仮面ライダーBLACK RX 第9話「マリバロンの妖術」を観て

はじめに

この記事では仮面ライダーBLACK RX 第9話「マリバロンの妖術」(脚本:鷺山京子、監督:蓑輪雅夫、アクション監督:金田治と村上潤)を観て印象に残ったことについて取り上げます。澄川真琴さんとの約束を果たすためです。さてこの話は脚本が江連卓さんではなくて鷺山京子さんです。なので江連卓さんが持っていたようなテンションの高さを私は感じられませんでした。まあ彼女なりに頑張って書いたことは感じましたけど。なので影の軍団シリーズの常連の樹木希林さんがかつて出ていたCMの、美しい人は美しく、そうでない人はそれなりに、と言う感じの記事になってしまうことをお許しください。

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ザ・カゲスター

鷺山京子さんは石森史郎さんの弟子です。その縁で石森さんがメインシナリオライターを務めた「ザ・カゲスター」の脚本を書いています。ただ番組の出来は今観ても微妙な感じで特撮ファンが騒ぐほど面白くなかったなあと言うのが私の率直な感想です。ベルスターは中村文弥さんが演じたカゲスターとほぼ同じ能力を持つはずなのですが、補助戦士程度の扱いにとどまってしまったのも私の食指が動かない理由の一つです。でベルスターを演じたのはベルスターに影分身する(はずなのですが話が進むにつれて普通の変身のような感じになってしまいました)風村鈴子を演じた早川絵美さんです。でオープニングを見ると三枝洋子さん(第1話と第2話)と中野裕美子さん(第3話 - 第8話)がクレジットされていたので裏事情が薄々わかってしまうのですが、いつしかそう言うクレジットも無くなってしまいました。早川絵美さんは「女必殺拳」で演じた役をそのまま芸名にしてしまった方ですが、少林寺拳法(当時初段)の達人だったこともあり、またベルスターは口が露出していることもあり、そのままベルスター役も兼任するようになりました。なおベルスターが更に分身する話がありますが、そのベルスターは清田真妃さんが演じています。また「女必殺拳」の早川絵美役(ややこしい)は元々は志穂美悦子さんが演じる予定でした。

早川絵美さんが演じたベルスターはパンチラで有名ではありますが、本放送当時も今観ても私はあまり色気を感じませんでした。なぜならパンツとは言ってもテニス選手が履くようなスコートで、早川絵美さんも恥じらいなく堂々と演じているからです。そこがアニーやダイアナとの違いでしょう。そう言うのはやはり映像に出てしまうのです。アニーやダイアナに「いやらしい気持ちはほんの少ししかない」(元ネタは「踊る竜宮城」)私でもオギオギしてしまう(もっともアニーの方がオギオギしましたが)のに、ベルスターには全くオギオギしません。

その程度の興味しかなかった(ひーでー)ので、私は別件でザ・カゲスターのロケ地でもあるホテルに泊まったにもかかわらず、その前にしっかり放送を観ていたにもかかわらず、ザ・カゲスターのロケ地のホテルに泊まったことには全く気づいておらず、つい最近、別の記事を読んで気がついた次第です。さてその別件とは下記のイベント。DNSSEC について取り上げていましたが、日本語訳を聞いてもさっぱり理解できず、居眠りしていたのを後ろの人につつかれて起きるという体たらくでした。で英語の原文の方が意味が伝わるのではないかとも思いました。それでも難しく、こんなの私には運用できないだろう、と思いました。講師の鈴木常彦さんもDNSには懐疑的な方なので同意見でしょう。で実際に泊まった私からすると、そこから東尋坊まで行ってロケするのは無茶なやり方だと思いますけど東映は「秘密戦隊ゴレンジャー」などでも皆生温泉道後温泉でそう言うやり方で番組や映画を制作しています。ブラック企業そのものですね。

dnsonsen.connpass.com

サボテン繋がり

また例によって脇道にそれまくりましたが、今回の話について軽く触れましょう。今回の話に登場するアッチペッチーはサボテンをモチーフにした技を使って人間をサボテン化して更には操る技を使いますが、残念ながら(?)その技は純粋な心の持ち主でないと短時間しか効きません。なので仮面ライダーBLACK RXとの初戦ではその場にいた(南光太郎以外の)人全員をサボテン化して襲わせますが、短時間で効力が薄れて敗北します。

でその場に白鳥玲子はいなかったのですが、それには理由がありまして取材で出かけていたのです。光太郎は白鳥玲子からサボテンを預かっていたのですが、その世話がうまくいかず(水をやりすぎてサボテンをダメにするという、奇しくも仮面ライダーBLACK第11話「飢えた怪人たち」(脚本:山田隆司、監督:北本弘、アクション監督:金田治)と同じ失敗をしているわけです)、「帰ってきた」白鳥玲子から逃げて慌てて捨てようとしましたが、それを偶然出会った少女小泉千草(本名陽子)に咎められ、未遂に終わります。でその流れで千草の家へ光太郎は行きました。そこはサボテンだらけで「太陽にほえろ!」のスコッチ刑事が興奮しそうな感じでしたが、そうなっていたのは理由がありました。それは亡くなった千草の母がサボテンを大事に育てていたからです。でこんなことまで千草は言います。

千草「サボテンにはねえ、心があるの。」

で佐原家に帰ってきた光太郎が白鳥玲子にこう言うのが笑えます。

光太郎「サボテンさん、サボテンさん、綺麗に咲いてね、サボテンさん。サボテンの言葉がわかる。サボテンと会話する。この僕のどこがガサツなのかな。」

全て千草の受け売りです。で大体の話は「そう、あんたの思ったとおりだよ、師岡さん。」(中村主水談)で、マリバロンの発案で「純粋な心の持ち主」である千草が狙われ、光太郎が彼女を救い、最後は千草が佐原家にやってきて

光太郎「大丈夫、千草ちゃんはサボテンの心がわかるし、サボテンとお話ができるんですよ。」

白鳥玲子「あーれー、どっかで聞いたなあ。」

としっかりバレて、更に小ネタが挿入されて終了です。

おわりに

お。物凄く端おりましたが、ちゃんと第9話の内容を書けました。まあ詳細は東映チャンネルなどでご確認ください。意外に面白い話だったんですねえ。書いているうちに感想が変わってしまったのは私も意外でした。実に面白い。(福山雅治談)

ただ端おることを優先したあまり、この話の大事なテーマを拾えませんでした。これは私の力不足です。