仮面ライダーBLACK RX 第17話「バイオライダー!」を観て

はじめに

仮面ライダーBLACK RX 第17話「バイオライダー!」(脚本:江連卓、監督:蓑輪雅夫、アクション監督:金田治と村上潤)を観て思ったことを書きます。澄川真琴さんとの約束を果たすためです。

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今回はあっさりした表現になります。実は色々と考えたことはありますが、現時点ではまとめきれておりません。なので今は触れません。そのうち触れることになるでしょうが、触れないかもしれません。それはその時の状況にならなければわかりません。

ガロニア姫の迷い

さて紆余曲折の末、南光太郎、霞のジョー、そして佐原茂の3人はとらえられてしまいました。そしてマリバロンはガロニア姫(実際は佐原ひとみが奇跡の谷の力によって成長させられた姿)と侍女達(実際は佐原ひとみが攫われる前に攫われた少女達が同じく成長させられた姿)を連れてきます。そしてマリバロンはガロニア姫に光太郎達の処刑を促し、短剣を渡します。ガロニア姫は短剣を持ちますが、迷いがあるようです。その理由は

ガロニア姫「この二人(佐原茂と南光太郎)に私は会ったことがあったような気がする。」

でした。これは重要な伏線です。ガロニア姫の潜在意識には佐原ひとみの記憶が残っていたのです。結局

ガロニア姫「この者達は殺さぬ。」

マリバロン「なぜでございます?」

ガロニア姫「今すぐ殺しては面白くない。」

南光太郎、佐原茂、霞のジョーがしっかりアップになります。蓑輪雅夫さんの演出もやはり巧みです。脚本をそのまま映像化するのではなく、きちんと咀嚼して映像化したのでしょう。もっとも実際の脚本を私は読んでいないのであくまでも私の想像に過ぎませんが。結局

ガロニア姫「部屋に戻る。」

となりました。

霞のジョーの活躍

ガロニア姫はやはり迷っていたことがわかり、マリバロンもこれに気がついて対策をうとうとしますが、重要なのはやはりこの後です。まあ察しがつくでしょうから端折って次へ進みましょう。

今度は南光太郎達が脱出する番です。南光太郎でも脱出が不可能な特殊合金で作られたもので拘束されていたのですが、マリバロンがおそらく気がついていなかったであろう、意外な人の活躍であっさり脱出に成功します。そう。

霞のジョー「光太郎さんでもできないことがあると思ってさ。」

なんと霞のジョーはあっさり脱出してしまいました。というわけで南光太郎と佐原茂も脱出に成功します。詳細は映像でご確認ください。必殺仕置人で念仏の鉄が使用した関節外しを応用したような感じの技です。こんなことまで言ってます。

霞のジョー「霞流拳法関節はずし。

同じく江連卓さんがメインライターを務めた「仮面ライダースーパー1」を思い出しますが、江連さんは「北派少林拳」を個人的に習っていたから生まれた発想なのかもしれません。

霞のジョーは今後の話でも活躍を見せますが、今回が実質的に初披露ですかねえ。個人的には滝和也を思い出しましたが、霞のジョーを「兄貴」と呼んでますので微妙に立場は違いますね。余談ですが「兄貴」と聞くと私は水谷豊を思い出します。市川森一の代表作でもある「傷だらけの天使」で萩原健一演じる役を「兄貴」と呼んでいました。

佐原茂の直感

さて即座に佐原茂がガロニア姫についてこんなことを言います。

佐原茂「光太郎兄ちゃん、僕、ガロニア姫にどこかで会ったような気がしているんだ。何となくひとみに似ているような気がして。」

そう。ガロニア姫同様、佐原茂も同じことを考えていたのです。前回は端折りましたが、南光太郎クルミン族のミンバ村長の言葉を思い出しました。

ミンバ村長「聖なる滝に打たれし者は大いなる成長をなす。」

南光太郎は霞のジョーに茂を連れて脱出し、茂をクルミン族に預けるよう頼んで実行に移されたのですが…

ガロニア姫、南光太郎と謁見す

南光太郎はガロニア姫の寝所に忍び込み、首にホクロがあることから、ガロニア姫がひとみであることを悟ります。なのでガロニア姫を起こし、説得を始めます。

南光太郎「ひとみちゃん、君はガロニア姫なんかじゃない。思い出してくれよ、ひとみちゃん。」

だが

ガロニア姫「何をいう。私はクライシス皇帝の王女ガロニア。ひとみなどという名前ではない。」

なおも光太郎は説得を続けます。

光太郎「思い出してくれよ。俺は君が光太郎兄ちゃんと呼んでいた男だよ。それにね、茂君は君の本当のお兄さんなんだ。」

ガロニア姫「茂?」

光太郎「そうだ。茂だ。君は茂という名をよーく覚えているはずだ。」

ガロニア姫は迷いだしました。

光太郎「ひとみちゃん。君はマリバロンに誘拐されて聖なる滝に打たれて大きくなったんだ。」

ですが

ガロニア姫「無礼者。私はガロニア姫。」

最終的にガロニア姫は光太郎の手を払いのけ、超能力を発動して光太郎を攻撃。マリバロン達も入ってきて光太郎は変身して戦う羽目に陥りました。ですがガロニア姫にも迷いが生じていたのは何となくわかる場面になっています。

