仮面ライダーBLACK RX 第20話「バナナを喰う鬼」を観て

はじめに

仮面ライダーBLACK RX 第20話「バナナを喰う鬼」(脚本:江連卓、監督:松井昇、アクション監督:金田治と村上潤)を観て思ったことを書きます。澄川真琴さんとの約束を果たすためです。

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奥村公延

この話のメインゲストは奥村公延さんです。放送当時はフジテレビで放送していた東映特撮番組の常連というイメージが強くて私は奥村さんを知ったのはその番組(どの番組かは明確に覚えておりませんが)なのですが、何気にウルトラQ(車掌役)やらウルトラセブン(しかもスペル星人の一人)にも出ていたベテランです。でもそんなことは当時は気づいておりませんでした。そしてその後だったかその前だったかは、これまた記憶が曖昧だったのですが、大河ドラマの「翔ぶが如く」にも出ていて主に堤真一さんや有森也実さんと絡んでいました。で私にはそんなイメージはなかったのですが、堤真一さんはJAC(今はJAEですが当時はこういう名前だったので以後JACと書きます)の出身です。で「翔ぶが如く」の脚本を書いた小山内美江子さんは司馬遼太郎の色んな作品を混ぜて「翔ぶが如く」を書いていて、何気に円谷プロの作品を書いており、円谷一さんが特撮番組を制作するきっかけを作った…あれ、いつの間にか横道に外れてますねえ。悪い癖です。閑話休題

今回、奥村さんはクライシス帝国の刺客(という言い方はされてはいませんが私はこう書きたくなります)でなんとずっと出ずっぱり。一応、クライシス帝国のいつもの5人(これまた酷い表現)はずっと後に少しだけ出るだけなので余計にそういう印象が残ります。

バナナ

奥村公延さん演じるビャッ鬼(よく考えたら不正確な表現なのですが声も人間態も演じているのでこう書きたくなってしまいます)はバナナを使った技を使います。バナナで鍵を開けてしまうのです。その手口は、鍵穴にバナナをブッ刺し、凍らせて鍵を作って即座に開けてしまうもの。強引すぎる技ですが、松井昇監督は大真面目に映像化しているので突っ込むこともできません。気がついたら物語に引き込まれてしまいました。そしてバナナといえば少なくとも2つのネタが出てきます。1つは「バナナで釘が打てます」という、当時流行っていたCMのネタ。探してみたらそれらしいものが見つかったので、そちらをご覧ください。エンジンオイルの高性能さを表現するために放たれた言葉なのですが、言葉自体の衝撃が強くて独り歩きしている感があります。

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もう一つのネタがバナナの皮で滑って転ぶというネタです。こちらは少なくともこの話で2回出てきます。奇しくも浦沢義雄さんが放送作家として関わっていたという(これもつい最近カリキュラマシーンの本を買ってパラパラめくってみて知りました)カリキュラマシーンでも使われたネタです。カリキュラマシーンは教育番組として作られていて確かにそんな感じの作りだったのですが、私には宍戸錠さんやら藤村俊二さんやら常田富士男さんやら吉田日出子さんやらが登場して繰り広げたコント番組というイメージもあります。そしてこれもつい最近まで知りませんでしたが進行役のギニョさんこと齋藤太朗さんは本職はディレクターで適当な人が見つからなかったので進行役を務めたに過ぎなかったのだそうです。よく考えたら凄い番組を本放送で見ていたのですね。でこれもつい最近知ったのですが、「1977年4月からは過去3年間の再放送となった」のだそうです。これも気がついていませんでした。まあ真偽はどうでもよくて面白ければそれで良かったのは確かです。ただバナナの皮で滑って転んだ経験を私自身はしていません。でもそういうイメージが残っています。

なおカリキュラマシーンの曲は「チコちゃんが叱られる」で使われているので今ではそちらのイメージが強いでしょう。で「チコちゃんが叱られる」の初代エンディングは「がんばれ!!ロボコン」の2代目主題歌ですが、つい最近行われた改変(私にとっては改悪)で流れなくなってしまいました。残念なのでFacebookでは『「がんばれ!!ロボコン」流してちょ』とか『「がんばれ!!ロボコン」流れたよ』と毎回書いてネタにしています。

女性レギュラーの出演なし

でこの話は女性レギュラーが出演しません。佐原家の人はお祖父さんの家へ出かけていると佐原俊吉がセリフで語りますが、あんなに佐原家に顔を出しまくっている白鳥玲子は説明さえもされません。で2本録りなので次回も出ないだろう、と思って次回のオープニングを確認したら、なんと白鳥玲子は次回出ます。まあ話の構成から考えて白鳥玲子は要らない気もしますし、何気に前回の出演では端折った小野寺丈さんが再登場するので江連卓さんは大胆に削ったのでしょう。としか私には言えません。真偽を確認することなど今はできませんし、出なくても濃い話だったので、それでいいのです。

霞のジョー

でやはり霞のジョーはしっかり出ますが、初登場場面ではバナナの叩き売りをしています。やはりバナナがこの話の中心なんですねえ。どうやって地球で暮らしているのかも相変わらず描かれていませんが、佐原俊吉は霞のジョーのことは知っていても彼がライダーの協力者であることは知らないことが、この場面でわかります。南光太郎も佐原茂は当然知っているのに、佐原俊吉は知らないのです。なぜ知らないのかはよくわかりませんが、南光太郎は「用事がある」と誤魔化して立ち去り、佐原茂もうっかりライダーと関係があるような事を口走ってしまい、慌てて誤魔化そうとする場面も描かれます。で佐原俊吉は霞のジョーに声をかけようとまでしますが、結局、強引な手段で未遂に終わり、なんとか誤魔化すことに佐原茂は成功します。なんだかんだ言っても茂は戦士の一人なんですね。でズッコケ三人組もとい仲良し3人組がクライシス帝国が何かしているという事を話すのですが、本気で戦うのは茂も含めてもう一人だけ。この展開も浦沢義雄さんが書きそうな話の匂いを勝手に感じてしまいました。詳細は映像でご確認ください。

おわりに

なんだかんだ言って第20話「バナナを喰う鬼」を観ないと書けない記事を書けました。前回は複数の話をまとめて観たのが災いし、架空の話をでっち上げてしまいました。それに気がついて慌てて応急処置を施して修正したものの、細部は間違いが残ってしまいました。

で昨日(2023年2月25日)はTwitterで、よく考えたら自分の娘くらいの年齢(だろうと思います)の人から下ネタ(TACの美川隊員が出ていた日活の映画)を振られて「おじさんの欲望を刺激するんじゃない」と偉そうな事を書きながら、それを受けて余計な事を書くうちに一周くらい周って別の日活の映画の話(一応特撮番組出演者主演)を書いてしまい、結局、その方の掌の上で踊らされてしまった結果に陥るというアホなことまでしてしまいました…よく考えればこの記事に書く必要などないのですが、書いてしまったので仕方がありません。面白ければそれで良いのです。こうなったのもあのイベントに参加したのが元なのですが、あれはあれで(失礼な表現かもしれませんが)役に立ったので、これで良いのです。

でも災い転じて福となす。一気に2つの記事で3話分観たことが証明(我ながら大袈裟な表現)できました。失敗しても勉強して繰り返さなければ良い…はずですが、私も小堺一機さんも関根勤さんも他の人もよく考えたら同じ失敗を繰り返しています。まあ塞翁が馬とも言いますし、役に立たない経験はないので、これで良いのだ。