仮面ライダーBLACK RX 第11話「スクラップの反乱」を観て

はじめに

仮面ライダーBLACK RX 第11話「スクラップの反乱」(脚本:宮下隼一、監督:小笠原猛、アクション監督:金田治と村上潤)を観て印象に残った場面について取り上げます。澄川真琴さんとの約束を果たすためです。

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私自身も意外でしたが当初の予定よりもハイペースになっています。当初は「東映チャンネルの放送に合わせて毎週2本ずつ一部だけ拾い上げて書く」つもりでした。なので本来は第2話まで書いているはずだったのです。なぜそういう逃げを打ったのかと言えば、私は以前、東映チャンネルの放送に合わせて秘密戦隊ゴレンジャーを観てブログを書こうとして第38話という中途半端なところで挫折した苦い経験がありました。本業が忙しくなって時間がなくなった…というのは言い訳で時間を取らなくなってしまったのです。少しご覧になればわかるかと思いますが、私は全部書きたくなってしまうのです。初めは控えめに書いていたのですが、気がついたら全部拾おうとしていました。それが失敗の元だったのです。それもあったので「東映チャンネルの放送に合わせて毎週2本ずつ一部だけ拾い上げて書く」と逃げの一手を打ったのです。

ただ私は東映特撮ファンクラブにも利用登録しているので実は全話観ることができてしまいます。そしてこれは偶々なのですが、東映チャンネルは2023/2/5(日)に第1話を先行放送していました。で私はイベント会場では「迷ってます」と申し上げましたが、実はその先行放送を既に録画予約していたのです。迷っていたのは事実ですが、観る気は一応あったわけです。それを使って観たら、先行して記事を書けちゃいました。

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でさらに記事を書くうちに記事を書いた告知記事が真琴さん(誰でしょね)からいいねされました。私自身は普通の感じで書いたのですが、これまた意外にも8人の方がシェアしておりました。なんでだろうなあと読み返してみたら、あ、感動的な記事になっていました。まあ私は感動的な話のテーマを読み込んで拾い上げたのに過ぎなかったのですが、知らず知らずのうちに心を打つ記事を書いていたのです。これまた意外でした。なお、シェアは大歓迎です。ご遠慮なさらずにどうぞ。

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というわけで豚もおだてりゃ木に登る(私はどうせ「ヤッターマン」で適当に考えた言葉だろうと思っていたのですが、実は笹川ひろしさんの出身地である会津若松辺りに伝わる言葉なのだそうです。で私は笹川ひろしさんが当時住んでいた国分寺に住んでいた時代が十数年あり、当時のタツノコプロの位置も知っているので、笹川ひろしさんの当時のご自宅の場所も予想がついてしまいますが、それはこの記事の本題ではないので書きません)というわけで、いつの間にかこういう状態になっているわけです。

で今日(2023/02/18)は旅行へ行く予定になっていたので記事を書く気などさらさらなかったわけですが、また目が覚めてしまいました。Apple Watchを観ると起きても大丈夫な感じだったので、記事を書くことにしました。

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スクライド

今回の敵はスクライドという怪魔ロボットですが、暴走してクライシス皇帝にも反抗した感じになったため、使い物にならないと判断されて一度廃棄された過去があります。ガテゾーンがそのスクライドを敢えて再生させるところから物語は始まります。ここから既に話の流れが見えてきました。スクラップもといスクライドが、物を大切にしないでスクラップにしようとした人間をスクラップに閉じ込めるという作戦を遂行したのです。その犠牲者に白鳥玲子の近所に住む正樹少年がいた事から南光太郎は作戦を察知することになります。なお正樹は変速機のついていない自転車に閉じ込められました。

この頃になると白鳥玲子も南光太郎と一緒にクライシス帝国の犯行に立ち向かうようになっていますが、これは元々の性格がジャジャ馬だったこととカメラマンなので雑誌社などの人との繋がりがあったこともあったのでしょうが、南光太郎と一緒に過ごすことが多かったこともあったのでしょう。これらは既に過去の話で語られていたこと。結構、伏線は貼られていたのですねえ。ということは(以下省略)。

さてスクライドは人々を閉じ込めたスクラップを人質にして仮面ライダーBLACK RXを一度は敗退させます。迂闊に攻撃すればスクラップごと犠牲者を本当に殺しかねない状態になったのです。さあ困りました。♪どうする、どうする、どうする、君ならどうする? (成田賢談)