仮面ライダーBLACK RX「ガロニア姫、あなたの本当の姿はひとみちゃんだ。俺はあなたをひとみちゃんの姿に戻す!」

どうやって? それは後でわかります。ただこの時点でRXにその方法はわかっていなかったでしょう。大事なのは宣言することなのです。これと前後しますが、ガロニア姫は仮面ライダーBLACK RXを見て驚きます。何か見覚えがあったのでしょう。ですがいつの間にか霞のジョーと茂は捉えられていました。仮面ライダーBLACK RX、ピンチ。でも勝機は後で見つかります。これまで描かれた場面にその伏線がしっかりと貼られています。

佐原茂「仮面ライダーRX。霞のジョー、どうしてここにRXがいるんだ?」

これも重要なセリフです。マリバロンはガロニア姫に処刑を促しますが

ガロニア姫「マリバロン、あの者達の処刑はお前に任せる。ただしすぐに殺してはならない。長い長い苦しみを与えるのだ。」

ん? これは取りようによっては迷っているようにも見受けられます。ですが、マリバロンは文字通りの意味と受け取ってしまいました。

佐原茂の後悔

結局、3人は捉えられました。

佐原茂「ごめんよ。いつもいつも邪魔ばかりして。」

仮面ライダーBLACK RX「泣くな、茂君。最後の最後まで生き続けることだけを考えるんだ。」

これ、大事ですね。繰り言を述べても物事は解決しないのです。つい言いたくなるのはわかりますけどね。こういう考え方は大事です。奇しくもあのイベントのテーマと被りますね。兎に角、仮面ライダーBLACK RXは落とし穴に落とされましたが何と茂はこう言います。

茂「光太郎兄ちゃん。」

落とし穴に落ちたのは仮面ライダーBLACK RXですよ。もしかして。そう、あんたの思った通りだよ、師岡さん(中村主水談)。このセリフ、汎用性が高くて便利ですねえ。続けて茂はこう言います。

茂「ジョー、ジョー、RXは光太郎兄ちゃんなんだよねえ。そうなんだよね。ジョー。ジョー。」

やはり気づいてしまったのです。いつ気づいたのかはわかりませんが。でジョーは言います。

ジョー「茂君。」

まあ暗に認めたのでしょう。

バイオライダーとロボライダー

さてCMが開けてRXはバイオライダーになる力が発現。仮面ライダーV3の所謂26の秘密の一つが解かれてチャージアップしたようなものだと思えばいいでしょう。バイオライダーは脱出に成功します。思いっきり大事な場面を端折りましたが、大事なのはここからです。

バイオライダー「霞のジョー、茂君を頼む。」
霞のジョー「おお。」

その姿は明らかに仮面ライダーBLACK RXとは違いますが、霞のジョーは彼が南光太郎であることを察したのでしょう。なおバイオライダーは怒りの王子(または水の王子)でロボライダーは悲しみの王子(または炎の王子)です。その詳細はいずれ語る時が来るでしょう。かくしてマリバロンの計画は失敗に終わりました。例によって戦闘場面は端折りました。なおアクロバッターも変形(?)し、バイオライダーの時はマックジャバーになり、ロボライダーの時はロボイザーになります。

リボルケインに当たるのもバイオライダーの時はバイオブレードになり、ロボライダーの時はボルティックシューターになります。なんか飛び道具を使うのは若干卑怯な気もしますが、そんなのはもはや瑣末な疑問に過ぎないでしょう。

マリバロン敗北

さて本当に大事なのはここから。バイオライダーはガロニア姫への説得を続けます。

バイオライダー「ガロニア姫。あなたはひとみちゃんだ。ひとみちゃんの心を取り戻してくれ。」
ガロニア姫「黙れ。無礼者。」

ガロニア姫は超能力を発動。目力です。光子力ビームのようなものですかねえ、我ながら古いですが。何とかその技を受け止めるバイオライダーを茂とジョーはしっかり見ます。ここは大事ですね。

バイオライダー「ひとみちゃん、やめろ。」

そこへ割って入った者がいました。それは、そう、あんたの思った通りだよ、師岡さん(中村主水談)

