仮面ライダーBLACK RX 第3話「光を浴びて! RX」を観て

はじめに

この記事では仮面ライダーBLACK RX 第3話「光を浴びて! RX」(脚本:江連卓、監督:蓑輪雅夫、アクション監督:金田治)を観て一番印象に残った場面について取り上げます。澄川真琴さんとの約束を果たすためです。しかし、今回は困りました。伏線となる場面ばかりなのです。どうやって選択するかが悩みです。

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クライシス帝国4大隊長の地位

さて冒頭の場面はクライシス帝国の皆さんに関してです。この場面で4大隊長の地位がわかります。この段階で明らかになっていないものもありますが、軽く書きましょう。

  • 海兵隊長ボスガン:クライシス人で貴族
  • 諜報参謀マリバロン:同じくクライシス人で貴族
  • 機甲隊長ガテゾーン:ロボット戦士
  • 牙隊長ゲドリアン:クライシス人ではなく、怪魔界一暗くて寒い辺境地のゲドラー域の出身。自身を大隊長に取り立てたジャーク将軍に対して並々ならぬ恩義を抱いています。

ペアーウォッチペンダント

南光太郎と白鳥玲子はもはやおじさん公認のカップルです。佐原家でおじさんとチェスをする光太郎の隣に座っています。どうやら光太郎の方がチェスは強いようで「待って」をめぐって光太郎と軽く小競り合いがあります。で気がついたらオルゴールが鳴り始めました。

光太郎「(シャツの中からロケットを出しながら)これですよ、これ。」

玲子「オルゴール付きのウォッチペンダント。うふ。(と光太郎の腕を掴んでもたれかかりながら)私がプレゼントしたの。(光太郎がにやけている脇で胸から出して)おんなじものを私も持っているんだ。ほら。(とウォッチペンダントで叩き合う)」

もう、勝手にしなさい(大笑)。しかし、この場面、ただのバカップルを描いた場面ではありません、なんと。それは後でわかります。

強風の森にて

ところが強風が吹いてきました。佐原家の息子佐原茂は三郎と健吾と共に森(ロケ地は狭山湖の辺りでしょう)で遊んでいます。なので光太郎は迎えに行く事になりましたが、当然、玲子もついていきます。でまあ、色々ありまして(何気に採石場で危険なアクションをこなしてますが光太郎の方が崖に掴まり、玲子が光太郎の尻に掴まるという危険極まりない場面もあります)、光太郎、玲子、茂、三郎、健吾は怪魔界へ飛ばされてしまいました。

光太郎VSガイナギスカン 第1戦

さて怪魔界は要するに砂漠のようなところです。ロケ地を私は知りませんが、「仮面ライダー」ならこういう場面は浜松の砂丘で撮影しています。でガイナギスカンによれば、怪魔界にも太陽の光が差し込む時間があるようです。ただ数秒程度ですがね。光太郎のところに茂、三郎、健吾も合流。ものすごくハシおって書いているので細かいところは映像で確認してください。なお玲子は別のところにいますが、それは後でわかります(実際はどうなったか既に描かれてます)。そして光太郎は生身でガイナギスカンと戦いますが

茂「メチャンコやられてる。」

という状態です。改造人間の南光太郎でも変身しないと勝てないようです。ところがあのペアーウォッチペンダントが鳴り出すと形勢逆転。ガイナギスカンが苦しみだし、戦いどころではなくなりました。曰く

ガイナギスカン「ひどい、雑音だあ。」

うーむ。ガイナギスカンは地球の美しい音楽を雑音だと感じるようです。これはもしかしたらあの最終回に向けての今後の伏線なのかもしれません。この隙を突いて光太郎は茂、三郎、健吾を連れて逃げることに成功します。自分のペアーウォッチペンダントは置いてき堀ですが、良いんでしょうか? 良いんです(川平慈英談)。

で似たような場面が別の話にあったのを私は思い出しました。もっともそちらは本当の雑音ですけどね。

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余談ですが、私はあるイベント後の懇親会で筒井巧さん、橋本巧さん、日下翔平さんと共に一緒に酒を飲んだことがあります。で筒井巧さんに「川平慈英さんに似てますね。」と言ったら、なんと即座に「良いんです!」と言ってくれました。今思えば凄い事をやらかしてますが、面白かったです。でこの時、私は筒井巧さんが初見良昭先生から次の宗家に指名されて実際になるなって思いませんでした。おそらく筒井さんも思っていなかったでしょう。さらに余談ですが、その後、別のイベントで橋本巧さんは『宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペース・スクワッド』に出てくるジライヤ(あのジライヤの次の代)が自分でない事に憤慨していました。芸能界を引退していたので声がかからなかったのではないかと私は軽く思ったのですが、本人は本気でそう思っていたような感じでした。橋本巧さんが芸能界入りした動機を考えると、本気でそう思っていた可能性はありますが、この記事の本題ではないのでこれ以上は書きません。

ワールド博士

さて色々ありまして、光太郎、茂、三郎、健吾はワールド博士に救われました。なお、玲子は先にワールド博士に救われております。玲子は先に光太郎に声をかけ、その後、「茂くん達も無事だったのね。」と言います。まあそうなるのは仕方がありません。さてワールド博士は光太郎達を自分達の洞窟に招き入れました。ワールド博士はクライシス帝国大学で物理学を専攻した学者です。でワールド博士との話は次のとおりです。