でジャーク将軍はガテゾーンを褒め称え、何気にクライシスの民が50億人いることまで口走ります。これも最終回に向けての伏線なんですね、実は。

アクロバッターとライドロンと南光太郎

ところが思わぬところから勝機が見つかります。傷ついて戻った南光太郎をアクロバッターとライドロンが気遣います。南光太郎は機械であるはずのアクロバッターとライドロンと友情を結んでいました。これもこの話のミソ。機械を大事にしない人もいれば機械に友情を結んで大事にしている人もいるわけです。まあ秘密戦隊ゴレンジャーの新命明みたいなもの…とは違うと思いますが。

南光太郎「大丈夫だ。心配するな。これくらいの傷、スクラップの中に閉じ込められた正樹君達の苦しみに比べたら」

とここでラジオの臨時ニュースが流れました。スクラップが反乱を始め、なんと自衛隊が出動するというのです。

南光太郎「ダメだ。スクラップの中には正樹君達が閉じ込められているんだ。おそらくあのスクライドによって、その生命エネルギーは利用され、スクラップは動いているに過ぎない。本格的な攻撃を加えたらひとたまりもなく…」

と言ったところでライドロンが動き出しました。アクロバッターも動き出しました。

アクロバッター「どうしても行くのか?」

南光太郎「どけ。どいてくれ。お前達の気持ちは嬉しいけど…」

と言ったところで傷が疼いてしまいました。いつの間にか南光太郎の性格は仮面ライダーBLACKの頃に戻ってしまったようですねえ。多分、仮面ライダーBLACK RX当時は妙に明るく振る舞っていましたけれど、熱い心は相変わらず持っていたようです。それが発露したのでしょう。

南光太郎「たとえこの身がどうなろうと俺には正樹君達を助け出す使命があるんだ。」

アクロバッターとライドロン「その傷で戦えるか?」

南光太郎「頼む。行かせてくれ。」

とその時、ラジオがおかしくなりました。まだスクラップになるには早いはずなのに。光太郎も餌食になってしまうのかなあ…と私が勝手に思った瞬間

政宗一成「アクロバッターもライドロンも神秘的な生命エネルギーによって機能している。光太郎を心配するあまり思わずそのパワーが乱れ、ラジオなどのエネルギー体に激しくダメージを与えたのである。」

なんだかおかしな理屈ですが、これはこの話の重要な伏線。光太郎は閃きました。

南光太郎「わかった。わかったぞ。正樹君達を助け出す方法が。」

もうお分かりでしょう。そう、あんたの思った通りだよ、師岡さん。(中村主水談)

戦闘

というわけで戦闘が始まりますが初めはただ戦っているだけです。なんだか無策すぎやしませんか? まあ仮面ライダーBLACK RXはスクラップに襲われている人々(しっかり白鳥玲子もいたような気がしますが気のせいですかねえ)を逃すことに成功はしますが、ただ戦っているだけです。というわけでついに

スクライド「おのれ、かかれ。」

スクラップがRXに襲いかかってきました。

スクライド「今度こそ最期だ!」

スクライドと視聴者が思った瞬間

仮面ライダーBLACK RX「アクロバッター。ライドロン。」

そう。アクロバッターとライドロンを機動させたのです。

政宗一成「アクロバッターとライドロンの激しい生命エネルギーの影響を受け、正樹達は苦しんでいた。速くスクライドを倒さねば正樹達の生命エネルギーが尽きてしまう。急げ、RX。」

当然、スクラップはRXを攻撃することなどできません。それがRXの狙いだったわけです。

スクライド「どうしたと言うのだ。」

スクライドは首を蹴り飛ばされ、RXキックをくらい、リボルケインで倒されました。そして正樹達は無事救出されたのでした。

なお正樹はあの事件前は5段変速付き自転車が欲しいとほざいていたのに、今までの自転車を大事にすると言い出してお話は終了です。

おわりに

うまくこの話のテーマを拾えましたね。ファイヤーマン「夜になくハーモニカ -ハモニカ怪獣登場-」(脚本:岡本育子、監督:岡本弘、特殊技術:佐川和夫 (C) 円谷プロダクション、萬年社)を思い出しましたが、こちらは作風が若干違い、物を大事にしない人は酷い目には遭いません。この先例を宮下隼一さんが意識したかどうかまでは知りません。

さて前回の伏線が活きていない気がしますが、次も宮下隼一さんが脚本担当。ついに南光太郎の関係者である白鳥玲子が被害に遭いますが、この事件も今後の伏線になっているのではないかと個人的には思っています。