけ。でも近所の富士塚は登りましたから、それで良いんです。
おともだち
バッサリ切ってしまいましょう。今回の実質的な主役は茂です。茂はキュルキュルテンと出会いました。卵から孵化したところにバッタリ出くわしたのです。でキュルキュルテンの第一声はなんと
キュルキュルテン「遊ぼう!」
です。キュルキュルテンは口から黄色いサッカーボールを出して蹴りました。そのボールは木を直撃して、木はポッキリ折れました。まあ細い木の枝が折れただけですが、それでも恐いですよね。当然、茂はこう思います。
茂の内心の声「どうしよう。でも断ったら何されるかわからないし。」
ですが最終的(と書いていますが、実は思った直後)に
茂「うん。」
と答えてしまいました。でまあ色々ありましてキュルキュルテンは兄弟2頭も連れて佐原家まで来てしまいました。
佐原家
当然茂は驚きます。さらに
キュルキュルテン「茂、ここを僕達の隠れ家にさせてもらうよ。」
という、よく考えたら恐ろしい状態に陥ってしまいました。でこれまた色々あった後で
キュルキュルテン「茂、このうちには暖かいところはないか?」
茂「お、お風呂場なら。」
実はキュルキュルテンは寒さが苦手なのです。でキュルキュルテン3頭は入浴します。佐原家の他の皆さん(書きませんでしたが白鳥玲子は既にキュルキュルテンに襲われて入院しているので、ここにはいません)は居間にいます。ですが、キュルキュルテンの存在がバレる時がやってきました。キュルキュルテン3頭が居間に姿を現してしまったのです…って本当は色々あるのですが、重要な場面はそこなので端おりました。暴れ回るキュルキュルテンの皆さんに
茂「やめろ。お前なんか出て行け。」
と言いますが、茂の言うことを聞くわけがありません。
茂「パパ、ママ、ひとみ、僕に構わずにげて。」
光太郎が抜けている気がしますが、そこまで考えが及ばなかったのでしょう。当然、光太郎も応戦しますが佐原達を逃すのがやっとの状態です。何しろ3頭相手ですからね。その時、茂は気がつきました。氷が置いてあったのです。佐原俊吉がお酒を飲むために用意されていたものです。茂は気づきました。
茂「そうだ。こいつら冷たいものに弱いんだ。」
と言うわけで咄嗟に茂は氷を掴んでキュルキュルテンの口の中にぶっ込みました。効果覿面。苦しむキュルキュルテンを南光太郎はしっかり観ました。
茂「しっかりしろよ、光太郎にいちゃん。」
茂は氷を光太郎に襲いかかっていた他の2頭にも投げつけました。あとの展開は書かなくてもわかるでしょう。
南光太郎「やったな、茂君。」
光太郎と茂は思わず握手しました。
採石場
いやあ思いがけず短くかけました。今度は採石場での戦いです。で例によって端おりますが、1対3の戦いはやはり不利。南光太郎は仰向けに寝かされて抑えつけられてしまいましたが、キュルキュルテンは気がついていなかったことがありました。太陽が輝いていたのです。
南光太郎「キングストーン、俺に魂を、光を呑みこめえ。」
と叫ぶや否や、変身ポーズも取らずに変身してしまいました。御都合主義じゃないかって? いや、それなりの理屈があります。先輩ライダーを思い出してください。本郷猛も一文字隼人も風見志郎も筑波洋もベルトから風力エネルギーを得て変身ポーズも取らずに変身したことがありましたねえ、まあ本郷以外は例外的処置ですが。また城茂も両手を合わせただけで変身ポーズを取らずに変身できていましたし、シリーズは違いますが渡五郎も他のミュータントの助力があったとはいえ、イナズマンFで変転してサナギマンになったこともありました。この場面もその先例を踏まえた場面なのです。
で戦闘の方ですが、まず仮面ライダーBLACK RXはRXキックをキュルキュルテン1頭に浴びせますが、倒すまでには至りません。でもそれで勝機を掴みリボルケインで3頭とも瞬殺しました。
本当の勇気
さてこの話の大事なテーマがあります。思いっきり端折ってしまいましたが、本当の勇気とは何かということです。茂はこの事件を通じて本当の勇気を手に入れました。以前カツアゲされた3人組にもきちんと対処し、金を取られずに退散させることもできました。これを南光太郎はしっかり観ました。
南光太郎の心の声「茂君、それで良いんだ。本当の勇気と言うのは腕力が強いとか弱いとかじゃない。心の底から許せないものに対して嫌だと叫ぶことなんだ!」
最後のナレーションは下記のとおりです。
政宗一成「恐るべき怪魔異生人(本当にこう言っています(苦笑))キュルキュルテンとの戦いを終えた光太郎は茂達が本当の勇気に目覚めたことが何よりも嬉しかった。地球の未来を担う子ども達、君達自身が強くあれ。悪を許さず本当の勇気を身につけよ。それが仮面ライダーBLACK RX、心からの願いなのだ!」
今回、白鳥玲子が出た場面をほとんど取り上げませんでしたが、許してくださいませ。
おわりに
おお。ついに第6話まで観てしまいました。良い話ばかりでしたねえ。これを本放送で観なかった私は本当にバカです、バカ。でも観たから良いんです。この調子で最後まで観られたら良いなあと思います。