ワールド博士「私は地球支配を企むクライシス皇帝を諌めたために弟子達と共に奴隷の扱いを受け、ここ風の砂漠に島流しとなってしまったのだ。」

光太郎「怪魔界というのはどこもかしこもこんな風に荒れ荒んだ砂漠なんですか?」

ワールド博士「昔は決してこんな荒れ荒んだ砂漠ではなかった。クライシス皇帝が現れる1000年前までは。ご覧なさい。」

ワールド博士は昔の様子を描いた絵を見せました。確かに緑豊かな自然が描かれています。

ワールド博士「昔はこの怪魔界にも木々が茂り花々が咲き乱れ、怪魔界の住人は幸せな日々を送っていたんです。ところがクライシス皇帝の御世になると超科学の時代になり、生産向上を煽るため厳しい身分制度が敷かれました。工場廃液の垂れ流しは豊かな湖と川を枯らし、荒涼たる砂漠に変えてしまったのです。」

光太郎「それでクライシス皇帝は地球侵略を企んだんですね。」

ワールド博士「私は地球がこの怪魔界と同じ道を辿ることを恐れて皇帝を諌めた。怒りを買ったんです。」

とここまで話したところで

ワールド博士「光太郎さん」

ワールド博士は懐からフロッピーディスクを出しました。

ワールド博士「これは私が考案したライドロンという車の設計図です。これをあなたに託します。」

ワールド博士は光太郎が救世主になると見抜いたのです。でも玲子や茂達の前で渡したのは…余計な事を考えるのはこの際、やめましょう。

光太郎はクライシス皇帝の居場所を尋ねましたがクライシス城にいるという情報しか得られませんでした。誰も姿を見たこともないのです…後に姿を現しますが、それはずっと後の話です。

玲子「光太郎さん、まさかクライシス城に乗り込もうなんて考えているんじゃないでしょうね。」

光太郎「いつか、そんな日が来るという気がするよ。」

おや、本気のようです。

玲子「なんですって。なに無茶なこと言ってるの。」

慌てて冗談だと誤魔化す光太郎をしっかりワールド博士は見ています。

光太郎VSガイナギスカン 第2戦

さて色々あってワールド博士はガイナギスカンに殺され、玲子、茂、三郎、健吾は気絶しました。

ガイナギスカン「南光太郎、間も無く陽の光が差し込む。その時がお前の最期だ。」

というわけで南光太郎仮面ライダーBLACK RXに変身。その直前に光太郎にガイナギズガンの槍がブッ刺さったのでガイナギズガンは自分の勝ちを確信しましたが、RXは無事でした。RX曰く

仮面ライダーBLACK RX「この世に光がある限り、俺はいつでも蘇る。」

というわけで戦闘開始。しばらく戦います。数秒って長いんですね(棒)。で突如、玲子のオルゴールペンダントが鳴り響きました! そう。あのバカップルぶりはこの戦いの伏線だったのです。だから光太郎が自分のペアーウォッチペンダントを置いて行っても大丈夫だったのですね…それは違うとは思いますが。ですが、RXはその機を突いて攻撃をしません。絶好のチャンスだというのに。RX曰く

仮面ライダーBLACK RX「風の騎士ガイナギズガン。お前は俺に変身のチャンスを与えてくれた。今度は俺がお前にチャンスを与えよう。勝負はオルゴールの音楽が鳴り止んだ時だ。」

これは江連卓の思想が色濃く現れたセリフなんでしょうね。で本当に鳴り止むまでRXは動かず、ガイナギズガンに槍を放り投げて返したりします。で鳴り止むやいなや

仮面ライダーBLACK RXリボルケイン!」

さっと引き抜いて最終的にはガイナギスカンは瞬殺されました。

ガイナギズガン「RX、私の敗けだ。お前と戦えた事を誇りに思うぞ。」

ガイナギズガンは成仏したのでしょう、仏教徒ではないでしょうが。

と同時に空に時空の裂け目みたいなものが現れました。御都合主義のような気もしますが、仮面ライダーはそういう番組でした。目を瞑りましょう。

地球の森にて

というわけで光太郎、玲子、茂、三郎、健吾は地球に帰還。都合の良い事に先程の森です。御都合主義のような気もしますが、仮面ライダーはそういう番組でした。目を瞑りましょう。

で光太郎が目を覚ますと(何故か)玲子のウォッチペンダントのオルゴールが鳴り響きます。玲子も目を覚ましました。というわけで当然の如く

玲子「戻れたのね。(起き上がる)」

光太郎「ああ。(玲子のペンダントを掴んで)玲ちゃんのオルゴールが僕達みんなを助けてくれたんだ。ありがとう。(ペンダントにキス)」

玲子「あらあ。」

光太郎の言うことはウソかもしれないと視聴者は知っていますが、ここは黙って目を瞑りましょう。当然の如く、後から起きた悪ガキ3人は光太郎と玲子のバカップルぶりを囃し立てるのでした…よく考えたら、この当時バカップルという言葉はなかったような気がしますが、そう言いたくなるような熱々ぶりです。

おわりに

あれ、気がついたらほとんど書いていましたねえ。まあクライシス帝国側の描写は端おりましたが。さて次回は当時仮面ライダーファンの間で物議を醸したライドロン登場です。でそれに対する答えは既に見つけておりますが、それは次回のお楽しみに。

意外に楽しめましたねえ。素直に観ておけばよかったです。そういえば、三郎役の人は「おもいっきり探偵団 覇悪怒組」に出ていた人です。と言うことは…実はこれも私の大きな楽しみの一つですが、きちんと観ておけばよかったですねえ、「仮面ライダーBLACK RX」を…とカミングアウトしちゃいました。