茂「ひとみ。」

茂は駆け寄ります。もちろん、ジョーも一緒ですが。

茂「やめろ。やめるんだ。俺は茂だ。」

ガロニア姫「茂?」

茂「お前の兄ちゃんだ。」

沈黙が続きます。滝の落ちる音だけが響きます。

茂「ひとみ」

ガロニア姫「お兄ちゃん!?」

もうお分かりでしょう。

茂「ひとみ」

マリバロン「ガロニア姫、何をしておられる。」

ですが

ひとみ「お兄ちゃん。茂兄ちゃん。」

倒れたひとみを気遣いながら

茂「ひとみ。ひとみ。」

こうしてマリバロンは敗れ去ったのでした。

マリバロン「もはやこれまで。聖なる滝でガロニア姫を作ろうとしたが、人間の心は消すことができなかったようだ。こうなればひとみを滅ぼして消えるまでだ。」

この最後の悪あがきもバイオライダーと霞のジョーによって阻止され、マリバロンは撤退を余儀なくされたのでした。バイオライダーは仮面ライダーBLACK RXの姿になり、そして南光太郎の姿に戻りました。当然、茂はしっかり見ました。

茂「光太郎兄ちゃん。」

光太郎は無言で駆け寄りました。

茂「光太郎兄ちゃん、RXは兄ちゃんだったんだね。」

光太郎「(屈んで茂と目線を合わせ)ああ。茂君、今まで隠していてごめん。」

茂「いいんだ。僕、秘密は絶対に守るよ。僕もクライシスと戦う戦士だからね。」

こうして南光太郎は霞のジョーに続いて佐原茂というクライシスと戦う戦士を仲間にしたのです。え? 佐原茂はさほど力はないのではないかって? 違うのです。大事なのは心構えなのです。詳しくはこちらを参照してください。奇しくも伏線が貼られていたのですね。

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帰還

さてひとみは聖なる泉の力で元の姿に戻りました。ミンバ村長がそれを教えてくれたのです。かくして南光太郎、霞のジョー、佐原茂、そして佐原ひとみはライドロンで帰還しました。他の人はどうしたのでしょうねえ。おそらくライドロンで送り届けたのでしょう。ライドロンは地球と怪魔界を行き来できますからね。

ジャーク将軍

さてクライシス帝国はというとマリバロンはひざまづいています。

ジャーク将軍「マリバロン、ガロニア姫はRXに暗殺されたと報告しておいたと皇帝陛下には報告しておいた。」

マリバロン「申し訳ございません。」

ジャーク将軍「RXはロボライダー、バイオライダーと変身を重ね、恐るべき敵となった。直ちに対策を立てるのだ。」

マリバロン「はは。」

余談ですが、最後は佐原夫妻と白鳥玲子が皆を迎えておしまいです。霞のジョーもいましたが、何と紹介したのかは知りません。

おわりに

まあ何とか第17話も書けました。たまたま早く目が覚めたのを利用しました。

余談ですが2023年2月23日は科学戦隊ダイナマンの映画のロケ地を観に行きました。当初の予定ではその後、秋葉原書泉ブックタワーへ出て色々と買い込もうかと思ったのですが、午後に所用で戻らなければならなかった上に想定外に時間がかかってしまったので断念しました。橋脚が想定通りのものだったことは確認できましたし、和崎俊哉さんが人力飛行機を乗り回す公園も荒川にあるさくら公園だという見当はつきました。

実は対岸には「がんばれ!!レッドビッキーズ」でしょっちゅう使われたグランドがありますが、それはいつか行こうと思います。遊ぶ時は思いっきり遊ぶというのは大事なんですねえ。家に引きこもっているよりは有益な日を過ごせました。実は本業では岐路に立っている状態なのですが、なるようになるでしょう。まず行動するのが大事だと痛感した日でもありました。久しぶりに鍵なしのアカウントを使って遊びました。最初は使い勝手が以前と変わっていて、機械に支配されているのではないかと思いましたが、今はウルトラマンメビウスで美保純さんが演じた役のように逆に乗っ取ってやろうと思っています。まあそこまでできるかどうかは知りませんが、小堺一機さんや関根勤さんのように毒も吐きつつ、ほどほどにしないと清川虹子さんみたいにバレて痛い目に遭いますが、遊んでいこうと思います。まあ因果応報ってやつですよ。私も色々と嫌な目に遭っていますが、南光太郎が言う通り

南光太郎の心の声「茂君、それで良いんだ。本当の勇気と言うのは腕力が強いとか弱いとかじゃない。心の底から許せないものに対して嫌だと叫ぶことなんだ!」

と叫ぼうと思います。まあ相手も嫌だと叫ぶかもしれませんけどね。ほどほどに叫びます。