採石場跡らしい場所へ行ってみて

東映制作の作品に昔は興味があって本放送や再放送などで何度もリスキリングもとい見直した事は散々書いてまいりました。仮面ライダーの頃は東映生田スタジオで制作が行なわれ、その後、東映大泉撮影所で制作が行なわれるようになりました。まあ東映生田スタジオについては場所がほぼ特定できたので行っており、以前書いたのがこの記事ですが、最近、この記事を閲覧する方が激増しているようです。もっと詳しく書いたサイトもあるはずですけどね。

hirofumitouhei.hatenablog.com

まあ、それは兎に角、以前も取り上げた仮面ライダーBLACK RXの頃も時空戦士スピルバンの頃も戦闘場面がよく撮影されていたのが採石場です。ここ、東松山やら寄居やらにあるという事は大まかには知っていたのですが、私は埼玉県上尾市に住んでいるとはいえ、東松山は結構離れた場所にあり、ホイホイと行ける場所ではございません。ですが、色々な情報が最近入りまして、調査した結果、ここではないかと当たりをつけることができました。まず、そのきっかけとなったのが、このTweetです。

ここに大まかな情報が書かれていたので調べてみたら、次の情報が得られました。

www.city.higashimatsuyama.lg.jp

この冒頭の文章「高坂駅西口から約13キロメートルのウォーキングルートです。」と書かれていたのに騙されて、まあ現地へ行って嘘ではない事が分かりましたけど、この時は行くのは無理だなあと思ったのですが、高坂駅からバスが出ていることを思い出して調べた結果、次のページに行きつきました。

www.town.hatoyama.saitama.jp

他の情報も元に調べてみたら、どうやら高坂駅西口→化石と自然の体験館と移動すれば採石場の跡へも行けそうだなという当たりがつきました。また高坂駅のWikipediaにもそれを裏付ける情報が載っていました。

ja.wikipedia.org

物凄く長くなりますが、2023年4月10日(月)6:19頃のものから引用しましょう。

高坂構外側線(廃線

東松山市神戸地区で採掘される粘土の運搬を主目的としたセメント原料運搬専用路線で、1955年(昭和30年)10月に採掘場の所有者である日本セメント(現・太平洋セメント)によって「日本セメント(株)東松山専用鉄道」として開通した。その後は東松山鉱業所で採掘事業を行うグループ会社の秩父鉱業に移管され「秩父鉱業(株)東松山鉱業所専用線」となるが、採掘量の減少などからダンプカーでの輸送に切り替えられたため、1984年(昭和59年)7月31日に廃止された。区間は高坂駅 - 葛袋駅 - 高本駅で5.5kmの距離があり、採掘所は葛袋と高本の2か所にあったため中間に葛袋駅が設けられており、葛袋駅跡は当時の東松山市大字葛袋に所在し、これは現在のばんどう山第2公園(東松山市坂東山13)付近で、しまむら商品センターと佐川急便の間にある道に向かってカーブしながら留置線が設置されていた。高本駅跡は清澄ゴルフ倶楽部私有地内のコース管理課(東松山市大字神戸1723)の建物付近でその先にある池の向こうまで線路が延びていた。

路線の管理は全て東武鉄道が行っており、路線名は「東武鉄道高坂構外側線」(通称:東武鉄道高本線)である。開通当初は東武鉄道所属の蒸気機関車が使用されていたが、1959年(昭和34年)の東上線無煙化に合わせて全線電化され、電気機関車によって運行されていた。貨車は日本セメント時代は東武鉄道に車籍を有し東上線常備車となっていた日本セメント私有のホッパ車(ヲキ1形)が使用されていたが、秩父鉱業になると東武鉄道所有の無蓋車(トキ1形)が使用され、最盛期には1日6往復運行されていた。

高本駅周辺の採掘所は1980年代に閉鎖され、1993年(平成5年)に太平洋セメント系列の「清澄ゴルフ倶楽部」としてオープンした。葛袋駅周辺の採掘所は近年までダンプカーによる輸送が行われていたがセメント用粘土原料の使用量減退から2008年(平成20年)に閉鎖され、跡地は「東松山葛袋産業団地」として開発された。廃線跡として関越自動車道を跨ぐ専用線の橋(葛袋3号橋)などが残っていたが、葛袋3号橋は2013年(平成25年)6月に撤去された。

高坂駅構内にも当時、西側に3本の留置線が存在しており東上線と高坂構外側線の行き来する貨物列車の操車が行われていたが、駅舎改築時に構内の配線が大幅に変更されたため、現在の配線に当時の面影はほとんど残っていない。

廃線跡太平洋セメントから東松山市に寄贈された。東松山市では2016年9月に廃線跡を遊歩道「まなびのみち」として2年がかりで整備する計画を立てている。2017年4月5日、高坂駅側の約3.1 km(化石と自然の体験館まで)が開通した。

なお、廃線跡に並行して鳩山町営路線バス(高坂駅 - 上熊井 - 越生駅)が運行されている。

別件で鳩山町営路線バスの存在を知っていたのでこれで行き方の検討もつきました。地図ともつき合わせて 高坂駅 ⇔ 化石と自然の体験館 と移動すれば良さそうだぞというのもわかったので、重い腰を上げて2023年4月9日(日)の朝、行ってきました。ただ当時とは大きく変貌していますし、初めて行く場所なので間違いがあるかもしれません。バスの情報はここから得られます。1時間に1本くらい出ているのです。

www.town.hatoyama.saitama.jp

さて高坂駅のバス停がこれです。中途半端な場所にあったので危うく見逃すところでした。

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乗るバスがこれです。PASMOが使用できるのでSuicaICOCAなども利用可能です。PiTaPaは知りません。

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そして降りたバス停がこちらです。

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制作当時はなかったと思います。バス停のすぐそばにあるのが化石と自然の体験館で、それがこれです。

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そしてここのすぐそばにあるのが「東松山葛袋産業団地」で、ここが採石場の跡のようです。御覧の通り、制作当時の面影はあまりありません。でも山のそばなのは確かで、撮影が行なわれたのも事実なのでしょう。そして約3Kmということは歩けば私の足でも45分くらいで辿り着けます。だからわざわざ撮影を観にきたファンもいたのでしょうね。ただ大規模な工事を行なったようでよく見るとそういう感じもします。

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とはいうものの、面影らしきものが残っているところはありまして、こういう公園があります。何もありませんが、山のそばであることはわかると思います。

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さて現地には簡単な行き方も載っていました。たしかに高坂駅から歩いていけそうです。単純に足し算しただけでも約3Kmですから、Wikipediaの記述は正しそうです。

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大まかな地図もありました。高坂駅そばにも同じような地図が掲示されています。

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というわけで、あの辺が採石場の跡なのは間違いないのでしょう。ただ私は初めて行きましたので当時の細かい様子まではわかりません。産業団地の周りをぐるっと歩いてみたので、その写真も載せましょう。

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最後に高坂駅付近にあるお店を紹介しましょう。東松山市なので名物の焼き鳥というか正確には焼きトンかもしれませんが、支店があります。ただし、夕方に営業しているので昼間は営業しておりません。帰りに寄るのがいいかもしれません。

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ついでにこういう店もあります。マクドナルドもありますが、松屋フーズ松屋も何故かあるのです。

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というわけでこの記事では採石場跡らしい場所へ行ってみたことについて書きました。最後に採石場そばを走っていた場所まで通っていた鉄道の廃線跡も撮ってみたので、御覧ください。たしかに高坂駅から分かれていることも分かりましたが、ボーっと生きているとわからないかもしれません。

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